首相、たばこ増税検討 「健康の観点から判断」
鳩山由紀夫首相は10日午後の参院予算委員会で、政府内で浮上しているたばこ税の大幅引き上げについて「一気に税収を上げたいなどという発想ではなく、健康のためにいかにあるべきかという判断をすべきだ」と表明、健康増進の観点から増税を検討する考えを強調した。
首相は「1円上げれば2500億円程度(税収が増える)との試算がある」と指摘する一方で、「葉タバコ農家への影響も考える必要がある」とも述べ、生産農家に一定の配慮をする意向も示した。首相は先月、政府税制調査会に対し、たばこ税の見直しを論議するよう指示している。
たばこ税引き上げが民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)に明記されていないとの指摘に対しては「書かれていないから、やってはならないとは考えていない。国にとって良かれと思う政策は迅速に実現するのが国家、政府の役割だ」と反論した。
(2009年11月11日 記事提供 共同通信社 )
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