喫煙率は東が高く西は低い-。国立がんセンターがん対策情報センターは26日、都道府県別の成人喫煙率を公表。最新の2007年の集計では、最も高い北海道(31・5%)と最も低い島根(21・0%)は10ポイント以上の差があった。
同センターの片野田耕太(かたのだ・こうた)研究員は「(受動喫煙防止条例を制定した)神奈川のように、都道府県でも独自にたばこ対策に取り組む余地があるのではないか」と話している。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」のうち、01年から3年に1回調査している喫煙状況で「毎日吸う」と「時々吸う」と答えた人数を集計、分析した。
全国平均は01年に30・5%だったが、07年に25・6%になり、年に1ポイント程度のペースで下がっていると推測される。
07年の喫煙率が高いのは北海道、青森、宮城の順で、低いのは島根、鹿児島、奈良の順。
男女別では、男性は青森、北海道、福島など北関東以北、女性は北海道、東京、神奈川など政令市がある地域などで高い傾向があった。