県は8日、喫煙者のたばこ離れを支援する「かながわ卒煙塾」を開講すると発表した。喫煙はがん発症の主因とされており、健康への影響や禁煙の方法を学んでもらうことを通じ、禁煙を促す狙い。県などが出資する第三セクター「かながわ健康財団」(横浜市中区)が主催し、26日から申し込みを受け付ける。
事業は、(1)卒煙チャレンジ講座(5月下旬-6月上旬、県内5カ所程度)(2)卒煙宣言書の提出(6月)(3)卒煙フォローアップ講座(9月、同2カ所程度)--の3段階で実施され、最後に10-11月に卒煙式を迎える。講座の内容はホームページにも掲載するため、インターネット上でも参加できる。
たばこをやめたい本人のほか、家族や友人にたばこをやめてほしい人、職場の卒煙を支援する人も対象にする。卒煙式では、卒煙した人に「卒煙証」、卒煙を応援した人に「アシスト賞」、卒煙できなかった人には「チャレンジ賞」がそれぞれ贈られる。
県が08年に実施した調査によると、県民の喫煙率は20・4%。また、県が昨年11月に実施した県民調査では、喫煙者の29・9%が「やめたい」、35・7%が「減らしたい」と答えており、禁煙を支援する取り組みを強化することにした。【木村健二】