県議会の自民党議員会政策調査会は、歯の健康について、県の施策や歯科医師の協力などを定めた「県民の歯及び口腔(こうくう)の健康作り推進条例」を12月議会で議員提案すると発表した。成立する見通しで、これまで全国では6月までに新潟県など9道県で条例制定されているという。
条例案は市町と連携して歯科保健計画などを策定し実施することや、歯についての学習機会を設けること、県が講じた施策などを県議会で報告することなどを定めている。
県の脳血管疾患や虚血性心疾患での死亡率は全国的に高い。歯科医でもある小林幹夫県議は歯周病菌が脳卒中など血管障害を引き起こす原因の一つであることが学会でも報告されているとして「医療費抑制にもつながる」と狙いを話した。
条例案は県議会のホームページ上などで閲覧でき、10月13日までパブリックコメントを受け付ける。【泉谷由梨子】
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