Lesson196


この際、禁煙するには


10月1日からタバコが値上げになりましたが、
それに伴って、

禁煙外来を受診する人が激増しているようです!
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受診者が2倍、3倍は当たり前、 普段の10倍以上の方が訪れている禁煙外来も 少なくないそうです。


タバコと言えばいわずと知れた 歯周病のリスクファクター。


歯科医としてはぜひ禁煙をお勧めしたいところですが、 簡単にやめられないのもタバコの特徴なんですよね〜
(僕は全く吸いませんけど)


でも、
タバコ値上げになった今が大チャンス!!
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というわけで今回は、禁煙特集メルマガを書きたいと思います。



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■なぜ、タバコはやめられないのか?
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タバコには"ニコチン"が含まれていますが、このニコチンが脳のアセチルコリン受容体に結合すると
"ドーパミン"が放出され、「満足感」や「幸福感」「安心感」などを感じます。


これだけならいいのですが、ドーパミンが減ってくると脳は再び
「満足感」や「幸福感」を感じるために、"ニコチン"を欲するようになります。

これが"ニコチン依存症"の原理です。

ちなみにこの原理は、コカインなどの覚せい剤と全く同じです。

つまり、"ニコチン依存症"と"麻薬依存症"は原理的にはほぼ同じ。
しかも、依存性だけで言うと覚せい剤よりもニコチンは強いとまで言われています。
だから、タバコは簡単にはやめられないんですね。

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■タバコをやめるコツは?
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禁煙にチャレンジする際には、タバコの本数を減らしたり、軽いタバコに変えたりすることが多いと思いますが、これではほぼ禁煙は不可能だと考えられています。


なぜなら、本数やニコチン濃度が減ると、少ない本数、低い濃度の中から、
いままで通りのニコチン量を摂取しようとしてしまうからです。
(節煙しても体内のニコチン摂取量はほとんど変わらないと言われています)


だから、禁煙をするのであれば、

タバコは一気に断たないといけないんです!
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しかし、そうすると問題になってくるのが"禁断症状"(正確には離脱症状)

タバコを吸わないとイライラしたり、吸いたくて吸いたくてどうしようもなくなってしまったりするわけです。

この離脱症状を抑えるために有効なのが禁煙補助薬です。

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■禁煙補助薬とは?
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禁煙補助薬には大きく分けて2つあります。


■ニコチン類似物質

ニコチンと似た物質で脳内のアセチルコリン受容体と結合し、ニコチンが結合するのを阻害します。

商品名ではチャンピックスが代表的なものです。

ニコチン類似物質がアセチルコリン受容体と結合すると、タバコを吸ってもニコチンが受容体と結合できないため、タバコがおいしくなくなります。

禁煙成功率は何も使わない時よりも約3倍以上高くなると言われていて、禁煙補助薬を使う場合の第一選択とされています。

ただ、先日のタバコ値上げで需要が急激に増加し、現在入手困難になっているようです。

[ファイザー:チャンピックス公式サイト]
http://www.sugu-kinen.jp/

また、ニコチン類似物質の注意事項として、まれにうつや自殺衝動を引き起こす可能性があると
言われていますので、精神的に不安定な人の場合は使用を控え、ニコチンパッチを選択するほうがいいようです。


■ニコチンパッチ

ニコチンを含むシールを体に貼ることで、皮膚から徐々にニコチンが吸収されるので、
ニコチンの離脱症状が抑えられるというわけです。

商品名ではニコチネルや二コレットが代表的なものです。

ただし、禁煙成功率はニコチン類似物質よりも劣ると言われています。
(何も使わない時の約1.6倍程度)

また、ニコチン類似物質の場合は、徐々にタバコの本数を減らしていくことも可能ですが、
ニコチンパッチを使用する場合は一気に完全に禁煙するのが原則です。
そうしないと、ニコチンの過剰摂取になってしまいますので。

副作用はほとんど無いと言われていますが、人によっては夜眠れなくなったり、
皮膚がかぶれてしまったりすることもありますので、その人その人にあった方法を選択することが大切です。

(2010年11月24日 提供:歯チャンネル)