岡崎市は4月1日から、大規模公園5カ所を除く市管理の197公園施設すべてで、敷地内を全面禁煙にすると決め、17日、全面禁煙の対象の公園に「公園内禁煙のお願い」と書かれた看板を設置した。遊具のそばでたばこを吸う人がおり、吸い殻も落ちているのが現状。市は「公園施設での子どもの受動喫煙を防止する」としている。
看板は、禁煙のマーク入りで「健康増進法25条の定めにより、公園内は原則敷地内禁煙を試行する」と説明文を添えた。
一方、大規模な岡崎中央総合公園と岡崎公園、東公園、南公園、奥殿陣屋の5カ所で全面禁煙を見送るのは、周知に時間がかかることが理由。ただし、中央総合公園では喫煙所を27カ所から3カ所にするなど、喫煙所の数を大幅に減らす。また、12年4月からの全面禁煙実施を検討する。
同市伝馬通、主婦、柘植綾子さん(34)は長男将吏ちゃん(1)と週2、3回、同市十王町の十王公園を利用する。柘植さんは「たばこの煙を吸うのはとても嫌だし、吸う人のそばに子どもを行かせたくない。敷地内禁煙はいいことだと思う」と話していた。
このほか市は4月から、市役所や市民ホーム、小中学校など市管理の335施設で屋内全面禁煙を実施する。【中村宰和】