世界禁煙デーの31日、神戸市は本庁舎や区役所など、庁舎内を全面禁煙にした。無煙たばこや電子たばこも禁止で、本庁舎では36カ所あった喫煙スペースが次々と撤去された。
同市は03年5月から、受動喫煙を防止しようと庁舎内の分煙化に取り組んできた。全面禁煙化で庁舎内のレストランや喫茶店も禁煙となり、4台あるたばこの自動販売機も順次撤去する。
本庁舎の1、2号館周辺の道路は、08年施行の市条例で喫煙が禁止されており、1000円以下の過料が科せられる。隣接する東遊園地は禁止指定区域外だが、市は「東遊園地は子どもを含め多くの市民が憩う場。喫煙は避けてもらいたい」などと全職員に通知した。市地域保健課は「サンプル調査では、職員の喫煙率は約2割。これを機に禁煙に挑戦してもらえれば」としている。【粟飯原浩】