慢性疾患死者3610万人 08年、死者全体の6割
【ジュネーブ共同】世界保健機関(WHO)は27日、ガンや糖尿病など慢性的な非伝染性疾患による死者が2008年に世界で3610万人に上り、同年の死者全体の63%を占めたとの統計を発表した。
WHOは、今後対策を取らなければ30年までにその数は年間5200万人に達する恐れがあると指摘。国連は今年9月、栄養管理やオーラルヘルス、たばこ、アルコールの規制などを話し合う非伝染性疾患対策の国際会議を開く。
非伝染性疾患による死者の約8割は低中所得国で発生。適切な医療で危険性は大きく減るという。
日本に関しては、太りすぎの男性の割合が05年の34%から15年には41%に上昇すると分析。心疾患や糖尿病のほとんどは食事管理や適度な運動、禁煙により防げるとしている。