昨年10月のたばこ値上げを受け、喫煙者3人に1人が禁煙に挑戦したが、成功したのは4割弱にとどまることが27日、製薬会社ファイザー(東京)の調査で分かった。
47都道府県の喫煙者各200人(男女100人ずつ)、計9400人を対象に8月、インターネットでアンケートし、6713人が回答した。
調査によると、値上げ直前やそれ以降に2355人が禁煙に挑戦したが、調査時点で続けていたのは907人(39%)。挑戦理由は複数回答で「たばこの価格が上がったから」が1756人(75%)と最も多く、「健康が気になった」が864人(37%)で続いた。
現在も喫煙している5806人中、価格次第で禁煙するとしたのは3095人。小宮山洋子厚生労働相が掲げた「1箱700円」まで値上げすれば、そのうち2397人(77%)が禁煙すると答えた。
都道府県別では、禁煙挑戦者の割合が最も高かったのは沖縄県(46%)で、最も低かったのは山梨県(26%)。禁煙成功率は長野県が最高(58%)、新潟県が最低(21%)だった。