【ワシントン共同】米国の禁煙デーに当たる17日、オバマ大統領はビデオ演説で「たばこの害に正直になるべきだ」などと述べ、パッケージに汚れた肺などの写真を表示することに抵抗しているたばこ会社を批判した。
禁煙補助薬の力を借りて禁煙に成功したオバマ大統領は、たばこによる健康被害を消費者に伝えるため、パッケージに汚れた肺や病気になった人の写真を大きく表示するよう義務付ける制度の創設を目指している。
しかし米国のたばこ会社5社は、これに反発して提訴。ワシントンの連邦地裁は今月、制度導入を差し止める仮処分命令を出し、政府が目指す2012年秋の制度導入が不透明な情勢となっている。
大統領は「いくつかのたばこ会社は、たばこの害を正直に認めようとせず、制度を阻止しようとしている」と述べるとともに、「実際、禁煙は難しい。私もそれを知っている」と話し、現在米国に4600万人いるとされる喫煙者に禁煙を呼び掛けた。
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