若い世代や子供たちへの喫煙予防のために、社会全体の禁煙活動は重要です。
【ワシントン共同】高齢者でも禁煙に成功すれば、肺がんなどの死亡リスクを減らす効果が期待できるとする研究結果を、ドイツがん研究センターのチームがまとめた。
チームは「長く喫煙習慣があった高齢者でも、禁煙は効果がある。支援プログラムを奨励していくべきだ」としている。
チームは、日米欧などで1987〜2011年に発表された、喫煙による健康への影響を調べた17の大規模疫学調査を基に、60歳以上の喫煙と死亡率の関係を分析した。
この結果、喫煙者は非喫煙者に比べ、死亡リスクが1・8倍高いことが判明。過去に喫煙習慣があっても禁煙に成功した人のリスクは、1・3倍に下がっていた。
さらに60歳を過ぎてからの禁煙でも、すべての年代で喫煙者より死亡リスクは低くなった。たばこをやめる時期が早いほどリスクが減る傾向も確認できたとしている。