Lesson303

豪反喫煙法で業者敗訴 宣伝一掃は適法と最高裁



  【シドニー共同】オーストラリアの連邦最高裁は15日、国内で販売されるたばこの箱から宣伝色を一掃させるとした「世界初」(同国政府)の反喫煙法をめぐり、知的所有権の侵害などと主張して法律の無効確認を求めていた大手たばこ業者側の訴えを退け、違憲性はないとする判決を言い渡した。

 判決理由は後日示される。判決を受け、各業者は法に基づき、12月からロゴやイメージカラー、宣伝文句などを箱から排除するよう規制される。

 子会社が原告となっていた日本たばこ産業(JT)は判決を受けて「最高裁が合憲性を支持したことを遺憾に思う」とするコメントを出した。

 AAP通信によると、業者側は、補償を受け取ることなくロゴやブランドを箱に表示する権利を奪われたなどとして違憲性を訴えたが、政府側は、健康に害を与える製品を規制する権利があるなどと反論していた。

 反喫煙法は健康被害を連想させる写真や警告文を大きく印刷することも規定。銘柄名は定められた字体や色を使い、目立たなく表示される。


2012年8月15日 提供:共同通信社