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「たばこ隠す店舗」支持の結果 【米国小児科学会】



「たばこ隠す店舗」支持の結果 【米国小児科学会】 仮装店舗を作り、
パッケージの見せ方で購入動向を検証

 米国小児科学会(AAP)は12月3日、たばこのパッケージを隠した売り方が小児のたばこ購入を抑制するという新しい研究結果を報告した。学会が発行するPediatrics誌1月号に掲載している。

研究グループはコンピューター画面上に仮想のコンビニエンスストアーを作り、13歳から17歳までの喫煙者を含む1216人を対象に買い物をさせる実験を実施した。店舗の内装をパターンで分けて効果を比較。検証パターンは、レジで店員の背後にたばこのパッケージが見える店舗、たばこ売り場の案内だけを示してパッケージを隠した店舗、広告の有無などを設定した。

この結果、パッケージが見える場合にたばこを売っていることに気付いたのは85.2%だったのに対して、見えない場合は32%にとどまった。さらに、パッケージが見える店舗で実際にたばこを買ったのは24.3%だったのに対して、見えない場合には9%となった。研究グループは、「たばこのパッケージを見せないようにする政策を支持する結果」と見ている。

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2012年12月4日 提供:米国学会短信