埼玉県教委は来年4月までに、中学・高校や特別支援学校の全県立学校179校を全面禁煙にすることが27日、わかった。
これまでは校舎など建物内は禁煙にしていたが、敷地内の全面禁煙は各校の判断に任せていた。県立の図書館や博物館など9か所も全面禁煙とする。
県教委によると、これまで全面禁煙に踏み切った学校は66校と全体の3割にとどまっていた。
昨年4月の文部科学省の調査では、全国の公立学校の8割が全面禁煙を実施している上、生徒から「先生がたばこ臭い」という苦情があり、受動喫煙の防止にも取り組むため、敷地内での全面禁煙を決めた。今月改定した禁煙に関する指針に敷地内を全面禁煙とするという内容を新たに盛り込んだという。
県教育局福利課は「全面禁煙は時代の流れ。これをきっかけに禁煙に挑戦してほしい」と話している。
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