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たばこ成分のリスク評価へ 厚労省専門委が初会合

 


 たばこに含まれる化学物質の健康への影響を精査する厚生労働省の専門委員会(多田羅浩三(たたら・こうぞう)委員長)が11日、初会合を開き、数千種類に上るとされるたばこ成分から、対象を絞り込んでリスク評価をしていくことを決めた。

 たばこ対策をめぐる社会的な意識の高まりを受け、科学的知見に基づいてリスクを子細に分析する。2014年度中をめどに報告書をまとめ、禁煙支援や受動喫煙対策などに生かす狙い。

 専門委は学識経験者ら8人で構成。リスク分析の対象を絞り込んだ後は、喫煙の仕方や年齢、既往症の有無などによってどんな有害性があるかを議論する。既に有害性評価が示されている成分でも、海外での研究などを参考に評価の見直しも検討する。

 初会合では、たばこの葉や煙に含まれる成分で▽測定可能▽低減可能▽発がん性―をもとに、分析の優先順位を決めることが提案された。具体的には、高リスク物質が多いとされるアルデヒド類や、自然界に由来する放射性物質ポロニウムなどの成分名が挙がった。
 

2013年4月12日 提供:共同通信社