厚労省は、たばこの自動販売を即刻禁止すべきでないの?
喫煙する中高生のうち約半数が、たばこ自動販売機用の成人認証カード「タスポ」でたばこを購入していることが、厚生労働省研究班(主任研究者=大井田隆・日本大教授)の調査でわかった。
タスポは未成年者のたばこ購入を防ぐために導入されたが、中高生の多くは周囲から借りて使用していた。喫煙する中高生は減っているものの、その効果は限定的であることが浮き彫りになった。
研究班は2012年10月-13年3月、中高264校約14万人に喫煙の習慣を問う調査票を配り、179校約10万人から回答を得た。
その結果、2・8%にあたる2851人が1か月以内にたばこを吸ったと回答、前回の10年度調査の4・0%から減った。たばこが買いにくくなった理由(複数回答)には、48%の「値段が高くなった」に次いで、44%が「(タスポ導入で)自販機が使えなくなった」を挙げた。
だが、1か月以内にたばこを吸った中高生のうち、49%はタスポでたばこを購入したことがあると答えた。タスポの貸し借りは禁じられているにもかかわらず、入手先(複数回答)は「(友人など)家族以外から借りた」(56%)、「家族から借りた」(21%)というケースが多かった。