【ワシントン共同】「たばこは人を傷つけ、死なせてしまう」。メイバス米海軍長官は、海軍や海兵隊の基地、艦船内の売店で、たばこ販売の禁止を検討する意向を表明した。6日までにAP通信のインタビューで述べた。
2011年の国防総省の調査によると、米兵の喫煙率は24%で一般人の20%を上回っており、喫煙に関係する医療費などのため年間16億ドル(約1640億円)の費用が発生していると推計されている。
米海軍は10年から潜水艦内での喫煙を禁止しているが、他の艦船や、海兵隊も含めた施設内では、喫煙場所を設け、認めている。メイバス氏はこうしたルールの変更は求めていないという。
APによると、たばこ業界は販売禁止阻止のためロビー活動を展開。下院の軍事委員会は、禁止を認めない法案を可決したが、上院の動向はまだ定まっていない。