Lesson42
 

公共的施設での喫煙規制、88.5%が賛成
神奈川県が意識調査




県は12日、「公共的施設禁煙条例」の制定に向けた県民意識調査で、88・5%が公共的施設での喫煙規制に賛成したと発表した。ただ、喫煙の「禁止」の是非についての設問はなく、松沢成文知事は「(施設の)所有権の問題や営業の自由もあるので、どのような形で規制していくかは今後、議論する」と説明した。

調査は10月、県内の成人5000人を対象に郵送で実施。2534人(回収率50・7%)から回答を得た。このうち喫煙者は17%で、国民健康・栄養調査(03年度)の県内結果26・7%を下回った。

調査結果では「公官庁施設など公共性がより高いと思われる施設での喫煙を規制すること」に9割近くが「賛成」。「反対」は4・6%、「分からない」は3・8%だった。また、規制を望む施設の種類(15業種、複数回答)では、飲食店(55・8%)を含む13業種が5割を超え、最低は娯楽施設の32・3%だった。

知事のマニフェストでは「公共的施設における喫煙を禁止する条例の制定を目指す」としていたが、調査では「規制」との表現にとどまった。また、違反者に対する罰則規定の是非についての設問もなかった。

また、県内の14業種3000施設を対象にした調査も実施。「行政が取り組むべき対策」(複数回答)の「条例などによる規制の強化」は14業種すべてが5割を下回り、最低は飲食店の26・7%だった。【山下修毅】

記事参考 毎日新聞 2007.12.13