ニュースキャスターとして活躍したジャーナリストの筑紫哲也(ちくし・てつや)氏が7日午後1時50分、東京都内の病院で肺がんのため死去した。73歳だった。お別れの会を開くが日取りなどは未定。
1959年に早稲田大政治経済学部を卒業、朝日新聞社に入社。米ワシントン特派員や雑誌「朝日ジャーナル」編集長を歴任し「新人類」などの流行語を生んだ。
89年にTBS系「筑紫哲也NEWS23」メーンキャスターに転身。世相を評した「多事争論」コーナーが人気を博した。他方、オウム真理教を追及していた故坂本堤弁護士のインタビュービデオを、TBSが放送前に教団幹部に見せた問題では「TBSは死んだに等しい」と強く批判し、話題を呼んだ。
昨年5月、番組中に肺がんであることを公表。その後メーンキャスターを降板していた。
(2008年11月8日 記事提供日本経済新聞社
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