米喫煙率が2割切る
【ワシントン=増満浩志】米疾病対策センター(CDC)は13日、米国内の喫煙率が昨年、初めて20%を下回ったと発表した。
成人約2万人の面接調査から分析し、全国の喫煙者を4340万人(19・8%)と推計した。
男女別喫煙率は、男性が22・3%で、女性が17・4%。高齢者より若者の喫煙率が高く、人種による差もあるが、全体的に学歴が高い人ほど喫煙率が低い。CDCの専門家はロイター通信に「たばこ業界は、誤解されそうな情報を流すが、教養のある人ほど惑わされない」と説明している。
調査は1960年代に始まり、この40年間はずっと減少傾向。禁煙が進んだ理由として、CDCは禁煙治療の普及、公共の場での禁煙、増税によるたばこの値上がりなどを挙げているが、10年前に比べると減少のペースは鈍っている。
日本たばこ産業の調査によると、日本の喫煙率は約26%。女性は約13%で米国より低いが、男性は約40%に達している。
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