糖尿病や喫煙で重症化か 死者の多くに健康問題
【メキシコ市13日共同】メキシコで死亡した新型インフルエンザ感染者の多くが糖尿病や喫煙などによる健康問題を抱えていたことがメキシコ政府の調べで分かった。世界保健機関(WHO)も、重症患者の中に糖尿病などの持病がある集団があると指摘。因果関係は明確になっていないものの、重症化の背景の一つとして注目されている。
コルドバ保健相によると、12日までの同国の死者58人のうち、27・6%が肥満だったり、糖尿病を患っていた。そのうち半数が標準体重の2倍以上に達していたという。
また、12・1%が循環器系の疾患を患い、8・6%がヘビースモーカーだった。感染症や、呼吸器系の病気を患っていた人がそれぞれ3・4%いた。
一方、ブリアンWHOインフルエンザ対策部長代理は8日、メキシコの重症患者を調べた結果、(1)若く健康な人(2)糖尿病や結核、循環器系の疾患など持病がある人-のグループがあると指摘。こうした持病がある人は季節性のインフルエンザでも重症化の傾向があるという。
|