海際の地下水でセシウム 第1原発の汚染水
 

福島第1原発の敷地海側で放射性物質に汚染された地下水が海に漏れている問題で、東京電力は4日、海まで約2メートルの井戸で採取した地下水から、1リットルあたり550ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

 敷地海側では汚染水が海に流出するのを防ぐため、護岸付近の地盤を水ガラスと呼ばれる薬剤で固めて「土の壁」を造ったが、今回検出された井戸は壁より海寄り。

 土の壁の内側(陸側)の井戸で2日に採取された水のセシウム濃度は93ベクレルで、海側の方が高い結果となった。

 東電は汚染水の海洋流出や土の壁の効果があるのかについて「データを見続けないと判断できない」としている。


2013年9月5日 提供:共同通信社