松田選手急死なぜ…高血圧・肥満なく稀なケース
松本山雅のチームドクターで、信州大病院の百瀬能成医師によると、JFLにはメディカルチェックの規定はないが、同FCではJリーグの規定に沿って、血液検査、心電図、負荷心電図、頭部と胸部のCT(コンピューター断層撮影)などの検査を実施している。今年1月に松田選手も検査を受けたが、異常はなかったという。
「本人はたばこも吸わず、通常の生活をしていた。当日の天候・気温を考慮しても脱水症状は考えにくい」と首をかしげる。
心筋梗塞は、心臓に栄養や酸素を送る血管が詰まる病気で、通常は高血圧や高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙などが原因で起き、40-50代以降で発症する。
松田選手の場合は、このいずれにも該当せず、榊原記念病院の伊東春樹副院長(循環器内科)は、「珍しいケース」と話す。
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サッカー界では、心臓疾患による現役選手の急死が時に起こる。2003年のコンフェデレーションズ杯で、カメルーン代表のフォエ選手(当時28歳)が試合中に突然倒れ、急逝した例が有名。この事件を受け国際サッカー連盟(FIFA)は、06年W杯ドイツ大会の際、全選手に対して心臓検査を実施するなどの対策を施した。