多剤耐性緑膿菌で1人死亡 新潟県立新発田病院
新潟県立新発田病院(新発田市)は29日、入院患者3人から9月に多剤耐性緑膿(りょくのう)菌を検出し、このうち40代の男性1人が感染による敗血症で死亡したと発表した。
残る2人のうち、50代男性はもともとの疾患が原因で9月に死亡、女性1人は病状が安定しているという。
同病院は院内感染の可能性もあるとして、菌を国立感染症研究所(東京)に送り、遺伝子型が一致するかどうか調べる。
病院によると、3人はいずれも白血病で、血液内科病棟の同じ階にある別々の個室にいた。40代男性は3月から入院していたが、症状が急激に悪化し、9月20日に死亡。その後、血液検査などで多剤耐性緑膿菌の感染が分かった。
50代男性と女性も症状が急激に悪化したため同様に検査し、菌を検出した。
県立新発田病院は病床数約480。