スノーデンは長崎大学大学院医薬薬学総合研究科・放射線生命科学部門・幹細胞生物学研究分野との共同研究を通じ、プラセンタの投与で小動物の放射線障害に対して軽減効果を確認したと発表した。
共同研究は12週齢マウスにγ線を5日間連続照射し、照射終了後に同社プラセンタエキスを経口投与した効果を検討したもの。結果、末梢血中の白血球数、骨髄および末梢血中の幹細胞数、骨髄幹細胞の機能などの解析から、対照治療と比べてプラセンタエキス投与マウスは骨髄と末梢血中の有核細胞数、幹細胞の比率、骨髄由来細胞のコロニー形成数が有意に高値となり、同社のプラセンタエキスには低線量照射による放射線障害を軽減し、骨髄由来幹細胞を保護する効果があることが示された。
長崎大学大学院側の李桃生教授は、「動物レベルの研究において、プラセンタ投与による急性放射線障害の軽減効果を種々のパラメーターで確認した。しかし、その作用機序については従来言われているプラセンタの抗酸化作用以外にも考えられるために今後の詳細な検討が必要」としている。