歯医者さんの待合室で読む 情報
ワンポイント講座


腰痛の原因は?
背骨のひとつひとつのすき間には、椎間板という軟骨性の板があります。椎間板は腰の骨に対してクッションの作用をしていますが、いろいろな原因でクッションが弱くなり、衝撃を吸収できなくなって腰が痛くなります。姿勢が悪かったり、腰の筋肉が弱まったり筋膜や靭帯の弱化によるものがあります。

原因はさまざまですが、無理のない姿勢を保つことが腰痛の治療と予防の原則といわれています。
このためには耳、肩、股関節が一直線になるように心掛けましょう。

痛くなったら?

もし腰が痛くなったとき、それが一時的なものか、放っておいてはいけないものなのか、素人判断は禁物です。一度は専門医の先生の指導を受けるべきですが、一般的な注意として長時間同じ姿勢をとらない、中腰の姿勢を避ける、体重を増やさない、背伸びをしてものを取らないなど、日常の生活の中で注意した方がよい点がいくつかあります。

・寝るときは、柔らかすぎるベッドやふとんは避ける。膝の下に枕などを入れて、膝を高くして寝る。
・座るときの椅子の高さは、膝と股が同じ高さになるように調節する。両足が浮いたり、つま先しかつかないものはよくない。畳の上ではあぐらをより、正座の方が腰の負担が少ない。
・椅子から立ち上がる時は、背中をまっすぐにしたまま立ち上がる。
・起き上がる時は、横向きになり、腕で体を支えて起きあがる。
・重い物を持ち上げるときは、しゃがみこんでから物に体を近づけて足の力で立ち上がる。
・急な痛みの時は、痛みが治まるまで冷湿布、治まったら温めて血行をよくするようにする。

腰痛体操
1.腹筋運動 ゆっくり起きあがり、肩が床から25cmのところで5秒止め、再びもとの位置に戻します。
2.臀部運動 おなかとお尻をちぢめ、上体はそのままで、おへそをあごの方に向けるようにします。
3.背筋を伸ばす 両手で両膝を脇の下に抱え込みます。
4.屈筋を伸ばす 手指が足先に届くように体をかがめ、膝の後ろに筋肉を伸ばします。
5.股関節を伸ばす 片足をできるだけ曲げた状態で足を抱えて交互に行います。
6.しゃがむ運動 両足を離して立ち、上体をまっすぐにしたままゆっくりとしゃがみ、またゆっくりと立ち上がります。
(2001.12.21 月刊デンタルパワー)