薬の副作用



かゆみ、じんましん、発疹
甲状腺は首の前側にあり、ホルモンを分泌して全身の新陳代謝を促進する働きがあります。
このホルモンが必要以上に作り出されてしまう病気になったときに使われるのが、抗甲状腺薬です。この薬を服用し始めて1〜2ヶ月以内に約1割の人に、かゆみ、じんましん、発疹などの症状が現れます。
あまりひどくない時は一緒に抗ヒスタミン薬を服用します。改善すればそのまま服用し続け、治まらずに症状が悪化した場合には他の甲状腺薬に変更するなどの対処が必要です。

白血球が減少する「無顆粒球症」
また、少ないケースとして服用後に血液中の白血球が減少する「無顆粒球症」が起こることがあります。症状としては、細菌に対する抵抗力がなくなり、高い熱が出たり、喉の痛み、リンパ腺の腫れなどが起こります。このような症状が起こったら、すぐに服用を中止して医師の診断を受ける必要があります。
安全に薬物治療を進めるために、病院では様々な検査を行います。自分で治ったと判断したり、通院が面倒だからと薬をまとめてもらおうとせずに定期的な受診を受けることが大切です。

(2001.12.21 月刊デンタルパワー)