住民がエボラ治療施設襲撃 ギニア、MSF活動停止
【コナクリAP=共同】エボラ出血熱の感染が拡大している西アフリカ・ギニア南東部のマセンタで、患者の支援活動を行う国際緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」の治療施設が住民らの襲撃を受け、MSFは活動停止を余儀なくされた。MSF関係者が5日、明らかにした。
住民らはMSFの職員がギニアにエボラ出血熱を持ち込んだと主張、職員らに石を投げつけるなどした。襲撃による重傷者はいないという。
政府は直ちに襲撃を非難する声明を発表。国際援助団体は感染拡大阻止のため「困難な時期に医療支援を行ってくれている」と国民に理解を求めた。
ギニアでは先月、初めてエボラ出血熱の感染者が確認されて以来、これまでに86人が死亡した。