エボラ熱の拡大阻止困難 活動限界と国境なき医師団
【ジュネーブDPA=共同】国際医療団体「国境なき医師団(MSF)」は23日、西アフリカで流行するエボラ出血熱について、感染拡大のスピードが速く阻止することが極めて困難な状況になったと明らかにした。
MSF幹部は、患者の発生地域は60カ所に及び、全ての地域にスタッフを派遣することは難しく「(MSFの活動は)限界に達した」と述べた。MSFはこの地域で患者の治療に当たっている唯一の医療組織という。
世界保健機関(WHO)によると、エボラ出血熱の感染者はギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国でこれまでに528人確認され、死者は337人に達した。
MSFは、感染は西アフリカ全域に広がりつつあるとして、WHOや各国政府に対応を強化するよう呼び掛けた。
引用:共同通信社 2014年6月24日(火)