腸管出血性大腸菌感染症患者 6月に急増、累計13人 栃木県内


腸管出血性大腸菌感染症患者 6月に急増、累計13人 栃木県内

激しい腹痛や嘔吐、血便などを伴う腸管出血性大腸菌感染症の2014年の県内累計患者数は、6月22日時点で13人となり、2006年以降、同時期としては最多であることが26日、県保健福祉部のまとめで分かった。例年7、8月に多く発症する傾向があるが、同部は「今年は患者の急増時期が今までになく早くなっているので、十分対策をしてほしい」と呼び掛けている。

 今年は6月に入って患者数が男性3人、女性5人の計8人に急増。年齢は若年から高齢者までさまざまで、地域別では県南地域がやや多いという。

 腸管出血性大腸菌感染症は、同菌に汚染された生肉や野菜などの食品、水などを介して発症する。水様性の下痢や激しい腹痛などが特徴で、汚染された便などに触れることで、人から人への二次感染もある。溶血性尿毒症症候群(HUS)などに重症化することもあり、子どもや高齢者では注意が必要。

 県は今後の発生動向に注意するとともに、トイレの後や調理、食事の前、動物などに触れた後は必ずせっけんで手を洗うほか、食肉を生で食べることは控えるよう呼び掛けている。

引用:下野新聞 2014年06月27日(金)
2014年7月2日更新