【ポルトープランスAP=共同】米州保険機構(PAHO)は3日までに、蚊が媒介する感染症チクングニヤ熱のハイチでの疑い例が4万件近くに達したことを明らかにした。同国で初めて感染が確認された今年5月以降の累計数。
ハイチ政府はサッカーのワールドカップ(W杯)のテレビ中継でチクングニヤ熱についてのコマーシャルを放映するなど、啓発活動に力を入れているが、医療関係者によると貧しい国民の多くが診断を受けておらず、実際の患者数はさらに多いとみられる。
同国では清潔な飲料水の供給が不足しており、2010年1月の地震で約14万6千人が避難生活を余儀なくされている。
提供: 共同通信社 2014年7月4日(金) 配信
米国内の蚊で初の感染 チクングニヤ熱
【ウエストパームビーチ(米フロリダ州)AP=共同】米フロリダ州の保健当局は17日までに、米国内の蚊によって媒介されたウイルスで州内の米国人2人がチクングニヤ熱に感染したことを発表した。
マイアミデード郡の41歳の女性は6月10日、パームビーチ郡の50歳の男性は7月1日にそれぞれ発症。2人は最近、外国には旅行していない。
保健当局は、カリブ海に旅行してチクングニヤ熱に感染し帰国した人が、米国内の蚊に刺され、その蚊を起点に感染が拡大したとみており、最初の発症ケースが2人だったとしている。
保健当局は、州民に蚊に注意するよう呼びかけている。チクングニヤ熱は発熱、関節の痛みや腫れなどを起こすが、患者は一週間程度で回復。ワクチンや治療法はない
提供: 共同通信社 2014年7月18日(金) 配信