ある医療アンケート調査によると、日本人の3人に1人が頭痛で悩んでいるという。中でも多いのが「緊張型頭痛」と呼ばれるもの。うつむくと、首の後ろの筋肉が頭を支えるために緊張。筋肉が固くなるので、血管が圧迫され、血液の流れが悪くなる。血液の供給が少ないと酸素欠乏になり、筋肉に乳酸などの痛み物質が蓄積し、頭痛が起るという仕組みだ。
頭痛指数(頭重負荷指数)というものがある。《頭の周囲の長さ(センチメートル、以下同)の3乗÷首の周囲の2乗×前屈時の後頭部の突端から第7頚椎(けいつい)までの長さ×1000分の1》という数式で求められる。この数値が3を超すと、毎日頭痛に悩むことが多くなる。
結局、頭痛を起こしにくくするには、姿勢を正すことが何よりも大切。入浴や軽い運動で筋肉をリラックスさせ、血流の改善を心がけたい。
(2000.9.30日本経済新聞)