ビデオゲームをすることは成人にとって健康上のリスクとなるのか?
ビデオゲームをする人はゲームをしない人よりもうつ病を報告することが多いことが調査で明らかに
Bill Hendrick
【8月20日】新規研究によると、ビデオゲームをする成人は健康問題のリスクを高めている可能性がある。
『American Journal of Preventive Medicine』で発表された調査によると、ゲームをする人はしない人よりも、うつ病を報告することが多かった;同じくビデオゲームをする人はゲームをしない人よりも、身体を動かさない生活をしていると回答した。
研究を行ったのはCDCのJames B. Weaver III, PhD, MPHおよびエモリー大学とアンドリュー大学の共同研究者らであった。研究者らは、インターネットの利用が国内で最も多いワシントン州のタコマ・シアトル地区に住む、年齢が19 - 90歳の562名の人々について調査を行った。
次のような知見が得られた:
- 45.1%の回答者がビデオゲームをすると報告した。
- ゲームをする男性はゲームをしない男性よりもボディマス指数が高かった。
- 男性と女性は同様に社会的支援のためにゲームとインターネットを使用している。
- ゲームをする成人は、「精神的に不健康な日」がより多く、あまり身体を動かさないことが多く、社交性が低いと報告した。
- 男性は女性よりもゲームをする可能性が高かった。
- ゲームをする人々はコンピュータゲームをしない人々よりもうつ病を報告することが多かった。
- ゲームをする人々はゲームをしない人々よりも長時間インターネットをしていると報告した。
調査に回答した女性は「自己治療」と気分管理のためにビデオゲームを使用しているように思われたが、それは必ずしも悪いことではないと、Weaver博士はWebMDに語っている。
女性がもうひとつの気分管理の方法を手に入れたのかもしれないが、それはもしかすると前向きの一歩かもしれないと博士は述べている。
「女性はビデオゲームをデジタル・メディケーションのひとつの方法として使用しているのかもしれない」と博士はWebMDに語っている。「女性は気分を管理するのにメディアを利用するのが特に上手である。精神衛生上の課題を経験している女性は実際に自分で気晴らしをして状態を改善しようとしている」。
同じく研究者らは、ゲームをする人々は友人や家族からの社会的支援がより少ないと感じ、ゲーム仲間からの支援がより多いと感じていることも明らかにした。
Weaver博士はニュースリリースで、科学者らは健康を促進し疾患を予防するための「デジタル・オポチュニティ」が存在するのかどうか、さらに研究する必要があると述べている。
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