スタチン薬年代別シェア

第4回 スタチン薬の処方動向

2008年10月〜2009年3月の期間内における「スタチン薬」の処方患者数を示した。(1)は「診療科別×病院別」のスタチン処方数割合のグラフ、(2)は「一人の循環器内科医(大学病院勤務)」のスタチン薬処方数割合のグラフ。

(1)「診療科別×病院別」のスタチン処方数割合のグラフ

 

(2)「一人の循環器内科医(大学病院勤務)」のスタチン薬処方数割合のグラフ

討論のポイトン

1 「大学病院の糖尿病・内分泌・代謝内科」の処方割合は、他の3カテゴリと比べて異なっている。「フルバスタチン」の処方数が他よりも多い一方で、「プラバスタチン」と「アトルバスタチン」の処方数がかなり少ない。これは、この大学病院で「糖尿病患者にはマイルドな薬を処方する」という方針でもあるのだろうか?(コメント:0件/拍手:0件)
2 処方数が多いイメージのある「ロスバスタチン」だが、その処方数は病院・診療科ごとに一定していない。このように処方数がバラバラなのはどうしてだろうか?(コメント:0件/拍手:0件)
3 この循環器内科医の処方数割合を見ると、「シンバスタチン」は08年4月から12月まで処方されており、「フルバスタチン」を新たに08年7月から処方を始めている。この動向は、どうしてだろうか。(コメント:0件/拍手:0件)
4 「ロスバスタチン」や」「アトルバスタチン」の処方数が安定している一方で、「プラバスタチン」の処方数が大きく減っている。「プラバスタチン」の処方を抑え、他の薬剤の処方に振り分けていると推測されているがその理由は何だろうか?(コメント:1件/拍手:2件)
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投稿コメント

「プラバスタチン」の処方を抑え、他の薬剤の処方に振り分けていると推測されているがその理由は何か?

内科医 (内科・男・39)2009-09-18 09:28
脂質代謝異常のコントロールのガイドラインが浸透し、LDLの目標値に対するコントロール不十分な例において切り替えが進んだと考えています。またLDL/HDL比1.5を目指す、としたプロモーションもあります。また、ロスバスタチンは薬価が安いため処方数が増加しているのではないでしょうか。私も半錠などでも用いています。



2009.9.16 記事提供  日経メディカル