関節リウマチ発症後は妊娠・出産が
減少する可能性・
生物学的製剤導入時には
リンパ腫の存在に留意すべき・
RA患者では疾患活動性が高いほど筋肉量が少ない

◆ 関節リウマチ発症後は妊娠・出産が減少する可能性
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_186340_226840_4

 関節リウマチ(RA)患者は女性が多く、発症時点で見るとほぼ半数が妊娠可能な年代とされる。そこで、女性RA患者を対象に妊娠や出産の状況を調べたところ、40歳未満でRAを発症した既婚患者の出産経験率は72.7%と、40歳以上で発症した既婚患者の出産経験率の94.9%に比べて有意に低く、RAを発症するとその後の妊娠・出産の可能性が減少することが示唆された。国立病院機構下志津病院の杉山隆夫氏らが発表した。


◆ 生物学的製剤導入時にはリンパ腫の存在に留意すべき
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_186340_226840_5

 生物学的製剤を使用中の関節リウマチ患者を対象とした登録研究で、リンパ増殖性疾患の標準化罹患比(SIR)が1000患者・年当たり約13と既存の研究成果よりもやや高い結果が報告された。発症例の半数超が生物学的製剤の投与開始2カ月以内の超早期に診断されており、過去の薬剤投与が関連した可能性がある。生物学的製剤が既に存在するリンパ増殖性疾患に促進的な影響を与える可能性もあるため、生物学的製剤の投与開始に当たっては既存リンパ腫の存在に留意し、詳細に病歴を聴取すべきだという。名古屋大学整形外科の高橋伸典氏らが発表した。

◆ RA患者では疾患活動性が高いほど筋肉量が少ない
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_186340_226840_6

 関節リウマチ(RA)患者では、RAの疾患活動性や病期、機能障害度が高いほど、筋肉量(除脂肪体重)が少ないことが示された。国立病院機構相模原病院リウマチ科(現:東海大学リウマチ内科)の野木真一氏らが発表した。


                          


2013年4月20日 提供:日経メディカル別冊