べにふうき緑茶で花粉症軽減
ショウガ加えて効果大
関連商品さまざま
健康に役立つ緑茶の働きを学ぶ「緑茶研究公開セミナー」が東京都内で開かれた。
農業・食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所(静岡県)の山本万里チーム長らが講演。山本さんは、抗アレルギー作用を持つ茶成分「メチル化カテキン」を探し出し、成分を生かした食品を開発した経緯を語った。
メチル化カテキンは「べにふうき」という緑茶に非常に多く含まれ、一般的な緑茶「やぶきた」には含まれていない。臨床試験では花粉症による鼻づまりやのどの痛みが軽減できた。
ポイントは飲み方。メチル化カテキンを出すため、5分以上煮立てる。熱湯でティーバッグを90秒振るのもいい。4時間で効果がなくなるので、朝夕など2食後にティーバッグ1個分を1杯ずつ飲む▽飲み始めは花粉が飛び出す1カ月半前のお正月から--も重要。すりおろした生のショウガ汁を耳かき1杯分湯飲みに加えると、症状がさらに緩和した。
商品は農水省の事業の一環として開発され、べにふうきの茶葉のほか、ペットボトル飲料、サプリメント、おむつかぶれ用の乳児用入浴剤などがある。
【中村美奈子】