なんだかんだいっても自分の歯並びって見慣れてるし、この八重歯だってもう愛着があるし･･････。なんて思ってる人は実は多いかも。確かに矯正するなんてお金はかかるし時間はかかるし、なによりあの装置が口から見えるのってちょっと抵抗ある。でもきれいに揃った歯は見た目にきれいなだけじゃない、歯や歯茎の健康や、正しい姿勢なんてことまでもたらしてくれるのです。一生付き合う自分の歯のこと、まじめに考えてみよう。矯正にまつわる疑問あれこれ、お答えします。

Q矯正を始めるのに年齢制限はあるの？

A　「基本的にはありません」と田山先生。「幼児期から始めるとよいというのは乳歯を含めたケアをできるので、より無理のない形で歯並びを整えられるから」だそう。矯正そのものは何歳からでも始められるとのこと。

Q始めるのに避けたほうがよい時期は？

A　矯正は一度始めると1〜2年はかかるもの。また、治療しているあいだは同じ歯科医にかかるのが基本。長期の出張、引っ越しなどがあらかじめかっている場合は、始めるのに適しているとはいいづらいかも。

Q他の病気で通院していても矯正は可能？

A　入院して歯科医にかかれない、なんてことがあれば別だけど、病院に通っている程度なら問題なし。ただ、妊婦には、矯正装置のつけ始めに多少ストレスを感じたりするのであまりおすすめできないかも。

Q矯正歯科は普通の歯科より信用できる？

A　矯正歯科や矯正クリニックを掲げている歯科医は、通常の治療を行わず、矯正のみに力を入れていることが多いのは事実。ただ、矯正専門医院として特別な規定はない。一番頼りになるのは矯正を経験した人の口コミかも。 →どうしても、という場合以外、妊娠中や、記念写真の嵐、になる結婚式の前なんかは矯正を始めるのには不向き。

Qまず先生に相談。 どんなことを聞くの？

A　どんな理由で矯正を思い立ったのかをきちんと伝えよう。どの歯が気になるとか、かみ合わせが不自然、とかなんでもよいので思っていることや希望はどんどん伝えること。歯科医との最初のやりとりで、こちらの質問や要望に熱心に耳を傾けてくれる先生なら安心。

Q矯正することが決まった。次は何をする？

A　この時点で、現在の歯の状態のチェック。歯型をとったり、レントゲンを撮ったり、「どのような治療、矯正を行っていくかを決めるための重要なプロセスになるので、入念に行います」という田山先生の言葉どおり、歯だけではなく歯周病やむし歯も含めて診断する。

Q装置や治療法、どんなふうに希望を伝える？

A　専門的なことがわからなくてもとにかく目立たせたくない！という希望を伝えれば、透明なブラケットを使った装置を、ということもある。聞きかじりの治療法でも興味があるものはなんでも質問して。あとからこんな方法もあったのね、と後悔しても遅い。 ↑いまの歯の状態のチェック。矯正の方法なども積極的に質問しよう。

Q矯正にかかる費用はこの時点でわかるの？

A　歯の状態を詳しくチェックして、どの程度の治療をするかもだいだい予測がついてくる。また、患者の要望や目的をカウンセリングして、装置の種類や矯正の方法もある程度決まるので見積もりは出るそう。ただし、経過によっては最終的な予算と前後することも。

Qやはり予算オーバー。やめてもいい？

A　もちろん費用が払えないと判断したときはこの時点で中断したって構わないけど、矯正した場合のメリットと、しなかった場合の危険度などを、あとあとのために詳しく説明を受けて。ただ、歯の状態チェックにかかった料金は支払うのが普通だからそのつもりでね。