White Family dental-site

お口にまつわる記事からいろいろ抜粋しています。
皆さんの快適なデンタルライフの参考にお役立て下さい。


vol.17
歯やあごの成長に合わせた歯列矯正。

列矯正を子供のうちに行う場合、一般 的には12歳前後に行うのが普通。  でも、これはあくまでも一般的な数字なので、成長に合わせて矯正をしたいなら、乳歯が生え揃う2歳前後から歯科医に行き、あごの発達や生え替わりの様子をきちんと診てもらうといい。というのも、生え替わりの時期のちょっとした矯正で、抜歯もなく、簡単に歯列を整えられるケースがあるからだ。下の4つの写 真はそんな例のひとつ。上下の歯の重なりを治して、受け口を予防したケースだ。ただ、こうした矯正が万能というわけではない。骨格などの遺伝的な要素からかみ合わせが乱れる場合は、さらに骨の成長を待って、外科的な手術が必要になる場合も。矯正のタイミンングは、ひとりひとり違うので、かかりつけの歯科医をつくりよく相談することが肝心だ。

 

乳歯のブリッジ さし歯もある。

下の歯がなくなった部分に、入れ歯状のブリッジを、上の欠けてしまった部分にはクラウン(被せもの)を入れた模型。乳歯の歯並びが乱れ、永久歯の生えるスペースがなくなったり、早めに生えてこないようにこうした治療を行う。

●受け口になるのを防ぐ出始めの永久歯の矯正例。

上の永久歯が生えてきたら、下の前歯に重なってしまった。最近の子は下あごの発達が早く、下から生え替わるケースが増え、上の前歯に重なってしまうケースが少なくない。
前歯以外の歯のかみ合わせは問題ないので、部分的な矯正をする。上の前歯同士も重なりぎみに生えてきたので、裏側から歯を前に出して、重なりを解消するようにした。
矯正を初めて1か月後。右側の重なりはほぼ解消している。左側も伸びの具合を見ながら矯正を続けていき、この1か月後にはこちら側の重なりも無事解消した。
前歯の矯正後、約4年たった状態。保定期間も終わり、全部の歯が永久歯に生え替わった。成長に合わせて矯正していけるので、大人になってからより比較的に楽にできる。



-"80歳で20本の歯"は決して夢ではない。
健康な歯を保つための世代別・歯のケア。-

髪や爪と違って、歯は生え変わったり、増えたりしない貴重品。
なくしちゃいけない大事な部品。
でも、年を重ねるごとに歯も老化し、歯周病や不正咬合など、
歯をいじめるトラブルが続出してくる。
いまからせっせと歯を磨き、白くて健康な歯が自慢の、
元気なおばあちゃんをめざしましょう。

20〜30代

正しい歯磨きとメリハリある食生活が歯の要。
生まれ来る"子供"のためにも健康な歯をつくる。

乳歯の生え始めから永久歯が生え揃う12歳頃までが、むし歯にかかりやすい時期。この期間、毎食後に歯を磨き、規則正しい食生活を送ってきた子供は、大人になってからむし歯になる確立は少ない。でも、成人して社会人デビューしたとたん、残業や飲み会でプライベートタイムは激減。食後にトイレで歯磨きする時間も惜しくなる。「確かに1日3回の歯磨きは、歯にいい習慣です。でも、むし歯や歯槽膿漏を防ぐには、1日1回10分以上磨けば、あとはうがいだけでも大丈夫」とは横浜市で開業する中村輝夫先生。歯の周りについた食べカスが、むし歯菌のすみかとなる歯垢に変わるには、丸1日はかかるとか。だから、1日1回、できれば就寝前にじっくり時間をかけて歯磨きするだけで、むし歯予防はけっこう事足りちゃうのだ。

1日1回、10分以上のブラッシングでむし歯と歯槽膿漏を予防。

じゃあ、どんな要領で磨いたらいいんだろう。歯ブラシは毛先が丸くカットされた柔らかめのものを選ぶのがベター。指先で軽く柄をつかみ、毛先を歯と歯肉の境目や歯と歯の間に押し当てて、小刻みに揺らすようにやさしくブラッシング。特に歯と歯の間や奥歯の裏側など、磨きにくい部分は重点的に。「歯並びは、円錐が横に並んでいる状態にそっくり。正面 からは見えない隠れた溝も、デンタルフロスを活用しながら、1本ずつ丁寧に磨いてください」と中村先生。最初は磨く順番を決め、鏡を見ながら1本、2本と歯の数を数えて、1か所を10回ずつブラッシングしていくのがいい。無意識に磨いていると、つい磨きやすい部分にばかり力が入り、果 ては歯肉を傷めて、知覚過敏になってしまいがち。歯ブラシの毛先が軽くよじれる程度の力で、歯についた汚れを払い落とすようにブラッシングを。

歯にいい食品は、健康な母体づくりにも効果 あり。

ところで、歯の生成は8歳頃までで終了するって知ってた!?だからいまさら「歯を強く」と慌てても、もう完成してるんだから、ムダな話。でも、むし歯や歯槽膿漏の予防に効果 的な食品はある。それが、根菜や豆類、小魚、肉など、かみごたえのある食品。これらの食品中には、歯の生成に役立つカルシウムやビタミンを含むものも多い。自分の歯には直接効果 はないけど、いつかお母さんになったとき、生まれてくる赤ちゃんの歯は丈夫になるはず。だから、妊娠中から授乳期は特にカルシウムやビタミンを多く含む食品を摂るように心がけたいもの。  また、妊娠中に気をつけたいのが"妊娠性歯周炎"。歯肉から出血しやすくなり、歯磨きするのもつらくなるんだって。でも、血を怖がって歯磨きをサボると、たちまちむし歯の餌食に。多少の出血は我慢して、まめに歯磨きを。

HOMETop of this Pageお口口座BACKNUMBERへ