歯医者なんて大嫌い、という人は多いはず。
あのウィーン、キーンとうなる音はなんなのか。
あの焼けこげたようなにおいはなんなのか。
怖がらなくてもすむようにその理由を知っておこう。
コンポジット・レジン 前歯の補修によく使うプラスチック素材が、コンポジット・レジン。まず歯の色見本を修復する歯に合わせ、使うレジンを選ぶ。次にチューブからペースト状のレジンを押し出して成型して固める。それを後列のボンドで接着する。3〜4年の耐久性しかないが、見た目は本物の歯に近い。 |
コンポジット・レジン用の照射器 ペースト状のレジンに黒い管の先から出る青い光を照射すると、光の作用で数十秒で固まる。 |
プローブ、エキスプローラー、スケーラー 上のセットの上3本が、プローブという歯周病の診察器具。先端の目盛りのついた針の部分を歯と歯ぐきの間に挿し込み、歯周ポケットの深さを測る。下4本はエキスプローラー(探針)。下のセットはスケーラーという歯石を取り除く器具。先端が小さなヘラのようになっていて、歯石をひっかくようにこそぎ落とす。歯の位 置、部分によって複数のスケーラーを使い分ける。これも使ったら、トレイごと減菌消毒器にかける。 |
根管治療器具 根管治療に使う器具がこれ。右手前の針が手を使ってする一般的なタイプ。 色のついた部分を指で持ち、神経を抜いたあとの穴に挿し、ねじ込んで上下させ、神経の残りを取り除き、やすりで磨くように仕上げる。針は根管の長さ、太さに合わせて使い分ける。機械のほうは最新式でオートで同じ作業をする。電気式の根管長測定機能がついているので、掘りすぎたり拡げすぎたりすることはない。 |
義歯 義歯の位置ごとに色もサイズも形も、実に細かく豊富に用意されている。これは入れ歯製作用のもの。この義歯を患者の口の中の状態に合わせて作ったろうの台に並べて挿して成型し、総入れ歯や部分入れ歯を作る。最近の入れ歯は本物の歯と見分けがつかないレベルで仕上がるという。材質は硬質のレジン製が中心だが、セラミック製もある。ブリッジやインレーなど取り外しのない義歯は、型を取ってセラミック製のものをそのつど作る。 |
印象用器具 歯に詰めたり、かぶせたりする金属の補綴物の型を取るときに使うのがこのセット。ピンク色の粉を水で練り、ペースト状にして歯に盛り上げる。それをトレイで押して固める。固まった型から石膏の歯型を取って、それに合わせて金属を成型するという手順。トレイは上ふたつが上顎用、下ふたつが下顎用。石膏の型作り以降は歯科技工士が担当するのが一般 的だ。
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仕事や遊びで忙しいと、ついファストフードやレトルト食品で、
サッと食事をすませてしまう人も多いでしょ。
でも、これらはかまずに食べられる食品の代表格。
歯は使ってこそ価値のあるもの。
歯ごたえのある食生活で健康な歯をつくろう。
かみごたえのある食べ物が、健康できれいな歯を守る。 歯はカルシウムとリンからできている。でも、歯が成形されるのは、母親のお腹の中にいるときから8歳頃まで。いまからせっせと牛乳や小魚を食べてカルシウムを摂取しようとしても遅いのだ。大人になってからの歯に必要なのは、「"かむ"行為。かみごたえのある食品を選んで食べることは、歯と歯茎の健康のために効果 的なんです」。 |
素材の食感を生かした簡単料理で歯を強く。 なぜ、かむことが歯にいいのだろう。食物をよくかんで食べると、かむ刺激で唾液がたっぷり分泌される。この唾液が、むし歯を予防する大切な働きをしているのだ。唾液がたっぷり出れば、食べかすまで洗い流してくれる。しかも、かむ食品には食物繊維を含むものが多いので、繊維が歯の表面 に汚れがつくのを防ぎ、むし歯のすみかとなる歯垢をも防いでくれるというわけ。また、顎を動かすことで歯を支える筋肉が発達するから、歯槽膿漏の予防にも効果 的だとか。 では、かみごたえのある食品とは、どんなもののこと? 「繊維質が豊富なイモや大根などの根菜、骨まで食べられるイワシの丸干しや歯ごたえのある豚肉や地鶏のソテー。ヒジキや海藻、豆類も咀嚼回数が多い食品です」と本多先生。 でも、食事のすべてをかみごたえのあるものにしてしまうと顎が疲れてしまいそう。「毎食の献立に、よくかまなければいけない食品を1品プラスすればいいんです。そんなときに便利なのが、ヒジキや豆の煮物、小魚のマリネなどの常備菜」。なるほど、それなら作り置きもできるし、実践しやすいよね。もっと手軽にしたいなら、ドライフルーツやナッツをシリアルに加えるだけでも歯には効果 的。特別手間をかける必要はないのだ。 |
ダラダラ食いはやめて、メリハリのある食生活を。 健康な歯のために、もうひとつ心がけたいのが、時間を決めて食べること。「口の中にいつも食べ物がある、ダラダラ食いは絶対にいけません。間食の多い人の歯の表面 は、唾液の緩衡作用が働いて中和される暇がないので、いつも酸性状態。当然の結果 として、歯を守るエナメル質が溶かされ、むし歯になりやすくなるんです」と本多先生。食事の時間をきちんと定めて、規則正しい生活を送ってこそ、健康な歯がつくられるのだ。 |
ゆとりのある休日こそ、歯にぜいたくな食事を。
歯にいい食品づくしのブランチ・メニュー。
繊維質が多い根菜やヒジキ、歯ごたえのある豆や肉・・・・・・。
歯にいい食品で作った料理は、かめばかむほど味が出る。
のんびり過ごす休日のブランチにピッタリ。