歯科IQという言葉がある。歯科についてどれだけ知っているかということ。「正しくよい歯科医を見分けるためには、ある程度の歯科知識が必要です」。やっぱり、診察時に歯医者に質問ひとつできないのではちょっと心細い。患者にとって歯の勉強は、自分の歯を守ることにもつながる。そらに、よい歯医者選びができるために、その技術と熱意を測るものさしは自分の中で持っていたい。そのためには、患者も歯について勉強して、少しずつ歯科IQを高めていこう。
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保険診療と自由診療との大きな違いは2つある。「時間と材質」だ。 「時間」。厚生省の保険の点数制度では、患者の数が多いほど点数も増える方式。1日に30人以上の患者を診る歯科医がいるのもこのため。それで診療時間も短くなる。自由診療の場合、点数がつかないぶん、患者の治療費は高くなるが、診療時間も長く、丁寧治療が受けられる。 「材質」。治療で使う補綴物の材質は保険の利くものと、利かないものがある。自由診療の場合は、材質に規定の制限がない。 どちらを選ぶにしても、歯科医とよく相談したうえで治療を受けよう。
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歯科医に行く前には、歯を磨いて、口紅は落としておくこと。これは治療する人へのエチケットとしてわすれずに。予約時間に遅れてくる人が多いという。時間はちゃんと守ろうね。 予約時間には遅れずに。 感謝の心を伝えよう。 また、歯科医の予約のキャンセルも緊急の場合以外は避けたい。そして、連絡は一刻も早く。キャンセル料は不要でも、本当は平均1万円の損害を歯科医に与えるという。「名医なら金品などをもらうより、患者の感謝の気持ちの心からの笑顔ほど嬉しいものはない」。治療が無事にすんだら、歯科医への素直なお礼の言葉を忘れずに。 いざというときには、こんな民間組織の歯科相談を受けてみてはいかが。 歯の悩みについて親身に相談に乗ってくれる機関のひとつに『健康・医療ガイドセンターの歯科相談』がある。これは、ボランティアによって支えられている民間組織だ。 歯科相談は面接相談のみで、月に1回、2〜3人の患者から相談を受けている。歯科医と、歯科に詳しい患者側として長倉さんも相談にあたる。1時間単位 の相談だが、深刻な相談が多く、それ以上かかることもあるという。 この7月に年1回の『公開・歯の悩み相談』が行われた。すぐに質問用紙の山となるほどの盛況ぶりだった。 ここの歯科相談を受けられるのは、会員のみ。会員になるには、入会金1万円、年会費1万円。歯科相談は1時間5000円。(問)健康・医療ガイドセンター歯科相談部★3816・7521。困ったときは、このような窓口を利用して歯の悩みを解消するのも手。 なお、相談者が多数のため、3か月ほど待つことになる、とのこと。
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