「みなさん、考え事をしながら磨いてますでしょう。今日は何を着て行こうとか。(笑)でも、これじゃあダメ」 とは、柏田聰明先生。口腔検査を受けると同時に、自らの努力も大切なのだという。 「決まって磨き残す部分っていうのは、誰にでもあるんです。この弱点がどこなのかを歯科医に指導してもらって、せめてその部分だけでも意識して磨いてほしい」 フッ素によるむし歯予防も効果的。一般に販売されている「フッ素配合」の歯磨き剤でもよいが、むし歯になりやすい人は歯科医院で購入できる高含有タイプを使うといい。 また、砂糖の量を控えることも大切だ。最近は砂糖の代わりにキシリトールを使ったガムなども発売されている。これらも、むし歯予防に大いに役立てたい。 |
ピッカピカの白い歯が自慢?けれど、歯肉に腫れがあるようでは、立派な歯周病。 健康だなんて決していえない。ピンク色に輝く歯肉を獲得したいなら、毎日のていねいなブラッシングで、清潔を保つこと。これしかない! 突然だが、鏡の前で「イーッ」の口をしてみてほしい。あなたの歯肉はどうだろうか。 少し赤いくらいかな、という人は、注意が必要。「私は大丈夫」なんてこと、ほとんどなし。20代後半の約8割が、この厄介な病気にかかってしまっているのだから。 「歯周病」とは、歯を支えている歯周組織に関する病気の総称で、歯肉の炎症だけをいう「歯肉炎」と、悪化して歯根膜や歯槽骨までが侵されている「歯周炎」のふたつに分かれる。 いずれにせよ、直接の原因となるのは歯垢。歯垢の中の細菌だ。 歯垢中にひしめく細菌が歯周組織をダメにしていく。 歯肉炎の段階なら、正しいブラッシングで歯垢を除去し、回復させることも難しくない。ところが、歯肉炎を放っておくと歯根膜までが侵されて、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれるすき間ができる。これが歯周炎と呼ばれるものの始まりだ。 このポケットが、細菌の格好のすみかとなって歯周炎はますます悪化、奥へ奥へと侵入していく。歯を支えている歯槽骨は、細菌が生み出す毒素によって溶かされて、最終的にはなんと歯が抜けてしまうのだ! そんなになるまで、なぜ気がつかないの?と思うでしょ。けれど、なかなか自覚しにくいのだ、歯周病って。 だからこそ、日頃の予防策がモノをいう。左上のチェックで「おや?」と思った人は、とにかく一度は歯科医を訪ねてみよう。 診察の手順は、左のとおり。まずは、歯周ポケットの深さ、歯のぐらつき、歯垢の付着状態、炎症の程度などを検査する。さらに、レントゲン写真を撮影。歯槽骨の溶け具合(!)は、外からではわからないからだ(溶けていれば歯周炎と診断される)。最後にブラッシング指導があり、初回は終了。 その後、ブラッシングとスケーリング(歯石除去)を続けて回復を待つわけだが、重症の場合には手術することも。最近は、失った歯槽骨の再生法も開発され、抜ける運命にあった歯も助かるようになってきた。 めでたく完治した暁には、再発予防に心を砕こう。毎日のブラッシングと数か月に1度のスケーリングを欠かさずに実行したい。 |