White Family dental-site


「ESQUE」掲載記事より。


2004.12号 ESQUE掲載
歯医者さんの利用法
歯の治療を受けるって、なんと無駄なことなんでしょう。
海外では、歯のお手入れが行き届き、虫歯にも歯周病にもならずに80.90歳になってる方は普通です。日本では、ほとんどの方が治療を受け、金属の歯や入れ歯を使っている方ばかりです。この違いは何なんでしょう?
日本での生活は忙しすぎて、1日にすることが多すぎるのでしょう。あれもこれもと欲張って、1日にやることが山ほど。だから、さっさと片付けないと1日の時間が足りない‥。時間に追われている患者さまを見ているとそう、感じてしまいます。1人の人としてやれることは本当に限られているのです。
毎日毎日、一生の間ずっと食事をします。話します。それには、歯と健康が重要だと再確認してください。毎日、毎食後の口の中のケアが大切なのです。
災害が多く発生し、多くの方が被災されました。夜に被災したときのために、枕元に運動靴や貴重品をまとめたリュックを備えるのと同時に、入れ歯ははめておくといいでしょう。

2004.6号 ESQUE掲載
インプラントについて
抜かれてしまった歯はありませんか?接着固定ブリッジ、または、それが不可能な時は取り外しの入れ歯を入れる必要があります。
しかし、ブリッジは清掃が難しく、健康な歯を削ることになり、サポートする歯に負担がかかります。接着耐久も20年が目安です。入れ歯は咬む力を歯肉の部分で負担するので、変化しやすく、安定が悪くなり、その上、付着物のために発音に支障が出るなど、違和感が強くあります。
もし、以上のような理由があり、どうしても美味しく食事ができないと感じていらっしゃるあなたには、是非インプラントという歯のなくなった部分の骨に人工の歯根を埋め込み、自分の歯に劣らない力で咬めるようにする方法をお勧めします。自分の骨と結合するので耐久も接着より安定して長いです。
当院では、海外でも永い実績で定評のあるブローネマルクセンターの高度な技術を日本で指導されている、インプラント専門の先生をご紹介しております。
是非、ご相談があれば、治療プラン作成の時にホワイトファミリーの担当医に御申し出下さい。

2004.5号 ESQUE掲載
ホワイトニングはケアのひとつと考えて
ホワイトニングは、見た目だけを気にする若い人たちのためのものと思っていました。しかし、私自身が実際に体験してみて、「こんなにきれいになるんだ」と実感したことが、ホワイトニング導入のきっかけです。
ホワイトニングの本来の姿は、ケア、メンテナンスのひとつです。
半年ごとのクリーニングに加えて2年に1回は、ホワイトニングを行うというように、歯石除去と同様に定期検診の中の一つと考えています。
メンテナンスのひとつですから、中高年や、男性の方もホワイトニングをして歯のクリーニングを受け、きれいな白い歯を維持して下さい。若い女性や芸能人だけのことではない、というように理解していただけたらと思います。
当院ではまず診査を行い、必要な前処置があればその終了後「ブライトスマイル」での院内ホワイトニングを行います。
ジェルを塗布後ライトを1時間当て、1回で終了します。その後も、戻ってしまわないように、ホームブリーチングでフォローしています。

2004.4号 ESQUE掲載
オーラルケアー 1日内で、お口が一番きれいなのはいつ?
口の中のばい菌たち(虫歯、歯周病菌)が増えるのは、栄養が口に残る食後30分から3時間です。
食後の3分以内で口を調べるとどうでしょうか?
歯の面の5面のうち3面はばい菌膜もなくつるつる、ほぼきれいになっています。良く噛んで食べると食片が咬合面でつぶれ砕け、歯の表や裏の面を擦ってくれているのと、噛むと唾液が流れ、歯面の全体の50%はきれいにお掃除されているからです。
菌は、顕微鏡で見ると、動きながら徐々に増え、数時間で30倍から100倍、寝ている8時間では1000倍にまで増えます。
増えるだけでなく、ねばねばした粘液ジェルを出しながら増えるので、べったりと付着して、磨いても残るプラークというばい菌膜になってしまうのです。
プラークはお皿のバターみたいなものです。お皿についたバターをフォークできれいに出来ますか?
ばい菌膜をプラークにしない食後3分以内に食べかす除去をすること、特にフロス(糸ようじ)できれいにすることが重要です。

2004.3号 ESQUE掲載
リラックスする治療 2

当院での具体的例でリラックスできる工夫をご紹介します。
エレベーターが開くと、その入口からの雰囲気に医院らしさはありません。受付に続くスペース、待合のショップ 、レンタルコーナー、書庫など、美容院か、スパのようです。詳しい手作りの案内。空間に広がる小鳥のさえずりとヒーリングBGMが流れています。
ドクータ、スタッフは全員女性。徹底したプロ研修を受けた、経験豊富なスタッフが患者様のお話を聞き、一緒に考えます。共同治療をモットーに治療プランを作成し、説明治療をお行っています。
全員カジュアルな服装で、いつも患者様と同じ目線で考え、行動するようにしています。
待合室と診療室は境はなく、付き添いで治療横まで、一緒に居られるので、お子様でも安心です。歯の啓蒙活動や、歯のお掃除、虫歯予防をメインに考え、どうしたら虫歯を防げるか一緒に教えます。
帰宅する時に「もっと早く来れば良かった」と思っていただけることを目標にしています。


2004.2号 ESQUE掲載
リラックスする治療 1

リラクゼーションとは、心身の緊張をほぐす方法を身につけ、健康の大敵になるストレスをコクトロールすることです。深呼吸をしたりして、緊張して収縮している筋肉を弛緩させ、血圧を安定させ、脈拍を落ち着かせ、皮膚の温度を適温に上昇させることによって、末端の毛細血管まで血液を送り込み、毛細血管の循環不良を改善させ、全身を良好な状態にしていく事です。

これは治療の時には、大切なことです。誰でも歯科医院には行きづらいものです。あの「キィー!」という音、独特の臭い、痛くならないと足が向かないものですが、歯科診療前に緊張して血圧を上昇させてしまうと、麻酔を行った時に具合が悪くなる例があります。

当院では、従来の歯科医院のスタイルに、リラックスしていただける工夫をしています。そして、何よりも一番大切なことは、ドクターをはじめスタッフと患者様とのコミュニケーション、信頼関係です。帰宅する時には、痛みがとれ、笑顔で「こんな感じだったら、もっと早く来れば良かった」と思えるような治療を目指しています。次回は具体例をお話しします。


2004.1月号 ESQUE掲載
ポーセレンラミネートベニア

ベニアは削る量がわずかなので、歯に悪い影響を及ぼすことなく、痛みもなく、短時間できれいにできます。麻酔注射も要らないため、患者様には好評です。また、歯の形も変えられますので、小さすぎて見た目の悪い歯も、大きくできますし、位置が曲がってはえている歯も正常の位置にまっすぐもどすこともできます。前歯に適しています。

虫歯の小さい歯、変色した歯、しま模様がある歯、歯の先端が欠けてしまった歯、歯と歯の間に少し隙間がある場合などに適していると思います。全部かぶせるのではなく歯の表面を約0.4mm削り、付け爪の様な形のセラミックを張りつけることによって仕上げていきます

接着はしっかりしていて、普通の食事やスポーツなどでも、外れることなく、10年以上はオーケーです。仮に外れても、すぐに元に戻せます。患者様のそれぞれの歯の形に合わせて、セラミックで作っていきます。ヨーロッパで開発された新しいセラミック材エンプレスを使い、きれいにしていきます。


2003.12月号 ESQUE掲載
「セラナインレー」って何だろう?

セラナインレーは天然素材からなるガラスセラミックスで、エナメル質と近似した素面固さで、天然歯と同等の耐摩耗性があります。システム化されたダイヤモンドバーと、既成のセラミックインレーです。お約束をした来院日に、すぐ出来る治療法なので、型を取ったりする手間
は、いりません。ぴったり合った修復ができます。

1回の来院で、短時間で審美性の高いセラミックインレーを入れることが出来るので、患者様には大変喜んでいただけることでしょう。従来では困難であった歯と歯の間を含んだ古い充填物、またそこからムシ歯になってしまっている場合の交換修復に、素材は半透明のガラスセラミックで、天然素材から成り、着色顔料は一切含有されていませんので、金属アレルギーの方に適しております。

従来の修復法では困難であった隣接面2次ウ蝕の修復や、古いアマルガムやレジンなどの充填物の交換修復におすすめいたします。自費治療ですが従来のセラミックのものより、お安く治療出来るのも魅了かと思います。但し、冠修復は出来ないので、充填修復のみが適用となります。


2003.11.1号 ESQUE掲載
「エンプレス」って何だろう?
聞きなれない言葉かと思われますが、だんだんポピュラーになってきた、オールセラミックの修復材料です。口を開けて鏡を見ていただければ多くの方が奥歯に銀色の修復物が入っていると思います。その部分が、天然の歯と見分けがつかないとしたら?

歯科用オールセラミックスの修復材「エンプレス」は、チューリッヒ大学とイボクラール社が共同開発し、1987年の実用化以来、大きな反響を得ています。今までは、前歯の冠には通称ポーセレン冠という物が一般的に使われていましたが、どうしても歯肉の境目が黒っぽく見えてしまったり、何となく深みの無い“ベター”とした色になってしまいました。

エンプレスはセラミック質を焼き付けるのでは無く、セラミック質を鋳物の様に鋳造してしまうものです。つまり、全てがセラミック質で出来ている冠です。そのため最も自然な色を出すことが出きるのです。ただし、エンプレスにも欠点があります。歯の削り方に特殊性を要求されます。全周フルホルダーで削らなければならないので、少し多めに削るようになります。神経のある歯には注意が必要です。