2015年12月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いI |
多くの人の食後という時間概念に差があり、食後は30分というのが一般的?概念でした。
虫歯の予防という観点からすると、食後の30分で口の中には虫歯菌、乳酸菌などの増殖ピークでネバネバの膜ができ始め、その膜(バイオフィルム)内は菌の酸生成で歯の表面は弱くなり、脱灰という現象で、歯ブラシでこすると崩れていきます。
もっと時間が経ってくれば、唾液の干渉で中性になるのは歯の表面の一部で、時間が過ぎていけば、多くの面は脱灰進行します。
トイレで用を足してすぐに流すから流れますが、30分経ってからや夜まで置いていて流れますか?便器は黒カビ菌で真っ黒です。
口や喉も同じです。予防的ケアで大事なのは、できるだけ早くに、口の中の歯の間、根元のたね菌をフロスで除去して、喉咽頭部も含めて、お茶や水で食べかすなどの栄養素を胃の中に洗い流すことです。
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2015年11月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いH |
人の口の中には500種以上もの常在菌が生息しています。
口の中・喉・鼻とつながった粘膜上の多くの常在菌には、カンジダ菌など真菌カビ菌やスピロヘータ―という蛇や寄生虫のように素早く移動し、血流に逆らいながら粘膜や隔壁細胞につきささる動物的な動きをする菌もいます。
それらの菌は体の免疫力が働いている時は異常繁殖しません。
しかし毎日のケア不足で常在菌群が多い状態が続くと自浄作用では除去できずに、常在菌の中から病原性の強い菌が発生したり、特異的感染による病気やウイルス感染・真菌感染が起き、免疫力の衰えた時に日和見で発症してきます。
普段全く感染症状もなく、元気で健康そうに見えていても、毎日の予防的ケアの不足が常在菌叢の悪性化を招くのです。
毎食後に予防ケアが大切です。
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2015年10月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いG |
予防歯科というCMをよく耳にします。
子どもの時から虫歯や歯周病治療に通院するのではなく、一生発症しないために6か月ごとにオーラルケアの指導を受け、
予防タイミングでのケアを習慣化することです。
しかし、予防ケアでフロスケアの重要性が日本では浸透していなく、いまだハブラシケアの指導と補助で歯間ブラシとタフトだったり、フロスも糸だけの糸巻きフロスなどで、今の子どもたちの40%はすでに歯周病という統計があります。
学校歯科医集会でもY字ホルダフロスの認識は薄く、磨きやすいコンパクトヘッドのハブラシをすすめる。
これではハブラシを動かしやすいのと、ポジション個数が増えるので時間ばかりかかり、ポジション移動の横動きが、横磨きを誘発して、歯と歯肉を傷める。
そして歯の根面露出が20代以降に起きるのです。
ハブラシの毛が2か月でひらくのは危険な証です。
子どもは大丈夫?
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2015年9月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いF |
予防的ケアという意味は、口の中のばい菌が増える前に増えないようにする手入れのことで、食後5分以内。
手入れをするのは、食べカス栄養素と種菌が隠れている場所で、歯ブラシで磨く歯の表面ではなく歯の間の隣接面。
使う道具は歯ブラシではなくY字ホルダーのフロスです。
糸巻フロスや歯間ブラシやタフト歯ブラシをすすめる場合が多いですが、大きなまちがい! 虫歯菌や歯周病菌が隠れていて種菌が多い隣接面の中央にある接触点と、その真下の隣接面歯周ポケットで、特に奥歯の3本から4本の歯が病原菌の隠れ家です。そこを簡単に、有効にきれいにできるのはY字ホルダーフロスです。
ライオンのクリニカ製品がもっともバランスよく耐久性もあります。 アメリカにはこのYホルダフロスが色々あるのですが、サンスターGUMのYホルダフロスも安く、使い易いですが、耐久性はライオンのクリニカかウルトラフロス。
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2015年8月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いE |
食後すぐの予防的ケアでは、食べている間に噛む面や頬面・内側面は食片が擦り、唾液が流れ、舌や頬の筋肉の動きで食後には、ばい菌の付着はほぼありません。
歯周病の進行の無い人は食後に歯磨きをしても意味が少ないと言えます。
しかし歯の間の隣接面には、食事中に押し込まれた溶けたパスタや米などの繊維や炭水化物に隠れ種菌が残って、急速に増殖しています。
食後に隣接面をケアしないと、寝る前までには莫大な量の菌になり固着します。
寝る前の除去的ケアではこの大量のネバネババイオフィルムを完全には除去できずに磨き残します。
寝る前・朝起きた時は、その増えて固着したバイオフィルムを相手に格闘するわけで、堅い毛のブラシでゴシゴシ磨きになって、しかも丹念に二度磨きなどして時間を掛けると、かえって歯の凸面が擦れ過ぎ、10年後に酸蝕・知覚過敏・歯肉退縮・根面露出という状態になります。
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2015年7月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いD |
欧米と比べてCa不足な傾向がある日本の環境では、食後30分過ぎて理想的な唾液の緩衝作用や再石灰化が起き難く、特に都市部に住む人はストレスによる唾液不足と相まって、食後の脱灰後の再石灰化が弱くなる傾向があります。 つまり食後30分には口の中のpHが酸性のまま時間が経つほど酸食進行し続けます。食後直ぐはまだ脱灰が始まったばかりですから、3分以内に奥歯を重点的にフロスケアで隣接面を擦ることで、その後は酸性状態はアルカリ変わって脱灰はストップします。
歯の隣接面は単なる歯間ではなく、歯の隣接点ち隣接面直下の歯周ポケットまでを含み、歯間ブラシでは届かない2倍の隣接面積を糸ようじ(フロス)ならケアできます。 この隣接面エリアは食後に溶けたパスタや酸性ドレッシングや隠れ歯周病菌、虫歯雑菌の巣窟です。必ず予防的タイミングの3分位でフロスケアをしましょう。
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2015年6月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いC |
食後3分以内に、奥歯を重点的にフロスケアで隣接面を擦り、慣れると2分くらいで全てケアができます。
半年ごとにケアができているかホワイトファミリーでチェックするだけ、数年後には歯石除去もしなくてOKで、どんどんお口の中の歯周病菌もいなくなります。
その結果は?血栓ができない、お腹の調子も良くなり、風邪もひきづらくなる。
奥歯がしっかり噛めてくると、前頭葉の脳が活性化して健忘症やうつという脳力失調が回復してきます。
更に、脳が元気になると体の骨・筋肉・関節と組織全体の若返りが起きて、5年後は今より元気になっています。
認知症予防、睡眠時無呼吸など、呼吸障害も咬み合わせを治療することで改善します。
頭の重さが安定して首にかかるので、首回りのコリも肩甲骨の動きもよくなり四十肩、五十肩と言われた痛みや腕の動きも改善します。
もちろん、ストレッチは必要です。
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2015年5月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いB |
口の中のばい菌同士は情報交換しながら、病原性を悪性にして増殖します。
一人でおとなしい不良が、人数が増えると狂暴になるのと同じです。
口の中で菌を増やさないタイミングでケアをして、常に少なく保つこと、それが予防ケアのポイントです。
寝る前と朝起きた時だけでは、増殖した菌が分厚いバイオフィルムを作り落ちにくく、歯の着色・歯石・口臭の元になります。
半年前に歯医者でクリーニングを受けても、そのことが分かっていないと、歯周病は進行します。
増えてしまった菌を除去ケアしても、ダメなんですね。正しい予防ケアができていれば、色も歯石も付きません。
ホワイトファミリーでオーラルケアを続けている患者さんはいつ染め出ししても、10%第で歯の隣接面も歯の裏も着色がなく、口臭なんて気になりません。
正しい予防ケアは実は簡単なんですが、その意識改革が大切です。
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2015年4月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違いA |
1日に1回丁寧に歯ブラシで数十分磨いていたら、歯の間面がきれいになっても凸面は200%擦り過ぎです。
しかも1か月で歯ブラシが開くような力で、毎月歯ブラシを買換えて10年過ぎると、120本ダメになり、磨き過ぎで根元が削れた知覚過敏の自分の歯が残る。
知覚過敏の歯磨剤でしみるのをごまかしているうちに、中の神経が死んでいきます。
歯磨きで落とせないのは、タイミングが遅いからです。
寝る前では遅く、食後というのは30分以内ではありません。食後は3分以内です。
例えば、トイレをそのタイミングで使用した後に流していたら、便器はすぐに汚れで真黒です。
口の中の歯も同じで、手入れの効果はタイミングで100%と変化します。
早ければ早いほど簡単にきれいになります。
柔らかい優しい歯ブラシでも6か月以上も使え、毛先は開きません。
毛先が開く人は、圧とタイミングに注意してください。
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2015年3月号 マイタウン掲載 |
予防的ケアと除去ケアの違い |
最近おかしなことを言う歯医者が増えています。
食後すぐに歯磨きをしない方が良いと。
酸性食品が増えたことで食中から歯の脱灰が進行し、
食後は唾液に触れ再石灰化して安全になってから磨かないと、
歯ブラシで歯が減ってしまうと…。
数年前の米国一般歯科学会の発表が元ネタですが、
それは象牙片を使った実験。
食後の歯の間や根本、歯周ポケット内に入り込んだ酸性の酸っぱい
サラダドレッシングのドロドロ液や、
溶けたドロドロの多糖質のパスタ・うどんなど、
食物残渣を食後に放置していては、
理論通りに唾液が浸透して中性になり再石灰化とはなりません。
数秒から30分間に虫歯菌の出す酸で酸性に、
バイオフィルムは厚くなり数時間で歯周病菌も増殖。
食後ケアするのは、表の歯面だけではありません。
食後3分以内に歯の間の隣接面を脱灰進行前に綺麗にフロスで擦り、
バイオフィルムを無くすのが予防ケアです。
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2015年2月号 マイタウン掲載 |
エイジングとパフォーマンスアップ(8) |
ストレス疲れや体調不良のとき、唾液の分泌や鼻腔咽喉粘膜の粘液が減少し、口腔内や鼻腔・咽頭部は乾燥気味となり抗菌機能も衰えます。
粘膜細胞膜の表面ではウイルスが付着し、咽頭粘膜上にウイルスが侵入する機会が増えるわけです。
寒くなって体温が低くなると免疫が低下し、体内粘膜上の悪玉細菌が多くなります。 この時に効果のある食材が発酵食品です。ヨーグルト・納豆・漬物・生と付くドリンクも生きた乳酸菌や酵素の効果で、口の中・喉・胃腸の粘膜で増えてくる悪性雑菌をやっつけてくれます。 歯科予防大国・北欧スウェーデン生まれのバクテリアセラピーの特殊な乳酸菌は、母乳由来の天然プロバイオティクス「L・ロイテリ菌」を生菌のまま製品にしたもので、世界80か国で実績を上げています。
口臭・歯周病・お腹の不調・疲れ・糖尿・高血圧・がん・腎臓不調予防などに多くの効果があるようです。
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2015年1月号 マイタウン掲載 |
エイジングとパフォーマンスアップ(7) |
ストレス疲れや体調不良の時、寒くなって体温が低くなると免疫力が低下します。 これを繰り返すことで身体が老化します。
この時に効果のある食材が発酵食品です。
ヨーグルトはもちろん、納豆、漬物、生と付くドリンクも、生きた乳酸菌や酵素の効果で、口の中・喉・胃腸の粘膜で増えてくる悪性雑菌をやっつけてくれます。
またジンジャースライスのレモンはちみつ漬けを作っておいて、ホットや炭酸で割って飲むと血行が良くなり、冷え予防にもなって、口の中や喉のウイルスも除菌してくれます。
歯科予防大国の北欧スゥエーデン生まれのバクテリオセラピーの特殊な乳酸菌は、母乳由来の天然プロバイオティクス「L・ロイテリ菌」を生菌のまま製品にしたもので、世界80カ国で実績を上げています。
口臭・お腹の不調・疲れ・糖尿・高血圧・がん・腎臓不調予防など多くの効果があるようです。
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