White Family dental-site

 

すくすく育て!元気な歯!

 
-MyTownらぶりぃあさお掲載記事より-
1997年5月15日号

PART8:
半年に1度、歯の定期検診を受け、クリーニングを行う事はとても大切な事です。  デンタルエステを行っているホワイトファミリー歯科の院長先生に、子供の治療についてお話しをいただきました。


つつみ先生、おすすめランキング

*電動ハブラシ*
第一位ブラウン・プラークコントロール
第二位インタープラーク
第三位ナショナル・スウィングハブラシ
*糸ようじ=フロス*
第一位ライオン・ウルトラフロス
第二位オーラルB
第三位ジョンソンアンドジョンソン
*液体ハミガキ*
第一位ラカルト液
第二位ラカルトスプレー
第三位ハピカ
第四位デンターシステマ
*ハミガキペースト*
第一位シュミテクト
第二位アクアフレッシュ
第三位PCクリニカ
*歯間ブラシ*
第一位サンヨーハピック
第二位ルミデント
第三位プロクト
*手用ハブラシ*
第一位オーラルBアドバンテージ
第二位オーラルB
第三位サンスター・GUMハブラシ
第四位ライオン・デンターシステマ
*入れ歯洗浄剤*
第一位ニソウデント
第二位ピカ
第三位ポリデント
*入れ歯接着剤*
第一位クッションコレクト
第二位ライオデント
第三位ポリグリップ
*フッ素洗口液*
第一位ホームジェル
第二位レノビーゴ
第三位バトラー

以上、マイタウンホームドクターを長くお読みの読者の方がたは、このランキングの意味はいちいち説明しなくてもお分かりだと思います。  毎日、何回もずっと長く使用するものですから、第一に重要な選択要素は安全性。第二位に性能。第三に経済性です。 正しい使い方を。自己流はダメ!  道具だけを取り上げて使い方を説明しないわけにはいきません。  たとえばスポーツでもテニスのデカラケやゴルフのチタンドライバーなど、性能的に優れた道具を使用しても、使い手のフォームやアクションやポジショニングが正しくなければ、腰痛を起こしたりして身体をこわし、成績も悪くカッコウだけになってしまいます。初心者でもラケットを持てば、それなりにボールを打てますが、毎回正確にピタっと玉を寄せるには、プロによる指導を受け、基本的なフォームやアクションを知り、自分で何度も練習しなければマスターできません。ましてや初心者でなく、自己流で十何年もやっていれば悪いクセがついてしまい、まずはそれを修正するところから始めなくてはなりません。  ハミガキのやりかたにしてもホワイトファミリーでは、オーラルケア指導と称して、最低でも3回以上行います。その後6カ月ごとに4回のリコール再診を受け、正しい使い方と正しい道具をマスターしていただきます。 幼少期に歯の手入れを身につけて  自己流のくせや感覚の間違いは、なかなか直すのに時間がかかります。三十歳を過ぎて気づいても遅くはありませんが、本来ならば幼少期に歯科医院で指導を受けたり、予防的、定期的クリーニングを受けたりする正しい習慣を身に付けるべきなのです。  幼少期に母親から与えられたハブラシや歯や口の手入れに対する感性は、成人になっても影響は大きく、痛くなって見慣れぬ歯医者で無理やり痛い治療を受ければ、当然二度と歯医者のドアを開けたくなくなります。大人にとっても「たいへんなこと」ですから、こどもにとっても当然「とてもたいへんなこと」だと思います。多くのこどもたちは最初は不安そうに来院し、病院に入る前から泣きだしてしまう子もいます。そして、日頃からの親子の関係やしつけ、そして、そのこどもの性格が病院での治療の出来不出来を左右します。  歯科大学の小児科ではいやがるこどもを治療するため、親の承諾の元で強制的にネットをかぶせ、機械で口をこじ開けて治療を行ってきています。そこで学んだ歯学生たちは、卒業してこどもを治療するときに、こどもが嫌がって泣いても、親が治療をしてもらいたいと言えば当然、強制的に押さえ付けて治療してしまいます。私たちも同じでした。でも泣いているこどもたちを押さえ付けて治療した時の後味の悪さは、今でもはっきりと覚えています。果たしてこの子にとって、むし歯の治療が出来たことが、幸せなことなのだろうか?などと気持ちが揺れ動きました。 待つこと、それもつとめ  当院では十年前から、泣いているこどもを治療していません。つまり辛抱強く、こどもに自分の意志で治療を受けるまでいろいろ関わりながら待ちます。自信をつけるための時間をとるのです。こどもたちは、それぞれに時間の長短はありますが、やがて自発的に心を決めて治療に入れるものなのです。そして、治療ができたときのこどもの目は、とても輝いています。私たちドクターも衛生士もそんなまなざしに触れると、顔を見合わせながら、幸せな気分になります。今までの苦労がいっぺんに吹き飛んでしまう瞬間です。こんなふうに目を輝かせているとき、こどもは感動とともに成長していくのだろうと思います。  自分でも出来るという自信が、こどもたちには大切なのではないでしょうか。おかあさんたちにもお願いします。こどもが自発的にできるようになる最初の機会を、奪わないようにしてください。歯医者で口を開け、歯を削られたり、薬を塗られたりすることを、自分でやるか、無理やりやらされるかは、その後の成長の岐路ともなりえます。夢中になって取り組んでいれば「手を出さない」、あるいは「待つ」ことが大切なことなのかと思わせられる場面に出会います。おとなが手を貸すことで、こどもの感動を奪い、目の輝きを薄れさせているのかもしれないのです。 オーラルケアに必要なこと  私たちが、知っている怖い、痛い、きらいな歯医者は、すべて幼少期からの自分たちの体験でできています。これからのこどもたちには、やさしい、痛くない、きれいに掃除をしてくれる歯医者といわれるようになりたいと思っています。  それには、むし歯にならないうちに、予防のフッ素を塗り、お口のクリーニングをしてもらう定期ケアを6カ月ごとに受けてもらいたいです。8歳以下のこどもは、3カ月ごとに受けてください。  こども用のハブラシは、ヘッド植毛部が小さく、毛先の当たりが硬くなりやすいので、特に柔らかい毛のものを選びます。また、奥歯の歯の間がむし歯になりますので、毎日糸ようじを使います。そして3カ月ごとに衛生士さんのクリーニングと指導を受け、フッ素を塗りましょう。  オーラルケアとしては、家で行うホームケアと、定期的に行うクリニックケアに分かれます。ホームケアは一番大切なフロッシングと、二番目に歯の表面のお掃除のブラッシング、三番目にうがいのイリゲーションに分かれます。家で毎日行ってください。  クリニックケアは、歯の着色を取るプロフィジェット、歯石をとるスケーリング、専門家が行う歯の間のお掃除「PMTC」、フッ素コート、テクニック指導に分かれます。これらを幼少のころから定期的に受診することによって、将来むし歯を直したり、入れ歯を作ったりするコストや時間的、身体的損失をはるかに少なくできるはずです。

あなたの歯と健康を守る10カ条 −8020(80歳で20本を)達成のための提案−

1) 全身の健康管理に気を配る。

2) 1日30種類以上の食品を、1口30回以上噛む。

3) 野菜や歯ごたえのあるものをできるだけ食べる。

4) 清涼飲料は避け、飲料に砂糖を入れない。

5) 食品は薄味で、インスタント食品は避ける。

6) 食後は必ず口の中の食べカスを除く。

7) 歯の清掃は歯ブラシだけでなく、歯間用の糸ようじや歯間ブラシを使う。

8) 6か月毎に少なくとも3回以上は歯ブラシ指導を受ける。

9) 30歳から定期的に検診と歯石掃除を受ける。

10) 不安を感じたら症状が無くてもまず受診する。

庄司文明(農文協より) 堤一樹、一部改案