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歯を磨くと出血する 歯と口の健康アラカルト

歯を磨くと出血する 歯と口の健康アラカルト

30年も前にも同じような記事があった、何十年も過ぎても、変わらない日本人の口の中・・・・・80%が歯周病という事実、そのために色々な感染を起こし、生活習慣病や、梗塞、血栓症で、高血圧から糖尿、脳内出血、動脈瘤と、ガンまでもできてくる。その大元がお口の中の衛生管理にあると、はっきり言わないことに、問題が見える。そして、歯磨きというと、すぐに歯ブラシ指導だけになりがち、本当の発生部位をお手入れしない。

 歯磨きの際に歯ぐきから出血することがあるでしょうか。出血の主な原因は歯ぐきの炎症です。歯肉炎とか歯周炎といわれる疾患に陥った歯ぐきにブラッシングなどの刺激が加わると、比較的簡単に出血してしまいます。重度な歯肉炎や歯周炎になり歯ぐきの状態が悪くなると、刺激が加わらなくても出血することがあります。

 出血してしまうと恐怖心からブラッシングをしなくなってしまったり、うがい薬だけですませたり、ということになる方もおられます。そうなると、ますます歯ぐきの状態は悪化してしまいます。出血の度合いにもよりますが、ブラッシング後早くに血が止まるということであれば、正しい方法でブラッシングすれば歯ぐきの状態が改善し、出血を減らしていくことが可能であると考えられます。歯ブラシの種類をそのような歯ぐきに対応した柔らかいものにしますと歯ぐきのマッサージ効果も得られ清掃することができますので有効です。その際、最初はある程度の出血があると思われますが、ブラッシングを継続していきますと出血の量が少なくなってくるはずです。改善しなければ歯科医院を受診して下さい。

 歯ぐきの状態が改善していけば歯ブラシの毛の硬さを少し硬いものに変えていくことで歯面の汚れを落とす効率があがります。最終的に普通にブラッシングする程度では出血しないようになるのが理想的ですが、なかなか困難であることに間違いありません。

 また日常飲まれているお薬によっては歯ぐきを腫らして出血しやすくなるものなどもありますので、やはりお口の状態にあわせた清掃方法を歯科医院で聞いていただきたいと思います。あなたの歯ぐきの状態の改善にとって最良の方法を提案していただけるはずです。(大阪府歯科医師会学術部)


2014年3月5日 提供:毎日新聞社