ぺリオクリン PERIOCLINE
2013年2月1日
スケーリング・ルートプレーニングと
ぺリオクリンの併用効果について
ぺリオクリンは、本来は初期治療後に残存したポケット内に適用するものとされているが、歯周組織の治癒がスケーリング、・ルートプレーニング直後から起こることを考慮すると、この時期にペリオクリンを併用して、機械的な方法のみでは除去することが困難な歯周病関連細菌を減少させることは有意義であろう。
効能・効果
塩酸ミノサイクリンに感性のバクテロイデス・ジンジバリス、バクテロイデス・インターメデイウス、バクテロイデス・メラニノジェニカス、エイケネラ・コローデンス、フソバクテリウム・ヌクレアタム、カプノサイトファーガ属、ヘモフィルス・アクチノミセテムコミタンスによる下記疾患の諸症状の改善歯周炎(慢性辺縁性歯周炎)
用法・用量 保険給付上の注意
通常1週に1回、患部歯周ポケット内に充満する量を注入する。
区分「230」歯槽膿漏の処置時の盲嚢内への薬剤注入については、次に掲げるときには,用法用量に従って、特定薬剤料として別に算定できる。なお、治療計画書に基づかない場合も、歯石除去又は盲嚢掻爬の後の一般検査の結果等により、1)又は2)と同様の症例であると認められる場合にあっては、同様に取り扱って差し支えない。
1)歯周初期治僚の後の再評価検査の結果、期待された臨床症状の改善がみられず、かつ、歯周ポケットが4mm以上の部位に対して、十分な薬効が期待できる場合において、計画的に1月間使用したとき
2)その後再度の再評価検査の結果、臨床症状の改善はあるが、歯周ポケットが4mm未満に改善されない場合において、更に1月間継続注入したとき(平2.5.25保険発第52号)
上田雅俊・山田昭 大阪歯科大学歯周病学講座 歯界展望 第82巻第3号 1993年9月
歯周疾患治療の効率化について
特にスケーリング・ルートプレーニングを中心として
谷芳子, 後藤礼子, 谷真彦, 加藤伊八 長崎大学歯学部歯科保存学第二講座 日本歯周病学会会誌 第36巻第3号 1994年
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