推薦図書
『噛み方健康法』(正食協会)
オカドンこと岡崎先生から教えていただきました。
生食は最後の手段かもしれません。それよりも、噛むことを改めて考えさせられます。
現在売り切れですが、予約しておけば6月ごろに入荷するそうです。お問い合わせはhttp://http/www.kenkousupport.com/item/20253.html
『完全咀嚼法』戦前の本なので、国会図書館が無料ライブラリとして公開しています。原作は『Fletcherism』。こちらも無料で読めます。http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1078483
『一生太らない体をつくる 噛むだけダイエット』渡辺先生の本。
『背すじは伸ばすな!』(光文社新書)私の本ですが、頭の固い人には理解不能ですが、舌について知りたい人には、唯一無二の書。
「お前、そのネタ、何度目だ!」と、お叱りを受けるはずですが、ここへも書き込みます。まあ、ちょっとボケたジジイのすることだからと許していただければ幸いです。
さて、ヒトはどういう流れがあったのかを考えてみましょう。添付ムービーは『人類の起源』(フォオレンツォ・ファッキーニ)の図版から勝手に改変したものをモーフィングさせただけのものですから、学術的なものではありませんので、全くの憶測でしかありませんが、当初私は咽頭構造の変化は、背骨の角度の変化が主な要因だと思っていましたが、どうもこのモーフングを見ると、喉仏の沈下が主要因ではなかったかと思うようになりました。
まあ、それはともかく、軟口蓋と喉頭蓋の接触がなくなったために口呼吸が起きてしまう構造になってしまったようです。それで、多分人類は口呼吸を止めるためにとりあえず舌を使ったのではないかと思います。
それにしても、あの失楽園の話は全くのデタラメどころか、不思議と進化の流れそのものだったのかもしれません。
アダムのりんごですね
それは歳をとると下がってくるという、老化インジケータでもあります。
先生、そうなんですか!
今度気をつけて見てみます
あの失楽園の話ってなんですか!?(・Θ・;)
初めまして
断糖肉食という非常識な食事実験のグループを管理しています。
2年前にグループ開設した頃、「背筋は伸ばすな」はグループの重要参考図書として紹介していました。
こちら↓
https://www.facebook.com/groups/dantonikushoku/permalink/441756205928146/
舌を意識することで、舌が鍛錬され、夫婦関係までも改善されたように思います。ありがとうございます。
Ichiro Suzuki ― 断糖肉食
2014年4月18日
参考図書
コメント欄に断糖肉食の参考になるような書籍リンクを載せました。
糖質制限と基本的には同じですが、、動物性食品の高栄養価が如何に大事か、、それを理解するために、分子整合栄養学のことを学ばれるとよいと思います。
なお、特別な知識がなくても、断糖と動物性食品中心の食事をしていれば、十分な効果が出ると思います。
断糖肉食へ参加させていただきました。宜しくお願い致します。
非常識な内容が多い大変マニアックなグループですが、いろいろとアイデアの切っ掛けになると思います。
ありがとうございます。
夫婦関係までも改善されたってすごいですね!
そこのところ興味あります~!
夫婦の営みでは、舌の使い方がポイントになるかと思います。
なお、おっぱいを吸うときの乳児のカラダの使い方は、全身運動です。
ミヽ(*゚ω。)ノドテッ そ、そっちですか!!(>▽<;;
さっそく焼きスルメを一欠け、
舌の下に入れ噛む練習をしましたが、
全く上手くいきませんでした。
ということは、上達の余地があり、
それに従って何らかの変化が起こる
可能性があるんじゃないかと思いました。
昔から鼻が弱く、食事中に食べ物がのどへ全部行かず鼻の方へ入ってしまうことがよくあるので、こちらも改善すればと思います。
Kiyoko Fujimotoさんはたぶん、嚥下の瞬間に口元を左右に引くタイプかと思います。とりあえず暴れる舌をしつけてください。近いうちに嚥下に関する話を書こうと思っていますので、楽しみにしててください。
アドバイスありがとうございます。
固定記事のpdf、大変ありがたく拝読しました。
良い物すぎて驚きました。
またの記事、楽しみにしております。
舌、しつけるよう頑張ります。
舌先を上顎に付ける所までは何とかなっていますが、そのまま咀嚼するのがなかなか難しいです。
舌の根っこの部分に食べかすが隠れてしまったり、舌の側面を回って喉の奥へ来てしまったり。。
舌の先しかくっついていないのに、ゼツダイエットも舌の使い方ももう大丈夫だと思い込んでしまった「そそっかしい人」もいたというのに、舌の側方からの漏れに気づかれたのは素晴らしいと思います。できれば、ゼツダイエットを上達させるコツとか、あるいはゼツダイエットで起きた体の変化などを教えてください。実は勉強させてもらおうとしているのは考案者の私なんです。
昨夜と今朝、舌を上につけたまま食べるのを試してみましたが、中々舌が転がって難しかったのと、自分の下顎の動きが硬いなぁと感じました。
ちょっとずつ試してみたいと思います。
下あごに舌が固着してしまってるためかもしれませんので、舌を上あごにくっつけながら口を開ける運動を試してみてください。
ありがとうございます。
まず、その運動からしてみます。
舌を上につけただけでも唾液のじゅわと分泌されるのを感じました。
山下先生の動画です。
わかりやすく説明されています。
今日から、今から始めましょう。
今でしょ!
ゼツダイエット
『背すじは伸ばすな!』(光文社新書)に収録されている新しいダイエット方法です。かんたんですのでぜひお試しください。
WWW.YOUTUBE.COM
昨日夕ご飯時にやってみたんですけど、唾液の分泌量が多いような気がしました。
舌の位置に気をつけてると、今まで案外口呼吸ってやってるのかも?って思いました。
口の中の三大唾液腺のうち二つの唾液腺の排出口が舌の下にあるからです。
山下先生、ありがとうございます。
そうだったんですね!
パロチンを効率よく使える方法なんですね。
うっかりすることもありますが、咀嚼の仕方をずいぶん気をつけるようになりました。
やってみましたー(^m^)。舌を上あごにつけて喉をふさぐようにして、舌の両側、歯の上(というか上あごの歯の下)にクロレッツ大の食べ物を左右1個ずつ置いて、やわやわ噛んだら100回ぐらい軽くかめる、って感じです。ひたすらぼーっと噛んでます。こんなのでいいのかしらね。
あとは飲み込みの瞬間に舌が口の中で暴れないようにしてください。
MEC食1年で法令線が消え、あごのラインがシュッとしました。
ゼツダイエットで舌の位置を意識すると、より美人顔に近づくかもしれませんね。
食べ物を歯で細かく…というより、肉エキスを絞ってるだけのような感じです。お恥ずかしい。。
たぶん、それでよいのでは?^^
肉エキスが大事ですね。
ある野球選手は肉を食べるとき、、筋は残して、肉汁だけを食べるそうです。
唾液のパロチンがいっぱい捕れると良いことがありそうですよ^^
たしか、パロチンは、、燕の巣のメインの栄養で、、白髪をなくし、肌をつやつやに再生するとか、、
ありがとうございます。
口にちょっとしか入れてないはずなのに、唾液で量が増えて、飲み込むものの半分は唾液になっているのが自分でも不思議です。
唾液が主食、、という人がいるくらい、唾液がたくさんなのは重要のようです。
正しく出来ているのかは確かめようもないですが、出来ることを地道に続けてみます。
正しいかどうかは結果が教えてくれますので、安心して地道に続けるといいと思います。ちょっと違っていれば、修正したらEだけです。
そうですね。宮下さん、Ichiroさん、ありがとうございます(^^)
いえいえ、とんでもないです。
おかげさまで勉強になりました。
仮に山下先生のいう理想と少し違っていても、、そもそもMEC食などの30カムカム以上の素晴らしい効果があるはずです。ぼくもドバドバ出てくる唾液にびっくりしました。赤ちゃんの唾液のように、なんでも溶かしそうな勢いを感じます。意が強くなるうちに、だんだん、咀嚼がおろそかになりがちでしたが、このグループの発起がきっかけで改めて、咀嚼に注力したくなりました。
食物を、まず口に含む時は舌下なのですか?
山下先生 分かりやすい説明ありがとうございます!感謝致しますシミュレーションして さあ(´▽`)ノお昼お弁当頂いて…
いつものクセで 舌上に乗ってしまい
それでも 意識しながら咀嚼。
口を少しすぼめると なんとなくスムーズにいくような感じです。
顎も疲れませんでした。
まだまだですが(ノ´・ω・)ノ
口をすぼめると生理的に連動している舌が上がりやすくなりますし、唇の形も血行も良くなります。
唇の形と色(血行)も良くなるなんて、美容ポイント高いですね。
女子ウケしそうです(^^)
2年ほど前から断糖肉食という動物性食品主体の食事を始めましたが、そのころから、咀嚼の重要性が大事だと感じていました。
そのとき思ったコトは、、できるだけ栄養価が高い食材じゃないと、咀嚼をするモチベーションが上がらないことです。
例えば、スルメなんかも、、唾液で溶かすように食べると、非常に長いコト、栄養が溶け、ココロもカラダも満足したことを覚えています。
咀嚼の鍛錬する場合は、、できるだけ栄養価が高い食材で試すとよいと思います。高級な牛肉でも、ゼツダイエットの咀嚼方法でしたら、10gのお肉を永遠と咀嚼することになり、値段当たりの満足度はMAXになるかと思います。
基本的によくダシが取れる食材ほど、咀嚼のやりがいがあります。
なので、昆布なんかも結構いけます。おそらくシイタケもいけるかと。
赤ちゃんが
おっぱい吸う時
思い出し
ゼツダイエットの極意思い出し
咀嚼する時、顎だけでなく、脊椎全体が協調して動くのを思い出しました。
咀嚼がうまくできない場合、
哺乳瓶にお白湯を淹れて、飲んでみたら、鍛錬になると思いました。
「くちふうせん」という器具は、口テープからマウスピースに至るまでの関連商品を見据え、より安く誰でも気軽に使えるトレーニング器具を……と考えていったら、結果的に「大人のおしゃぶり」になってしまいました。別に最初からそれを意図したのではないのです。
キスの仕組みにも関連があると思っていましたが、、
相手の上あごに自分の舌を当てるという話がありました。
http://www.otokotech.com/aibu/kiss.html
改めて唾液が大切と思いました。
年齢と共に衰える唾液の質は、ミネラルの蓄積の減少と関係があるかも知れません。
吉冨 信長
2016年5月16日
唾液による毒消し
よく噛んで食べるということは、多くのメリットがありますが、今回は唾液による毒消しという点で見ていきます。
唾液には多くの発がん性物質を解毒する作用があります。画像ではヒト唾液の各種化学変異原に対する処理効果(西岡ら,1980)の発表のデータです。
バクテリアの細胞に発がん物質を与えるとDNAが変異し、毒性に対し耐性をもちはじめ、増殖してコロニーを作り始めます。しかし、唾液を与えることでコロニーの数が少なくなれば、唾液が毒物の変異原性(発がん性)を打ち消したことになります。この実験では、毒物に対する唾液の毒消し力をコロニー数で判断したものです。
※ただし、近年では、発がんの原因は遺伝子異常やがん幹細胞ではなく、ミトコンドリアの損傷によるものという見解が主流になってきているため、唾液による発がん抑制というよりは、あくまで唾液による解毒作用といったほうがいいかもしれません。
画像は、たとえば発がん性物質で有名な4NQO(4-ニトロキノリンオキシド)やニトロソ化合物、そしてカビ毒であるアフラトキシン、そしてお肉や魚の焦げなどに、唾液を加えたもの・唾液を加えなかったもので比較したところ、圧倒的に唾液処理したものは毒消し効果があったことを示すものです。
ただし、唾液には個人差や年齢差などがあります。たとえば、20歳前後の唾液による効果は強いものの、高齢になるにつれ唾液による効果は極端に下がります(これはあくまで文明人での調査です)。また、疲れている状態では唾液の毒消し力は極端に下がるそうです。
また、唾液には活性酸素を打ち消す酵素も含まれています。よって、よく噛むということは唾液分泌を促進し、活性酸素や有毒物質を打ち消すという素晴らしい効能があるのです。
ここで唾液の成分を見ていきましょう。
- アミラーゼ…でんぷんの分解酵素。
- リパーゼ…脂質の分解酵素。
- ペルオキシダーゼ…活性酸素の消去酵素。
- ラクトフェリン…抗菌作用。
- リゾチーム…抗菌作用のあるタンパク。
- アルブミン…乾燥防止の血漿タンパク。
- ムチン…胃まで送り込みやすくする糖タンパク。
- パロチン…若返りホルモン。
- IgA
など。
近年は柔らかい食べ物が好まれていることもあり、噛む回数が極端に減っています。まずは、しっかり噛んで食べることから始めましょう。
その昔、スコラで紹介されて知見を得、実践してました。
キスと咀嚼と哺乳類、この3つは非常に深いつながりがあると思いました。
食感、麺類の喉越しもこのあたりの刺激と近いのかもしれませんね。
確かに、そこに当たる感じですね。
縦笛もそうかも…
昨夜から実践しています。
色んなストレスからか、もともと小食だったのにこの1年半くらいから満腹中枢がおかしくなり、食べても食べても満たされず…体重も4~5キロ増えました。
これまで、量を決めてただ我慢する。
野菜ばかりをたくさん食べる。
糖質制限、カムカム30とか色々やったのですが
効果は見られず
FBでたまたまこちらのグループを見て、
ゼツダイエット2.1.1pdfを読み
なんだかすっと納得しました。
舌を上あごにつけたまま、食べ物を口に入れる事が難しい。ずっとつけたまま咀嚼するのも難しい!
でも努力します。
カムカム30でもダメだったから大丈夫かな?と思いましたが、上あごにつけておくからか?なんか違いました。
まだお腹が満たされる感覚はないのですが
途中で疲れてもういいや。となったのてわ
絶対的に食事の量が減りました。(と言ってもまだ始めて2食しかですが…)
とにかく続けてみます。
何かアドバイスなどあったらよろしくお願いします。
追記。麺類は相当難しいですね^^
>追記。麺類は相当難しいですね^^
世の人はそれに気づかず、糖分丸飲み……何をか言わん。
こんにゃく麺はゴールが見えず、途中で諦めて食べるのを止めました。
もうこんにゃく麺は買いません(^^;;
ゼツダイエットを始めてからまだ4日ですが、2日目から確実に便が変わりました。ありがとうございます。
食事に40分以上も掛かるなんて、自分の記憶の中で初めてです。
まだまだ舌上げ咀嚼に慣れないけれど、早く当たり前になるようがんばります。
成果が出るのが早いですね。
在家で座禅修行しています。最初に坐禅のレクチャーを受けた時舌を上顎の歯の付け根に着けると教えられました。顎を引けば自然とその位置になるとの事です。今では意識して窪みまで引いています。今度改めて専門の方に舌の位置を確認してみます。よろしくお願いいたします。
舌を正しい位置は私のpdfをみてください。ただし、座禅における正しい位置とは異なるかもしれません。というのも座禅の時の背筋を伸ばして顎を引くというのは、わざと間違ったことを体に強いることで体の自由を封じ込め、それを足がかりに瞑想状態に入りやすくするという説があるからです。そして、座禅における舌は気の流れの制御に使っているらしいのですので、これについても「それはそれこれはこれ」という可能性も大いにあります。
そもそも私が「気」について何か言うと、クレームがつくので控えておきますが、舌を正しく使わないと臍下丹田に力がこもらないのです。これは「気」に影響するように思います。また、そのうちにひょっとすると座禅的な健康説をご紹介できるかもしれません。
ではこちらこそ気軽にここを使っていただきお教えを請いたいと思います。宜しくお願い致します。
ゼツダイエッターの今の関心ごとは”噛む”ということだろうけど、その歴史は哺乳類に始まる。逆に言えば爬虫類までは咀嚼していない。このあたりの歴史も面白いが、その前に骨格や姿勢の歴史を知っておいた方がよかろう。そこで、ひとまず四足歩行哺乳類からわれわれ直立二足歩行哺乳類に至るまでの哺乳動物内の流れについて取り上げておこう。
添付した図は『サルからヒトへの頭頸部形態の変化』 (https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma/72/2/72_146/_pdf) という中島 功先生(昭和大学歯学部口腔解剖学教室)のものから拝借した。
お大まかに言って、一番の変化は当たり前のことながら背骨の角度の変化である。四足歩行動物の背骨は水平、サルになると斜め、人間になると垂直になる。これが大きな変化であるが、よく見るともう一つ別な大きな変化がある。それは骨盤の大きさの変化である。四足歩行動物の骨盤はかなり小さい。その役割は背中の筋肉の動きを骨盤を介して足に伝えることであるが、逆に役割はそれだけである。ところが、サルになると骨盤がいきなり馬鹿でかくなる。そして、ヒトはさらに大きくなってゆく。2つ目の図を見ればわかるように、サルの細長い骨盤がヒトでは横に広がり、さらに骨盤の穴も小さくなっている。
さて、その理由は次回としよう。
水を飲むときに、ごくごく飲んでしまうタイプだったのですが、
ゼツダイエットを意識するようになって、
一口一口、ゆっくりと飲めるようになりました。
水と唾液を混ぜて飲む、充実さが分かるようになりました。
高価で少量しか入っていない珈琲や紅茶なんか、今までは
少なっ!って思っていましたが、ゼツダイエットで飲むと、
ちょうどE量に感じるようになりました。
ゼツダイエ ただのお水が おいしくて
はじめまして。ゼツダイエットはじめて4日くらいになります。食事中は意識してつけるようにしているのですが、普段は生活しているとすぐ忘れてしまいます。そんな中、今日矯正治療として左側下顎の舌側にリンガルボタンをつけました。舌が降りてるとリンガルボタンに当たって痛いので自然と上顎につけれるようになりました。ラッキーですね!これで癖つけるようにがんばります☆
鼻は、空気の加湿加温をする。加温は脳の廃熱を使う。=脳の冷却も兼ねる。
舌と上あごにくっつけると、、鼻呼吸しかできない。
背すじは伸ばすな! 姿勢・健康・美容の常識を覆す(光文社新書)
http://www.amazon.co.jp/dp/433403781X/
2年前にダウンロードしたこの本、読み返してみました。
あれから脊椎のこと色々調べたり動かしたりしてましたが、
今読むと、当時イマイチ理解できなかったことがよくわかり、大変新鮮でした。
この本はスルメのようによ~く咀嚼して読むべき本だと思いました。
歯列接触癖、ストレスがあるとひどくなり、なかなか治りませんでした。
しかし、ゼツ・ダイエットで解消するのでは?
と思いはじめました。
昨夜試しにマウスピースなしで寝てみたのですが、結構大丈夫でした。
舌の筋力も注目されているようです。
外に出かけて人と会うことも大切
舌も骨格筋のひとつである以上、歳を取れば衰えてくるのは仕方がない。歯が悪くて柔らかいものばかり食べていたり、人と話さない生活をしていたりすると、さらに舌の力は衰えていく。一般に舌の筋力は男性のほうが衰えやすいらしく、「女性の低下が抑えられているのは、お喋りだからかもしれません」と菊谷さん。
すると、アナウンサーやお笑い芸人など、喋りのプロは舌の力も強いのだろうか?
テレビ番組でお笑い芸人の舌圧を調べた菊谷さんによると、「さすがに舌圧が低い人はいませんでしたが、特別強いということもありませんでした」という。よく話すことで舌の力は維持できるが、手足の筋肉のように鍛えればどんどん強くなる、というものでもないらしい。舌に必要以上の筋力はいらないということだろう。
では、舌の力をキープするにはどうしたらいいのだろう。菊谷さんに具体的なトレーニング法を聞いた。
(1)歯を維持する
前に触れたように、ものを食べるのは舌と歯の共同作業。歯がなければ舌も活躍できないし、噛む回数が多いほど舌もたくさん動くことになる。貴重な歯を失わないように心がけて、少なくなってきたら早めに入れ歯などを入れてもらって対応しよう。
(2)人とお喋りをする
舌が働くのは食べるときと話すとき。他の筋肉と一緒で、使わなければ衰える。高齢になると仕事もリタイアして人と話す機会が減ってくる。意識的に人と会うようにしよう。人と話す機会が多い人は、自然と口の健康に気を使うようになるので、それもプラスになる。
(3)早口言葉とカラオケ
早口言葉は舌を鍛えるのに最適。また、カラオケもいい。どちらも「一生懸命やる」ことが大切で、自然と舌の筋力が高まるという。
(4)さきいかトレーニング
さきいかを1本口にくわえる。舌を使って、まず右の奥歯で1回噛む。次に左の奥歯に運んで1回噛む。左右10回ずつやる。終わったら飲み込んでもいいし、無理に飲み込まずに捨てても構わない。朝、昼、晩と1日3セット行う。舌圧を高めることに加え、舌をたくみに動かすトレーニングにもなる。
前に触れたように、舌の力が維持できるとサルコペニアの防止につながり、老化の進行を抑えられる。また、「咀嚼力が落ちると人と一緒に食事を楽しめなくなり、社会性にも影響する。舌圧や咀嚼力の低下は寝たきりへの第一歩ですよ」と菊谷さんは締めくくった。
菊谷武(きくたに たけし)さん
日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック 院長 |
1963年生まれ。日本歯科大学卒業。同大学歯学部附属病院高齢者歯科診療科、同附属病院口腔介護・リハビリテーションセンター長、同大学助教授を経て、2010年教授に就任。12年より現職を兼務する。著書に『「食べる」介護がまるごとわかる本』(メディカ出版)、『認知症「食事の困った!」に答えます』(女子栄養大学出版部)など。 |
舌が頭蓋骨を支えているという意識になっただけで、顔が小さくなりました。
パラダイムシフト。
こどもにどうやって、上あごに舌をつけることを教えたらよいか?少し考えてみました。
http://home.kingsoft.jp/news/life/englishhacker/5878.html
例えば、このように英語の発音を題材に舌の使い方を指南したら、こどもも話を聞き入れやすいのでは?と思いました。
とりあえず、Lの発音を取り上げてみましたが、よりよい発音がありましたら、ぜひ、コメント欄へ。(語学に詳しい人お願いします)
舌打ち音でこどもと遊ぶのもよいかもしれません。
男の子なら、先住民族のように、舌打ち音をモールス信号のようにして、暗号化してゲームするとか、、
舌打ち音を綺麗に鳴らすにも、上あごと舌の使い方がポイントになると思います。
取組開始、3日目です。
まだまだ下手で、お口の中を噛んでしまう事もしばしば。
肩を開いて上腕を回しながら咀嚼すると、成功率が高まる事に気がつきました。
頚椎7番あたり~周辺筋肉と連動してる様です。
画像のお気に入りのバター+ナッツ類で練習してます。
外食や人と一緒に食事をする事が多いので、なるたけ自然に出来るようになりたいです。
初めて4日目、だいぶコツを掴んできました。
確かに首の後ろの筋肉が良く動きます。
あと、鼻くしょ(失礼!)が良くたまります。
鼻呼吸が活性化しているようですね。
舌骨は、首の前から首の根元までつながっていますので、
ゼツダイエットでよく動かすと、これらも同時に刺激されるのだと思います。
興味深い記事を見つけました。
『アデノイド顔貌』というそうです。
対策として、あいうべ体操が有効であるとも記述されております。
ゼツダイエットの基本的考えは
食べ物を舌上に乗せた後、上顎に舌をつけて、舌の中央でプールをつくり、唾液と食べ物を混ぜるであってますか?
常に舌は上顎の歯ぐきの裏側についてます。
食べるときはどうか?試してみました。
チーズでも、クルミでも、普通にこの食べ方してます。
そういえば昔から揚げ物を食べ過ぎると上顎裏の粘膜が剥がれていました。
食べ物を歯で噛んで、舌と上顎を擦り合わせて食べ物と唾液が混じった汁を舌が感じて味わっているようです。
舌を上顎に付けたまま、食べ物を口に入れるのがいいそうです。つまり、食べ物を入れるのは、舌の下です。
噛むときについては、最初のうちは舌の下に食物が入るような意識でいいそうです。そのあと食物は自然にそれぞれの歯に載っていくようになるそうです。
たくさん口へ入れると、舌の上に上がらない余剰は、リスのようにほっぺの所で滞留するようです。
いちろうさん、コメントありがとうございます。その感覚わかります!
さて前回はサルからヒトになってくると骨盤が大きくなるという話をしました。問題はなぜかということですが、ここにヒトがどう立つかを理解するためのヒントが隠されているのです。
著作権の問題もあるでしょうから、図版のアップロードではなくリンクを張っておきます(だからと言って、正当化されるとは言えないかもしれませんが……)
http://www.nikkei.com/…/96958A9F889DEAE6EAE5E5E2E7E2E0E4E2E…
図版の右から「魚」「爬虫類」「哺乳類(四足歩行)」「哺乳類(二足歩行人類)」が並んでいます。ここで注目してもらいたいのが、この図版に描かれているピンクのモヤモヤです。これ実は内臓(主に腸)なのです。
ところで皆さんは爬虫類と哺乳類の骨格の大きな違いをご存知でしょうか。魚から受け継いた背骨は共通しているのですが、哺乳類は爬虫類に存在していたお腹の肋骨(あばらぼね)がないのです。(そりゃそうでしょう、お腹に肋骨なんかがあれば、子どもを孕めませんもの!)しかし、そのために一番割を食ったのが内臓くんなのです。お腹の肋骨でも支えられていた内臓くんはそれを失ったので仕方なく一生懸命に腰骨にぶら下がっているというのが、3つ目「哺乳類(四足歩行)」の絵の意図なのです。
お腹の肋骨は姿勢に維持に大きく関係していたというのに、哺乳類はそれを失うという緊急事態に対してどういう対策をしたのか、さらに内臓くんの運命は……というところで、次に続きます。
最近二本足で立ったり歩いたりする猫さんの動画が多いが、その時に足の裏をべったりつける派と、爪先立ち派に分かれる。安定して立つのがこの猫さんのように足の裏べったり派である。一方つま先派には、歩く猫さんが多い。つま先で立って、猫背という特技を生かし重心を前方に定め、それを足がかりに前へと進むのである。けれど、まれに猫背にならないままつま先立ちをしてしまうために、二本足でバックする猫さんもいる。
以前、裸足の時間を増やすだけで、体幹が鍛えられ、カラダが正常化する、、と思っていましたが、
これに、哺乳類の基本ともいえる、ゼツダイエットを組み合わせると、
鬼に金棒
と思いました。
どちらも、プリミティブなカラダの使い方であり、カラダを正常化する力が強く感じています。
通常の哺乳類は生まれたと同時に自分でおっぱいを吸うための移動で歩けることが多く、歩くことの能力が高いですが、
ニンゲンの場合は、歩くことができず、最初は、吸うことしかできないです。
つまり、、裸足であるくことよりも、ゼツダイエットの方が、人間にとってよりプリミティブなことであると思います。
赤ちゃんがおっぱいを吸っているとき、まさに全身運動で吸い上げていました。あれを思い出すと、ゼツダイエットは、本当に力強いものだと思います。
よく咀嚼して、最終的には、おっぱいと同じように、ドロドロの唾液と撹拌された食べ物は、、吸い込んでいます。爬虫類は丸のみですが、やはり哺乳類は、食べ物を吸うのが、哺乳類らしくてよさそうです。
舌が短い人は、舌小帯(舌の下のスジ)が短い、太い、ことが考えられます。
舌小帯についての記事がありました。
舌小帯がり、発音が悪いです。ずっと気にして来ましたが、直す方法はないでしょうか。
上のコメントの記事に、トレーニング方法がかかれていました。
矯正中の長男が2ヶ月ほど前に舌のヒモを切りました。
施術時間1時間、費用は20000円ほど。
切った後も半年間は上記の機能訓練(MFT)を毎日20回を程度が必須です。
何もしないでいると舌の可動域が狭いままだとのこと。
お腹の肋骨は姿勢の維持と内臓の維持に重要でしたが、それを無くしてしまった哺乳類はどうしたかというと、腹筋をお腹の肋骨代わりにしたのです。ですから内臓は、腰骨からぶら下がりながらも、周りから腹筋でしっかりと抱きしめられることになりました。こうして、哺乳動物は内臓を支えていたのです。けれど、人間は立ち上がって背骨を立ててしまいました。すると、それだけではうまく内臓を保持出来なくなったのです。つまり、どうしても内臓が重力に引っ張られてこぼれ落ちようとします。そこでどうしたかというと、骨盤を大きくして内臓を受け止めるようにしたのです(ジジイの健康話3の図を参照してください)。四足歩行動物の骨盤は、背骨のうねりを足に伝え、推進力に変えるための単なるジョイントでした。ですから小さなものでよかったのです(ジジイの健康話2の図を参照してください)。ところが骨盤に内臓を受け止める機能が増えてしまったために、背骨を斜めにしたサルになると突然骨盤が大型化するのです。そして、サルからヒトになると、皿のように横へ広がり内臓を受け止めるようになります。
一方、腹筋は姿勢の維持にも貢献します。続きは次回にしましょう。
「背筋は伸ばすな」について以前に書いて配信した文章が出てきました。
山下先生にもおほめいただいた記憶があります。
名刺代わりにここに再録させていただきます。
長文ですみません。
***********
「正しくない飲み込み方をしている人は、気道封鎖のタイミングが狂いやすいので、むせやすい傾向があるのは事実です。
老人は体力が低下していて、それがためにうまくむせることができないので、誤嚥性肺炎で命を落としてしまうと、専門家は考えています。
つまり、現状の一般論には、飲み込みの方法論がすっかり欠けていて、単にむせることができないことだけが悪いとされているのです。」
(山下久明、「背筋は伸ばすな」より)
「背筋を伸ばすな」は歯科医師が書いた姿勢矯正に関する本です。
知人が書いた類書をアマゾンで探していて見つけました。
こちらのほうが先に届いたので「先入れ先出し」で読みました。
こういうノウハウ本に関しては次の3条件が充たされていないといけないと思っています。
1:目指すゴールが高い
2:背景の理論が深い
3:実践のための手順がシンプル
この三つを同時に充たすのはたいへんでしょ。
その点、この本はとても優れていると思いました。
舌の力で頭を押し上げてバランスよく背骨に頭を乗せる。
そのために舌の筋肉をどう鍛えるか。
そういうことが書いてあります。
さて、引用した部分ですが、つまりこういうことですね。
老人が嚥下障害で誤嚥性肺炎になるのは、老化のせいではない。
むしろ、若いときから正しい嚥下ができていなかったせいだ。
若い間はそれが顕在化していなかっただけのことに過ぎない。
若いとき、自分は、立てたし、座れたし、歩けたし、走れた。
でも、歳をとって、立てず、座れず、歩けず、走れなくなった。
すべては「齢のせい」だ。
ほとんどの人は、そんなふうに考えています。
だから、病院に行って、医者から「歳のせいです」などと言われると、<安心する>!!
でも「齢のせい」で歩けなくなった人は、実は若いときから正しくは歩けていなかったのではないか。
正しく歩けていなくても、若いうちは強いパーツ、例えば膝がそれを補ってその人なりに歩けてしまう。
一生懸命全身の歪みを補ってきたその膝がその重圧に耐えられなくなったとき、本人は「膝が悪い」、「膝が言うことをきかない」などという。
本来は、「膝さん、長いこと頑張ってくれてありがとう」というべきなのに。
先ほどの引用箇所は、実は「ものを飲み込む」といったことさえ、人は正しく行えていないことが多いということを教えてくれました。
なるほど・・・。
つまりは、立つこと、座ること、歩くこと、走ること、だけでなく、飲み込むこと、息をすること・・・・・、生きることの全部について、自分はなにも知らない!
ということは、それらについて少しづつでも分かってくれば、息をする、ものを飲み込む、歩く・・・といった毎日の、というより刻々のことからさえ生き方についての新しい気づきが生まれるはずです。
素晴らしいことです。
まだまだ、体が疲労してくると
気付かないうちに舌が落ちています。
でもそんなときは、あいうべ体操をすると
また舌が上顎に付くようになるなあと思いました。
こんにちは。
舌と首のポジションを意識して1年過ぎなんですが、
先日の健康診断で、30半ばですが身長が0.7センチ伸びました。
視力も両目とも0.3から0.7に上がりました。
(メガネによる矯正視力です。パソコン用に弱めの度数で昨年作りました)
視力に関しては他にトレーニングをしていますが、食は去年と変わっていません。
舌と首のポジションを改善するだけで、色々と改善することがありそうですね。
首の根元の筋肉のコリや眼筋のコリが減ると、かなり視力によい影響があるようです。
そうですよね!
以前より近くを見る作業をしても
眼が疲れにくくなりましたし、
疲労も速く取れるようになりました(^^)
1.ゼツダイエットによって、食べる量が減った。
おめでとうございます。
最近はファスティングの動きもありますし、ともかく物を消化しようとすると、内分泌系に負担をかけるからとか、あるいは直接サーチュン遺伝子に影響するという説もあり、少食の方が老化を防止して長生きできるとされているようですから、食べる量を減らせるならそれに越したことはないと思います。(その点についてご存知の方はお教えください。)
2.体重が減った。
実は某出版者の方から、「数字が出せれば雑誌に載せてやる」と言われています。私自身、数キロの減量に成功していますが、果たしてそれがゼツダイエットのおかげか、ゼツダイエットによって炭水化物の量がかなり減ったためかはよくわかりません。もちろん数字をでっち上げることも可能でしょうが、アホらしいからやっていません。そのくせ、その雑誌、数字がなくても超有名大学の教授が考えたダイエット法であるスクワット運動を掲載していました。スクワットは体脂肪率は下がるでしょうが、筋肉が太くなる分だけ体重は減りません。後に残るのは大腿四頭筋がもたらす大根足だけです。
愚痴が長くなりましたが、ゼツダイエットで痩せたという人は少ないかもしれません。先日も「正しい嚥下はできる」と豪語した人が、「小腹を満たすためにうどんを食べました」と書き込んでいました。バカヤローです。正しい嚥下は固形物をドロドロになるまで咀嚼しなければできません。その点、小腹を満たすためにうどんという選択は絶対にありえません。咀嚼にうどんほど厄介なものはないからです。こういう人でも自分はゼツダイエットをやっているというカウントに入りかねませんから、多分数字は出ないでしょう。
※大根足
姿勢が悪い、つまり拇趾球で立てない人は無駄に大腿四頭筋を使うことになり、ただでさえ太くなりやすいそれを目一杯成長させてしまう。そして拇趾球で立てば励起するハムストリングで吸収されるべき脂肪を溜め込んでしまう。これが真の大根足。
朝の体操のお姉さんやフィギアスケーターの太ももは太い。それは真の大根足とは異なるけれどね。
<続く予定>
食事に時間をかけるようになった事もあり、量がとても減りました。
但し、食事はMEC食中心で、かなりの数の咀嚼回数になりましたので、栄養効率は大変良いと考えられます。肌を見て判断しております。
夏に向けて徐々に脂肪が落ちるモードになってる事もあってか、体重は落ちました。
歩き方もたどたどしいですが、実践しているのでウエストのくびれもはっきり出てきて、でも胸の筋肉は以前より付いたように思います。これは咀嚼により胸周辺のインナーマッスルが鍛えられた為ではないかと思います。
MEC食を実践しはじめた頃からかなり噛むようになり、消化や栄養効率的には良いのですが、噛み方が今まで通りだったので、マリオネットラインがうっすらと出始めているのが気になっておりました。
正しい飲み込み方を身につけ、マリオネットラインとサヨナラするのが、これからの目標です。
ゼツダイエットを始めて、食事量は最初激減しましたが、徐々に増えてきています。
でもやはりかさのある食事量を見るとげんなりするので、外食ではサラダは残してしまい、お肉だけ食べたりする事もあります。
体重の減少はほとんどなく、ダンスや和太鼓などしていて、最近体がしっかり使えるようになってきたので、栄養は足りているのだと思います。
以前からMEC食をしていたので一口30回くらいの咀嚼をしていましたが、ゼツダイエットは倍くらい噛んでいます。そのため栄養の吸収が良いのかもしれません。
嚥下についてはまだまだ正しくできている自信がありません。慌てて食べると、やはり鼻腔の方に飲食物が少し入っていることがあります。
口周りや喉の筋肉は発達してきています。まだすぐ舌が疲れるので、あいうべ体操などでストレッチしています。
大腿四頭筋側で立つ癖、だいぶ治りました。バランスの良い脚になりたいです。
嚥下(飲み込み)について
皆さんは舌の吸盤化(by宗廣先生)はお済みでしょうか。正確には舌の奥の方は、下を上あごに押し付けるために、舌骨舌筋(舌根を押し下げる筋肉)によって喉の方の舌は引き下げられています。(上あごに押し付ける前の舌はお椀型です。吸盤化ができない人は、まず舌のお椀化をしましょう。)
さて、水の嚥下をする時は、口の中に水を含み、吸盤の中央をちょっとさげます。すると舌(吸盤)の上に水が這い上がってきます。そうしたら、舌の吸盤を反転させて中央を上あごの凹みの形状に合わせれば嚥下が完了します。
イメージとしては、普段は舌の表面の筋肉を使って吸盤化。嚥下の時は裏の筋肉を使って舌を使ってマッシュルーム化するのです。
1日1,000回、2,000回と無意識に行われる唾液の嚥下も「吸盤マッシュルーム」でできる様になれば良いのですが、意識的にはできても無意識にできる様になるにはかなり難しいのです。そこで良い訓練になるのがゼツダイエットなのです。
口に入れた食べ物を舌でせき止め「一生噛み続けるぞ!」という心づもりでやってください。この時、舌を絶対に動かさない様にしてください。
前回はお腹の肋骨をなくしてしまった哺乳類は、肋骨の代わりに腹筋を鍛えたという話をしました。けれどそれをきっかけに哺乳類は地上で大躍進し始めます。
そもそもの原点である魚類は背骨(魚の骨)に筋肉を取り付け体をくねらせ、その体の動きを尾びれに伝えて泳ぎます。このおかげで、魚類は画期的な運動性能を得て、水の中で大成功を収めます。やがて魚類は両生類を経て爬虫類までたどり着きますが、爬虫類はどちらかと言えば魚類のように体を左右にたわませることで推進して行きます。これは手足を交互に前に出して進むことですが、哺乳類はこれに加えて背骨を上にたわませることで骨盤を煽り、その動きを後ろ足に伝えて地面を蹴り始めたのです。そして、地面を蹴り終えた後ろ足は腹筋によって引き戻され、再び背筋を駆使して地面を蹴ります。
哺乳類は肋骨の一部をなくしたおかげで腹筋を鍛え上げる羽目に陥ったのですが、それをきっかけに背筋をも鍛え、背骨を上下左右にたわませながら地上を駆け巡り始めました。これが爬虫類をだしぬいて生きながらえることができた一つの理由です。
背骨の柔軟さは哺乳類にとって
とても大事な事だったのですね。
この機会に片噛みについてメモしておきます。
片噛みが嫌われる理由は主に、姿勢や顔の歪みです。
こうした説明を聞くと、「あ、なるほど!」と思ってしまいますよね。なぜなら、直感的に両者の関係は結び付けやすいからです。こういう誰でも理解しやすい考えはたとえ間違っていても広まりやすく、熱狂的信者を作り定着しやすいものです。
(1)顔の歪みは姿勢の歪みが影響します。
(2)日中活動で、姿勢は歪みが発生します。
(3)人間は寝ることで(2)をリセットしようと試みます。
ところが、このリセットを阻むものが「噛み合わせ」なのです。
姿勢の歪みは顎の位置を歪ませます。「安静空隙」というものがある人は、そういう悪影響の影響を受け流せますが、安静空隙がなく、いつも噛み合わせをしている人は、その力で噛み合わせに影響が出ます。つまり、姿勢の歪みを噛み合わせが機械的にメモリーしてしまうのです。昼間に安静空隙がない人は、夜にも安静空隙がありませんから、リセットを受け入れません。その結果、姿勢が歪んでいきます。そして、顎のずれが顔を歪ませます。また、体が噛み合わせのメモリーと戦うと「歯ぎしり」という現象を引き起こします。
そして、顎の位置がずれると、当然噛みやすい場所とそうではない場所ができて、これが片噛みという現象を引き起こします。
当然、疫学調査をすれば、両者の関係は必ず出てくるはずです、けれど残念ながら、片噛みは結果であって原因ではないのです。だから片噛みを規制しても、姿勢や顔の歪みは治ってきません。原因は「安静空隙」がないことです。そして安静空隙を作るには舌を上あごにしっかりくっつけることなのです。
こうした理由で、ゼツダイエットでは片噛みよりも、舌の挙上の方を重視しているのです。
私も顔の歪みは片噛みのせいかも?と気にしていつもと違う方で噛むようにしてましたが…そう簡単には治りません(T ^ T)姿勢の歪みも片噛みが!?
鏡の前で肩の高さが左右同じかどうか見てみてください。肩の高さが異なっているのであれば、アゴもそれに引っ張られて傾いているはずです。
今更ながら気づいたこと
舌を上あごにつけて噛むと、ただ噛むだけよりも、唾液がたくさん出ますね!
理にかなっているんやわ~♪と納得しました。
噛む時は
頬っぺたと舌で
片方の奥歯に食べ物をセットして
5回程度噛むを
交互に繰り返し
3往復で30回程度噛みます。
また下顎が水平に上がる
のが理想です。
平井先生、ゼツダイエットでは舌での食べ物の移動は禁止です。なぜなら咀嚼できていないものを飲み込んでしまう恐れがあるからです。
30回噛むというのは科学的根拠はありません。舌と上あごとの隙間をすり抜けてしまうまで噛みましょう。
ゼツダイエットでは片噛みオッケーです。舌で食べ物を積極的に移動させないでください。
安静空隙のトレーニング
1.喉仏に手を当てて下を上あごにくっつけます。すると喉仏が少し持ち上がるはずです。
→下を上あごにくっつけても喉仏が動かない人は、舌の先しか上あごにくっついていない可能性があります。舌の横を上あごの奥歯の根元にくっつけ、奥歯を横に広げるようにしましょう。
→逆に喉仏はよく上がるのに、喉と首が苦しくなってしまう人は舌の中央部まで力をこめてしまっているためです。舌の中央部の力は抜きましょう。
※これが基本です。苦しくなく喉仏が少し上げられるようになるまで練習しましょう。年とともに喉仏は下がってきます。アンチエイジングのためにも気長に練習しましょう。(どうしようもない気がする人は『くちふうせん』をお勧めします。)
2.1ができれば、図の2と3の部分の硬くなった筋肉に触れられるはずです。図の2は二重あごの脂肪を取ってくれる筋肉です。図の3が安静空隙を作ってくれる筋肉です。またオトガイの部分にできる脂肪のコブを取ってくれる筋肉でもあります。そして、この筋肉がしっかりしていないとイビキをかくようにもなります。
ストレスに出会うと体は交感神経を利用してそれを乗り切ろうとします。体は交感神経を優位にさせるには噛み締めをすることが手っ取り早いことを知っていて、そのように体を仕向けます。
さて、我々には交感神経を自在に操ることはできませんが、呼吸をゆっくりすることで副交感神経を優位にさせることができます。つまり、ストレスを感じたら丹田に力を込めて息を吸い、そして、お腹の底からゆっくりと息抜きします。
なお、安静空隙のトレーニングをする時には喉仏が動きやすい顔の角度(上12から15度)がありますが、この角度に顔を合わせると、丹田に力を込めやすくなります。
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「くちふうせん」をお使いの方は、コメントください。
なおくちふうせんはamazonで販売中です。
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最近の変化を報告します。
19歳ぐらいから、顎関節症で、左の顎がガッコンガッコンしていました。
23歳ぐらいの時には、ほとんど口が開けないような状態になったこともあります。
整体に行っても、歯医者さんへいっても完全に治ることはなく、痛みがでない、ある程度口が開けて、食べることに支障が出なければOKぐらいの感じで、ガッコンガッコンしているのが当たり前という状態で暮らしてきました。
ゼツダイエットグループに入る前から、あいうべ体操をしていましたが、顎がガッコンとしてしまうので、志村けんさんのアイーンのように顎を突き出してから、あいうべ体操をしてきました。
それが、顎を突き出さずにあいうべ体操ができるようになりました!
不意に口を大きく開けても、多少の違和感はありますが、ガッコンとしません!!
数週間、舌を正しい位置に置くことと、ゼツダイエット、くちふうせんの使用で…かなり改善されたようです。
大きな口を開けてあくびをすると、まだガッコンとしますが…、一生治ることはないと思っていた顎関節症がよくなってくるなんて…驚きです。
顎関節症はゼツダイエットとくちふうせんで本当に治ってきます。
顎関節症の方は多いので、Junko Komadaさんが体験したことを一人でも多くの方に広めてあげてください。偉い先生がTCHとか言っていて、マスコミもそれにのっかていますが、TCHでは患者さんは救われません。よろしくお願いします。
山下先生、自分の左顎がガッコンとならないことに気が付いたとき、本当に驚きました!!
長い間顎関節症だったので、こんなに短い時間で改善されていくなんて思いもしませんでした。
MEC食からゼツダイエットに出会った私は、顎関節症がよくなれば~とは全く考えていなかったのです…あまりに長い間同じ状態だったので、治る症状だという概念が消え失せていたのもあります。
TCH…以前通っていた歯医者さんに言われたことがあります…(笑)
顎関節症で悩む人に出会ったら、お金のかからないゼツダイエットを伝え、くちふうせんをお勧めしたいと思います!
下顎が引っかからずに、すっと下ろせる感覚が新鮮です!!なんだか歌が上手になりそうな予感がします。カラオケに行きたくなってきました~( ´艸`)
舌というのは消化器官から派生したものだそうなので、骨格筋ではなくて、心臓などと同じ内臓筋なのです。
内臓筋は体をダイナミックに動かすものではなく、動きとしては小さいけれど、体を維持するために休まずに働かなければなりません。つまり骨格筋とは性格が大きく違うので、取り扱いは異なります。
とかく筋トレというと、早いほど、激しいほど効果的だと思ってしまうものですが、こと内臓筋には逆効果です。その点、舌を別段鍛えているつもりはなくても、やった後は舌にちょっと疲労感が残る程度の効果があるところが、内臓筋に効くと自負しております。
早速、夕食からチャレンジしていますが…舌の上に食べ物が乗ってしまうし…、舌が暴れまくりです…。
今まで、しっかり噛んでいるつもりでしたが…全く正しく噛めていませんでした…。
上顎に舌を付けたまま咀嚼する事は、本当に難しいです…。
気を抜くと…すぐに舌の上に食べ物がのってしまいます。まぁ何十年も間違った咀嚼をし続けてきたので、簡単に悪癖は治らないですよね。気長にコツコツ頑張りましょう~。
ゼツダイエットの効能
口呼吸・乾燥ドライマウス(口臭・齲蝕・歯周病)、気管支喘息、アデノイド・扁桃→潰瘍性大腸炎・自己免疫疾患→膠原病(全身倦怠、関節リュウマチ……)
口呼吸・CO2過剰排泄(隠れ)パニック障害、皮膚(体臭・ワキガ、肌荒れ・アトピー・角質)
噛む効果便秘(痔)・突然の下痢、キレ・匂い、早食い防止(肥満、糖尿病)、食事量の減少(長寿)、がん予防
頭蓋安定化 原因不明の偏頭痛・めまい、肩こり・首こり
腰椎の安定化→丹田の活性化→腰痛、冷え性・生理痛・不妊
横隔膜の活性化→腹式呼吸・精神安定(引きこもり・自殺)、尿漏れ・逆流性食道炎
嚥下正常化 口元のたるみ、顎関節症、歯周病
安静空隙効果(カンペル平面化) 噛みしめ→齲蝕・歯ぎしり、首筋が通る、姿勢が良くなる、体の柔軟性が増す
舌挙上 いびき・睡眠時無呼吸症候群→心不全・脳梗塞・血管性アルツハイマー、滑舌
美容効果 小顔化、目鼻立ち
普段から舌を鍛えていないと、、昼間は口を閉じていても、、
寝ている時に口が開いてしまうようです。
舌が挙がっていないと、人混みの中で気がつかないうちに口を開けてしまい、毎年流行りの風邪を拾ってくる人もいます。
ゼツダイエットで舌が上あごを押し上げる力が養われ、歯の食いしばりはなくなります。(なお、くいしばりはクセではありません。)
お腹の肋骨をなくして、腰を上下左右にくねらせて大地を駆け巡ることに成功した哺乳類ですが、爬虫類では肋骨で支えられていた内臓を保持するため、あるいは姿勢を維持するために腹筋を常時使う必要に迫られました。しかし、このおかげで体温を持つ恒温動物に変化し、気温の下がる夜にも爬虫類を出し抜いて、あるいは寒い地域にも生活圏を広げて生き残ることができました。幸い皮膚には体毛が生えて体温の維持に役立ちましたが、それでもなお問題がありました。それは温かい体を保つには、常にエネルギーが必要だったということです。その点、爬虫類は活動しない時にはエネルギーをほとんど消費しません。例えば交差点で止まると、エンジンが切れる(アイドリング・ストップ)車のようなものです。これをいいことに爬虫類は食べ物を丸呑みしているのです。この丸呑みという方法は消化に時間がかかることと取り出せるエネルギー効率が悪いという欠点を持っています。しかし、消化している間はエンジンを止めておけばいいし、多少消化効率が悪くてもアイドリング・ストップ車の燃費が良いのと同じで、エネルギー消費の少ない爬虫類にとっては問題にはなりませんでした。ところが、哺乳類は常にエネルギーが必要になるため、そんな悠長なことは言ってられませんし、当然、限られた食物をできる限り有効に生かしたいのです。そこで哺乳類は食べ物をよく噛むという戦略をとり、消化にかかる時間を短縮し、効率的にエネルギーを取り出すことに成功しました。また腹筋で温められた腸は消化に有利に働きます。
こんな経緯で、哺乳動物は腹筋をしっかり使うこととよく噛むことが必要になったのです。
(我々人間も哺乳動物の一員ですよね)
お腹の肋骨をなくなり腰の自由度が増した哺乳動物は、左右ばかりではなく、上下にも背骨を煽って走ることができるようになりました。
ところが、背骨を立ててしまった人間は「独自の背骨の使い方」し始めなければなりませんでした。
左右の足を互い違いに出して歩むことは、背骨を左右にくねらせることになります。それに合わせて、水平軸を中心に骨盤は右に左にと傾くことになります。ここまでは四足歩行動物と同じですとはいうものの、四足歩行動物は背骨が寝ていますから、垂直軸を中心に前に後ろにと骨盤が揺れます。
ところで、四足歩行動物は前足と後ろ足を交互に使って走ります。この場合ならば、背骨を反らせたり丸めたりすることは推進力につながりますが、二足歩行ではそうしても推進力にはつながらないのです。
そこで人間は背骨を捻ることで推進力を出しているのです。つまり骨盤をねじって引き足を後ろへ送ることで推進力を得ているのです。つまり、骨盤を垂直な軸を中心にねじり始めたのです。
結局のところ人間が歩いている時、骨盤は水平軸を中心に左右に揺れると同時に垂直軸を中心に前後に動きます。この二つの動きを合成すると骨盤の左右の端が半周期ずれて回転するような動きになります。子どもが機関車遊びをするときは、肘を直角に曲げてあたかも腕が機関車のクランクになった気分で車輪を回すようなことをしますが、結局そんな形で骨盤が回転します。(今の子供達はしないでしょうが……)。そして人間はこの骨盤の回転を足に伝えて歩くのです。
この点、歩くのは足の筋肉を使うと思い込んでいる人が多いのですが、こういう人たちは小学校で習った兵隊さん歩きが正しいと信じ込んでしまった人たちです。そういう人は「いい人なんだけど」ちょっと残念な人たちで、歩くことで無駄に疲れてしまうのです。
人の歩き方を研究して、ロボットの研究されているヒトがいましたが、まさに、骨盤の回転を利用していました。
それは受動歩行しかできません。能動歩行をするには骨盤の回転が必要なのです。努力は認めますがね……
これに上半身を作って脊椎の旋回反復運動を起こさせれば、かなり省エネな歩行ロボットができそうです。
この教授、能動歩行を知らないだろうから、できないと思う。
受動歩行モデルを出されてしまい、「なーんだ、骨盤を動かさなくても歩けるじゃないか」と思われるのは不本意なので、あの受動歩行モデルについて少し書いておきます。
あのモデルのタネは動かないくるぶしにあります。くるぶしが固定されているので、脚が後ろへ傾くにつれて、そこへ足底の長さが加わり、足の有効長が伸びてゆくのです。するとそれは骨盤を持ち上げる方向へ働き、そこに目の見えないスロープができ、骨盤はスロープに沿って落ちようとして前に進んでいるだけなんです。問題は、やがて限界を迎えて有効長が伸びなくなると、骨盤は実際に落下を始めますが、その時に蹴り足が着地し、慣性力で後ろへ引っ張られれば、動きが繋がっていくのです。そのつなぎ目でエネルギーをロスしないように、あえて骨盤の上下動をできる限り避けるような動きにしたのでしょう。そのチューニングは素晴らしいと思います。
さて、くるぶしは動かなくてもなぜ膝は曲がるようになっていたかというと、足を持ち上げた時に、足底の重量で膝が曲げられて、足のクロスができるにようしたかったからです。
このモデルにアクチチュエータ(駆動装置)をつけさえすれば、人間のように歩けるロボットができるはずだという意見もありましたが、実際アクチュエータをどこへいくつつければそれが可能になるかがわかっているかが問われます。例えば、歩行を兵隊さん歩きだと思っているエンジニアは大腿四頭筋に変わるアクチュエータをまっさきに考えてしまうでしょう。だから、受動モデルができたからといって、必ずしも正しい能動モデルができるとは限らないのです。例えば、アシモ君のように間違った歩行モデルにしかならない恐れもあります。
話は戻って、上記の理由で受動歩行モデルは骨盤はあえて動かないようにしたのですが、しかし、歩くためにはとりあえずの一歩を踏み出さねばなりません。そのためには蹴り足を骨盤ごと持ち上げて足を踏み出さないと始まらないのです。もちろん、兵隊さんみたいに大腿四頭筋で「もも上げ」して前に進み始めることもできますが、大腿四頭筋で歩こうとすると大変疲れます。骨盤ごと持ち上げた方が疲れそうな気がしますが、これは腸腰筋というインナーマッスルで行われるので疲れないのです。
こちらに寄せられた
『(子どもの)口を開けてる癖って治るものですか?』
というご相談について、新たにスレッドを立ち上げます。
はい、治りますというか、口が開いている間は口呼吸100%状態になり、放置すれば脳を含めて体がまともに機能せず、最悪「難病」で一生苦しむ恐れさえあります。
口を閉じるには二つの方法があります。
まず唇そのものに着目する方法と、上唇と舌は生理的に連動しているのを利用する方法があります。例えば「あ~~」というと下は下がり、「う~~」というと舌が上がりますよね。それが生理的な連動です。例えば水を飲むときにこれが役立ちます。
けれど最終目標は舌をあげることです。ですから、舌に着目した方が早いでしょう。
口呼吸は口さえ閉じればと思いがちですが、唇はあてになりません。その点、舌はかなり信頼ができますから、「舌が常にしっかり上あごに張り付いているかどうか」は口呼吸をしていないかどうかの重要な指標になります。それに「口さえ閉じれば病気にはなりません」が、「舌を挙げなければ健康にはなれません」。
トレーニング方法
何と言っても『ゼツダイエット』をお勧めします。
しかし、幼いお子さんには無理があるかもしれません。そうした場合は『あいうべ体操』や『くちふうせん』がお勧めです。
学校や家族で全員揃って朝昼晩できるのであれば『あいうべ体操』はいいのですが、そうでない場合は、ついサボってしまいがちになります。その点では『くちふうせん』も同様ですが、目の前にあればというところです。そして、もちろん個人的には『くちふうせん』をお勧めします。直接舌を鍛えられることと、骨格筋とは性質が異なる内臓筋を鍛えるには理にかなった方法だからです。
ただし、口が開いてしまっているお子さんに『くちふうせん』をくわえさせても、多分口金を噛んでしまうでしょう。そういう場合は唇を閉じることをやさしく指で何度も教えてあげてください。
食について
ともかく人間の舌は上あごにくっついていなければならないことを優しく何度も教えてあげてください。そして、なんとなくゼツダイエットの方向へ導きます。
岡崎好秀先生によれば、「かぶりつき」は唇を使うことになり、良い効果があるそうです。たとえば、とうもろこしや骨つき肉を手づかみで食べるといったことです。そして、硬くてよく噛まないと飲み込めないけど、かめばかむほと味が出る食品も良いでしょう。舌を使えば長く味わえることも教えてあげてください。
身体的異常について
舌が下の歯列の中から出てこないために、舌が上あごにくっつけられないことがあります。『舌小帯短縮症』や『舌癒着症』です。これらは簡単ですが手術をした方が良いでしょう。その時に、小帯の切除で済むのか、あるいはその奥のオトガイ舌筋まで切る必要があるのかという違いがあります。一般的な病院歯科では多分小帯までしか切ってくれません。それで上あごに舌がくっつくようになればそれで良いのですが、それでもなお上あごにくっつかない時はさらに奥まで切り離す必要があります。
MFT
Myofunctional Theraphy 歯科医院などで行うプロによる舌トレーニングです。多くの矯正歯科ではすでに始まっているはずです。私の『背すじは伸ばすな!』にはとっておきのトレーニング法を書いておきましたので、家庭内でもできます。
http://www.colgate.com/…/myofunctional-therapy-its-all-in-t…
リンク先には、意味がありませんので、主文のコピペは構いませんが、単純なシェアはご遠慮ください。
息子が口を開けてる事が多いです。
矯正治療中で、だいぶ歯並びの方は良くなって、
食べる時に型を取ったり、はめたりしてる段階です。
口を開ける癖は治るものなんですか?
因みに痩せ気味の子ですが。。
私は口を閉じてますが、
ダイエットはしたい方です。
ゼツダイエットとはどうやるんですか?
初心者なのでよろしくお願いします。
間違った嚥下は、丸飲みによる早食いになっていますので、太りやすくなりますが、逆に飲み込みが下手すぎて痩せてしまうこともあります。
ハリセンボンの箕輪さんが痩せているのはそういう理由です。
『あいうべ』と『くちふうせん』
舌を上げておくのを意識するようになって、思っていたよりずっと口呼吸をしていたことに気づきました。
めげずに、舌を上げたまま噛めるよう続けます。
山下 久明(Hisaaki Yamashita)先生推奨の「あいうべ体操」で、舌が上あごにピタッと!
舌の筋肉が強化されたのでしょうか。
そこまで意識しなくても、舌が上あごに自然につくようになりました。
砂川 伸彦
2016年8月8日
今井 一彰医師考案の「あいうべ体操」を始めて2週間。
あれ?舌が自然と上顎につくようになってる!
「舌の正常な位置は上顎にくっついている状態であり、姿勢の改善、肩凝り、小顔、ダイエットにも繋がる」と伝えているのは『ゼツダイエット』提唱者・山下 久明(Hisaaki Yamashita)歯科医師。
今までより唇がピタッと閉じるようになり、より鼻呼吸になった気もする。
顔のストレッチにもなって気持ちがイイ。
アトピーがよくなったかも?という知り合いもいる。
あいうべ体操、スゴイ。
噛み合わせの治療を一旦中止していたのですが、担当の衛生士さんに
「試したいことがあります」
と言われ、またやる事になりました
高さが低くて噛み合っていない右の奥歯4本が金属冠で、それを作り替えると改善の可能性がある、とのことでした。
先週今週で4本とりあえず完成、
あ、右の奥歯の咬合を感じる…何10年ぶりか
噛み合わせが変わると、いつも舌の位置、あごの位置、姿勢も元の記憶をたどろうとして混乱を起こします。
治療後2時間経過後は、全てゼツダイエット以前より悪いようでした。
とりあえず半日過ごし、姿勢は少し立て直してきたものの、
頻繁に顎が元の位置に居座ろうと動き、歯がカチッと噛み合い、そのたびに舌ダンパーが外れてしまいます。体の記憶ってすごいですね。
また、首が不安定になっているようで、頭がぼーっとします
数日経てば、以前よりは良い状況になるはず、と思いながらとりあえず報告します。
安静空隙がある人は咀嚼によって歯が良く動くが、そうではない人の歯はほぼ動かない。そのため、ほとんどの歯医者は咬合(噛み合わせ)は固定されていて、よくない咬合には人為的に介入しなければならないと思い込んでいる。
しかし、歯科医が本来すべきことは、咬合治療ではなく、舌を挙げて安静空隙を作ることなのであるが、その仕組みを知っている歯科医はほとんどいないので、噛み合わせの治療なんてことが世の中に横行している。
先生、ゼツダイエットで舌の挙上ができるようになり、かなり食いしばりが改善しています。普段は安静空隙もできています。
しかし、噛み合わせが高い歯にやはりダメージがあること、そして食事の時の不自由から、今回の治療をしました。
推測となりますが、
私の右の3番以降噛み合わせが全体的に低く、食事の時軽く噛んだだけでは奥歯が全く噛み合わないのです。
そのため、噛む時に左だけの片噛みになってしまいます。その不便を解消するよう、右の噛み方が無意識に強くなり、また噛み合わせが前にずれてくるのではないかと思います。
根拠としては、顔の右側の筋肥大がなかなか良くならない事、緊張したときに右側の1番だけがカチッと噛み合ってしまうことです。
そのため、顎を使っていない時に安静空隙があっても歯のダメージがあったり、話をして口を動かした後舌の挙上が安定しにくい、などの不都合が残っているのではないかと思います。
今日は昨日より状態が落ち着いてきています。舌の挙上もふたたびできてきました。
私は約5年、前の見えない噛み合わせの治療を続けてきました。
治療をするほど具合が悪くなり、やめられなくなっていたのも確かです。
先生の方法を知り、とても救われています。
ゼツダイエットはこれからも継続していく予定です。
あみ合わせが低いのは安静空隙がなかったためであるし、左右の非対称は嚥下癖によるものです。舌の機能が正常化すれば、噛み合わせは月単位で改善してきますから、人為的介入は最小限にすべきだと思います。
食べる時は気にしないで奥歯で噛んでも構わないと思います。ただ大臼歯だけでなく第一小臼歯をできるだけ左右均等に噛むのを心がけてください
あと食事以外は舌の位置を気をつけてください
ゼツダイエットを知る前に、安静空隙を意識して作る方法は数年前からやっていたのですが、何故かだんだんできなくなってきてしまいました。理由ははっきりとは分かりません。
しかし、こちらのグループに入り舌の挙上のトレーニングをする事で、またできるようになりました。
先生の仰る通り徐々に回復していくのでしょうが、今までのダメージが大きく現状の負担が肉体的・精神的に非常に大きいため、とりあえず今回の治療をしました。
余談ですが、どんなひどい歯科に通っているのかと思われるかもしれませんが、これまで噛み合わせで通った歯科は2件とも評判が良い所で、どちらとも歌手やアナウンサーなどが通っている所です。
しかしどちらの歯科医さんにも「難しいケース」と愚痴られています。
保険外治療で矯正をしたとしても一千万円くらいかかるし、すぐずれる可能性が高いと言われました。
なので、今は保険内でできる最低限の治療とメンテナンスに留めてもらっています。
ここ数日で感じている体の変化~~報告しまっす!
巻き肩が治ってきました!
顎が自然に上がるようになってきて、デコルテが広がって楽になったと感じます。
頭が背骨に正しく乗っている証拠では??と嬉しく思っています。
正しい姿勢は力技ではなくバランスだ~と言う事が分かってきた感じです。
最近、気づいた事!!
子供のころから、仰向け寝が苦手です。
仰向けに寝るときは、膝を立てていることが多いです。
寝ている時、右に左に…何度も寝返りするのですが、右を下にしていることが多い気がします。
右側を下にして横寝をしている時は、舌が上顎に付いていて、しっかり鼻呼吸できるため、口を閉じていられるのですが、なんと~左を下にすると途端に鼻呼吸が出来なくなり、舌が落ちて口が開きます!
鼻で息が出来なくて苦しくなるから、口呼吸をするために口が開く~~と言う感じです。
枕は、タオルケットを枕サイズにたたみ、その上にバスタオルを巻いた氷枕(子供用)を重ねています。
人体の不思議…なぜ左側を下にして横寝をすると鼻呼吸出来ないのでしょう??
素朴な疑問でした~( ´艸`)
膝を立てていようが、仰向け寝できるだけずいぶんマシです。姿勢が悪い人は背筋を伸ばして取り繕っているがために、夜は横向ねで猫背になり背筋に血液を流してやらないと寝られないものです。またその時には一般的に利き手を保護するために下にして寝ることが多いらしいです。また、舌は左右繋がっていても、大抵左右差があり、右利きが多いためか、右の方に障害を持つ人の方が多いようです。このため、左下にすると舌が落ち込む人がいても不思議はないかもしれません。この場合は姿勢や顔の歪み、顎の変化があるでしょう。
ところでなぜ仰向け寝が良いかというと、
- 顎や歯列を歪めない。
- 姿勢にリセット(体のリモデリング)がかかる。
- お腹に力がこもる。(寝冷え・肥満対策)
仰向け寝を阻害するのは舌の沈下です。このためにはゼツダイエットをしましょう。そして顔をやや上に向けた状態で過ごせるようになれば、背筋の負担が取れて猫背で寝る必要がなくなります。
仰向け寝まであともう一歩の人は、膝やお尻に枕のようなものを当てる方法もあります。桶谷式健康法では、足を縛って仰向け寝をしやすくするそうです。
>枕は、タオルケットを枕サイズにたたみ、その上にバスタオルを巻いた氷枕(子供用)を重ねています。
これは素晴らしい方法です。すでに工夫はされていると思いますが、肩が安定して仰向け寝を助長するように、さらなる改良をしてみてください。
>人体の不思議…なぜ左側を下にして横寝をすると鼻呼吸出来ないのでしょう??
多分舌パワーの左右差だと思いますが、鼻の穴も左右同時に使っていないそうなので、左右差がありかもしれません。その場合はノーズリフターで改善するかもしれませんが、それが気になって寝つきが悪くなるかもしれません。
毎回レポートありがとうございます。
まとまったら私に代わってゼツダイエットの本を出してください。やはり体験談は強いです(他力本願モード)。
やはり顎や歯列にとっても、仰向け寝が良いのですね!!
さらなる工夫をして、ぐっすり仰向けで眠れるようにしたいと思います。
私の舌パワーは左が弱いと言う事ですね~~、軽い筋トレをしていますが体も左側が弱いです。
内臓のことを考えれば、体は左右対称ではないでしょうから、弱い側は少し意識して鍛えたほうが良いかもしれないですね!
ゼツダイエットを続けていると、日々色々な変化を感じられるようになるので、面白くて仕方ありません。
舌パワーは右が弱いために左下に寝ると右が下がってしまうのではないでしょうか。これはあくまでも想像ですが……
むむむ…そうですね!
右が弱くて引き付けられないから、左側へ下がってしまうと言う事ですね…。
なので~左が上になるときは鼻呼吸が出来る!!
硬い寝床に寝ることで、上向きで寝る時間が長くなります。
タオルケットを枕にした枕は、軟らかいので、頭の形状が残るからです。
硬い寝床とは、畳の上にシーツを敷いた寝床です。
枕は、本を5~6センチ重ねて、タオルを巻いてください。(^O^)
寝床が硬いと、横向きに寝ると、肩が痛くなるので、上向きになります。
頭の形状が残らない枕だと、頚椎がほぐれるます。
硬い寝床で、上向きで寝る姿勢だと、自然に鼻呼吸になります。
舌は、上顎になります。(^O^)
10代よりずっと枕を使っていなかったのですが、最近思うことあり、バスタオルを畳んだ低い枕を試してみました。
1日目は枕何十年か振りで、
当てる場所を間違えひどい目に会いましたが
(後頭部だけに当てました)、
2日目、きちんと首筋すべてに当たるよう肩上ラインから置いたところ、翌朝うっとりするように楽でした。
首が支持されたことに加え、
枕をしている時は、舌の挙上がとても楽に
ピタッとできているんです。
そのため、枕の調整をすることは、舌の挙上ができるまでの補助として有効なのではないかと思ったのですが、
これは邪道でしょうか?
枕は、必要です。
必要ですが、軟らかい枕では、頭の形状が付くので、寝ている間、頚椎がほぐれないです。
タオルだけでなく、本を5~6センチに重ねてタオルを巻いて枕にしてください。
頚椎がほぐれることで、頭部への血液循環も良くなり、また、顎、口腔もほぐれます。
母指球に力を入れると、膝が…膝の裏が、すっと伸びます。
今まで、かなり後ろ重心だったのかもしれません。
拇趾球で立てるようになると、太ももが細くなります。そして、ハイヒールの履きこなしが楽になります。
食べ方一つで、体が変わるなんて言ってもほとんどの人が信じないでしょうね。
顔が上を向き始めたとき、
二、三週間首のこりと後頭部の頭痛がひどかったです。
使っていない筋肉を使い始めると当然そうなると思いますが、最初は首の角度がうまくいってないのではと疑いました。
しかし、三週間ほどで頭痛は消え、
MEC食で締まってきていた顎のラインが
よりシャープになったのが分かりました。
後頭部に手の平を当てたままずらし、親指が首と頭蓋の境目に到達した時に手の平の中にある小さな筋肉たちが、頭の角度を支えます。
この筋肉たちは頭の向きを自在に動かしますが、首こりや肩こりを起こしたり、首を縮めるような悪さはしません。
つまりKiyoko Fujimotoさんは、舌のパワーを上げたことで首の中を通る邪悪な筋肉から解放され、「首筋がすっと伸びている」という美人アイテムの一つもゲットしたことになります。おめでとうございます。
今思えば、以前は首の筋肉で頭を支えていました。
顔を正面に向けた方がいいと思い込んでそうなっていたのですが、首はこるし猪首になるし、良い事はなかったんですね。
首長くなりました(^-^)
顔を正面に向けるのは動物的本能のようなもののようですが、我々ホモ・サピエンスだけが例外なんです。前頭葉を大きくしたために、重心バランスが前方に変異したからです。宮本武蔵は、顎を前に出せば顔の向きが整うことを見抜いていたのですが
人間は進化にまだまだ体がついて行ってないんですね。
宮本武蔵が本質を見抜いていたのに、今はそれが解っていない人の方が増えるどころかそれを馬鹿にする人さえいる。つまり、人間が劣化してきたのにすぎません。
ガムトレーニングのコツ…、
コツではないかもしれませんが、私のやり方を書かせていただきます。
ガムの糖衣が甘くて仕方ないので、しばらく水に浸し、流水で洗ってしまいます。
ある程度噛んで柔らかくしたら、
上顎の凹んだ部分と舌の間に挟んで少しの時間キープし、
舌の位置はここだよ~と、体に意識付けします。
どちらかの奥歯にガムをセットして、舌を上顎に固定したまま噛みだします。
噛むのに飽きたら、また上顎と舌で挟んで放置します。
しばらく噛んだら、しばらくキープを繰り返します。
こんな感じで練習しています。
ガム一粒でかなり長い時間練習できます。
ガムのいい点はどんなに噛んでも粉々にならない所です。
私は、舌で食べ物を左右に動かすのが癖だったようで、
すぐに舌の上に食べ物を乗せてしまう状態でした。
ガムは噛んでも口の中に散らばっていかないので、
舌で寄せたり集めたりする必要がないため、
無駄な動きをする必要がありません。
ゼツダイエットをスタートしたばかりの頃は、
舌の下に食べ物が入ると気持ち悪かったのですが、
ガムトレーニングをしていたら、
ガムの一部が舌の下に入っていても、
気にならないようになりました。
モグモグの間はできるだけ舌を動かさない様にしてください。舌とか口元などの内臓筋は、使いすぎても筋肉痛を起こしませんが、動かせば動かすほどたるんできます。たるんでくると舌が大きくなって噛んでしまうことになります。
人間は食事に時間をかける生き物ですので、やむをえません(と言っても40分もあれば、大丈夫だと思うのですが、実生活では現実そうもいかないのでしょう)。朝しっかり食べて、お昼はできるだけ少量にするなどの工夫をしてみてください。
ともかく、丸呑みが難しいと思うようになったことは素晴らしいと思います。
最近の変化を報告しま~す。
子供のころから…奥歯を磨くと「オエッ」となってしまうタイプでした。
歯ブラシを奥へ入れるとオエッとなってしまうのは、家族で私だけでした。
これまで…歯磨きはオエオエしながらしてきたのですが、気が付いたらオエッとせずに歯磨きが出来るようになっていました!!
とても不思議です~。
そしてウエストが少しクビレてきた気がします。
歯科で型取りしたり、レントゲンを撮影しようとすると、「オエッ」となる人はいます。原因は普段舌が上あごにくっついていないために、上あごが過敏になっているためです。
そして、ウエストがくびれてきたのは、丹田に力がこもってきた証拠ですね。
では引き続きよろしくお願いします。
自転車レースの新城幸也選手(写真)がNHKに出演されていたビデオを今更ながらに見たが、何が驚いたかというと彼は腹筋を緩めるとほっこりお腹になってしまうことだった。それだけを見れば、だらしなくお腹のたるんだ、そこらのおっさん(私だってそうそう負けてはいないゾ()。しかし、もちろん普段は引き締まったスーパーアスリート。その差は彼の腹筋の強さだと解説されていたが、それにしても驚いた、新城選手どれだけ腹筋が強いんだ!そして、それを見て『勝者の呼吸法』という本を思い出した。残念ながらこの本、呼吸・横隔膜・腹筋・身体能力がバックグランドでつながっておらず、スーパーアスリートはほっこりであるということ、呼吸トレーニングで身体能力が上がるという事実で終わっているのが残念だったという印象であるが、新城選手のおかげで著者の言わんとしていたことがわかった。
というわけで腹筋を鍛えましょう。と言っても、腹筋に力を込めるだけで、決して動かしてはいけません。なぜなら、それとこれとは別の筋肉だから……そして、そのための合言葉は『カンペル平面』。これこそがホモ・サピエンスの基本姿勢。そのためにはゼツダイエットで舌を鍛えてください。
(写真はウィキペディアより)
P.S ストレートネックなのに武闘家として有名な人がいるけど、(本当に武闘家を、いやホモ・サピエンスを)やめてほしい。
今まで早食いでよほど気を遣わないと沢山噛めなかったのですがこのやり方試してみたら嫌でも噛んでる事に気が付きました。
是非、これから毎食実践していきたいと思います
立位までの赤ちゃんを対象に
遊びと運動を通して
まっすぐな体をつくるサロンを主催しています。
まっすぐな身体作りには
舌がとても重要な役割を果たしていることを実感し、
参加者の皆さんにお口マッサージをお勧めしています。
美容師さんは、体全体のバランスを整えるように髪を切るので、全身写真を撮りながらカットしてくれます。
その時…何度も「アゴを引いてくださ~い」言われました( ´艸`)
頭が正しい位置で立てている証拠かな?と嬉しくなりました。
意識しないでアゴを上げている自分に、成長を感じた出来事でした。
顎が上がっているのは
舌が下がっている証拠ですよ。
世界の美容界のトップを走り続ける川島文夫先生は
ヘアカットだけで骨や内臓の位置まで変えてしまいますよ。
頭皮は、全身の皮膚とつながっているんですよね~…
私も免許更新の時言われます。
ホモ・サピエンスはフランクフルト平面ではなくカンペル平面にすべきだということはほとんど知られていない。
山下先生も~言われますよね~~(^^♪
写真を撮るときだけ、意識して顎を引くようにすれば良いのだと学びました( ´艸`)
ゼツダイエットをすると舌が上あごにくっついて口呼吸を止めてくれます。
口を閉じても確かに口呼吸は止まりますが、唇は表情筋につられて開くこともあり得ますし、物事に集中すると力が抜けて開いてしまうこともあります。また息苦しさを感じた時にも真っ先に唇は開いてしまいます。
その点、口呼吸をシャットアウトするという点では、唇よりも舌の方が安定しているのです。まあ、唇を閉じる訓練をしても生理的につながっている舌も上がりやすくはなりますが、直接舌に働きかけた方が手っ取り早いのです。さらに、舌をあげればよりいいことがあります。皆さんだってゼツダイエットでよく噛んで食事をすることで、美容やお通じにが改善した方もお見えでしょう。さらにタンパク質は消化が厄介ですから、断糖肉食には最適な食事療法です。
これからもゼツダイエットをよろしくお願いします。
舌が成熟しないまま年をとると二重アゴで滑舌の悪いおっさんになる可能性があるが、女子の場合はもっと切実である。
さて、男女を問わず世の中には「美人系」(美男子系もあるが基本は同じなのでここでは取り扱わない)と「可愛い系」が存在する。多分、薄々であってもそれに気がついている女子は多いとは思う。けれど男子の場合は両者の区別はちっともできていない。だから女子から見れば「ちょっと可愛いだけ」の女子が美人としてチヤホヤされてしまうことも多いが、本人にとってみればそれはそれで大変でもある。
舌の成熟がないままに大人になるということは、子どものまま大人になるということを意味する。つまり、子どもの特徴を大人の領域に持ち込むことである。ただし、同様に可愛い系だからと言ってもチヤホヤされるとは限らない。また、いわばそれはキメラとも言えるので、そのバランス次第ではキモさが増してしまうが、そのキモ可愛さが男子の父性本能をくすぐってさらに美人に見えてしまうことすらある。
まず、子どもの第一の特徴は大きな顔である。その昔、二頭身・三頭身キャラが登場するスーパーでフォルテアニメ(http://image.search.yahoo.co.jp/search…)がはやったことがあるが、これは体の割に顔が大きければ可愛く見えるという人間の特性を利用している。体と頭のサイズの単純な比率ばかりではなく、子どもの顔は平面的であるがために顎の幅がそのまま顔の幅になってより大きく見せている。その点、大人の顔は立体感があるために顔の幅が頬骨弓の頂点から頂点となり、おおよそ顔の幅が半分になってしまうのである。なぜそのようなことが起こるかというと、それは舌の働きによるものである。舌が口蓋を押すことによって得られる直接的な効果はまず口呼吸を防ぐことであり、歯並びを整えることであるが、その際に舌は顔のど真ん中にある上顎骨を前方へ押し出してしまうという副作用を行ってしまう。これによって、とりわけ鼻翼部分が押し出されて立体的な大人の顔になり、小顔になる。そればかりか鼻筋が通り、上顎骨は眼窩の一部でもあるので、目に影響して目力も増す。つまり舌の成熟無くしては、立体的な美人顔、あるいは小顔への道は開けない。
筋力に勝るアングロサクソン系の人は、舌が正しく機能さえすれば7,8才でも大人顔負けの美少女が誕生することもあるが、我々モンゴリアンにはそういう可能性は薄く、どうしても美人が確定するまでには時間がかかる。小学生では美人度が確定できないモンゴリアン女子にとっての難関は、経験的に言って高校卒業時だと思う。別段そこには根拠がないので真偽のほどは定かではないが、その時に可愛らしさをキャリーオーバーできずに可愛らしさをほとんど失ってしまう悲惨な女子もいる。むしろ可愛らしさが溢れ出ている女子の方が危険かもしれない。
だから、少女時代の可愛らしさを例えほどほどでもキャリーオーバーできた女子は恵まれているとも言えるが、それはそれでお荷物でもある。
(女の一生は大変だというさらに続くと思うが……)
可愛らしさは舌の成熟度という要素が絡んでいるが、子供はともかく大人の可愛らしさは舌の成熟度が低ければ低いほど、より可愛らしいという単純なものでもない。成熟度が低すぎてもやはりうまくいかない。結局、身もふたもないが、可愛らしい大人というのもやはり持って生まれたものの影響が大きい。けれど、その才能に恵まれた人も、恵まれなかった人も、舌の成熟度が足らない人はやはりそれなりの悩みがある。
まず、顔の大きさである。子供の顔は体の割に大きいから可愛らしく見えるが、大人になれば大きく見える平面的な顔が悩みのネタになる。中には、生まれつき頭蓋が小さいがために顔が間延びして見えない、つまり、天然の小顔という人もいるが、大人らしく髪をアップにしようとしても、踏み切れずに相変わらず「おさげ」にしている人も多いはずだ。そもそも「お下げ髪」はもともと少女の枕詞である。少女、つまりハイティーンは子供時代の平面的な顔のまま体が大人並みになってしまうので、平面的な顔ばかりが強調されてしまう。つまり顔が間延びして見える。これをカバーするのがお下げ髪なのである。さらに現代では、太い黒縁フレームの「アラレちゃんメガネ」というありがたいアイテムもあるし、伊達マスクもある。これは口元がマイナス要素になっている人にとっては嬉しい流行である。とりわけ、口元から来る劣化(老化)をカバーする効果は大きい。
一方男性の髭も同様な効果があるとも言えなくはないが、間延び感というよりは童顔の男性が髭を蓄える確率が高い。童顔が悪いとは言わないが、やはり「正統派いい男」はハゲていてもやはり「いい男」なのであろう。
さて前回の話は、巷では美人と言われる女優さんであろうとも「いつもオサゲにしているから美人というよりちょっと可愛いだけじゃん」なんて銚子で楽しんでいただければ幸いです。男っていうのは「美人」と「かわいい」の区別がついていないので、彼氏にも教えてあげましょう。「じゃあ、小顔でなければ美人ではないのか?」という話になるかもしれませんが、小顔は舌が作り上げるものなので、その機能が正常に働いていなければ小顔にはなれませんし、逆に小顔にならない人は舌の機能に問題があると言えるのです。それに、そもそも舌の力無くしてホモ・サピエンスには、美容や健康の不具合があっても当然なのです。とかく美容と健康は別物と考えられがちですが、医療が発達していない時代では健康を見た目で見た目で測っていて、その集大成が美容だと考えられますので、両者は表裏一体のなのです。
では小顔ではない人はどうしたら良いのかというと、ゼツダイエットしましょう。たったの一ヶ月で効果があったという人もいましたが、通常は一年ほどすれば、顔を洗うときに手応えが変わってくるはずです。皆様、ゼツダイエットで小顔になりましょう。
上顎骨 - Wikipedia
上顎骨(じょうがくこつ)(英名・羅名maxilla )とは、顔面頭蓋を構成する皮骨性由来の骨である。
JA.WIKIPEDIA.ORG
吉永 桃子
5月6日
寝るときもアゴは水平よりも上
アゴを水平よりも下に向けると
首にしわができてしまいます。
首にしわができている人は、
日常生活の中で無意識に、首にしわがよってしまう
ポジションで過ごしがち。
起きているときも、寝ているときも
私はアゴの位置が水平よりも上なんです
これだけで、美ネックw
あなたの日常生活から、
老化しちゃうくせをなくしていきましょう♪
あなたのボディをもっと美しくしたいなら、
あなたの今まで無意識で行っていた
身体の使い方のくせを変えてみてください。
人間の身体は、重力にうまく逆らうと、
機能が向上し、バランスが整うようにできています。
重力のある地球の上に生まれてきたのだから
考えてみれば、当然です。
普段、どうやって歩いているか
立っているのか
座っているのか
この何気ない無意識の動作が、
あなたのボディラインを支配しています。
重力との兼ね合いを無視して身体を使っていると、
身体が崩れてしまうんです。
逆に言い換えると、
「美ボディになれる身体の使い方」というのは、存在するんです。
「骨を制するものはボディラインを制する」
=吉永桃子のくびれ美人メソッド=
Ichiro 様、ありがとうございました。ここではまだ取り上げていなかったと思いますが、これはゼツダイエットと関連が深いことです。ですからシェア元の 吉永 桃子 さんのご意見には全面的に同意します。
さすがの女優さんでも首のシワはつい放置してしまいがちなので、いくら若作りしても歳は首筋でバレるものなのです。いや、その前に女性の首筋はモディリアーニの絵のようにシュッとしていた方が素敵です。(添付の画像はFacebook『Amedeo Clemente Modigliani - Turkiye』からのコピー)
ではなぜゼツダイエットと首筋が関係するかというと、舌がしっかり立てば首の筋肉の力が抜けるからです。すると首がシュッとしますし、頭の重心が背骨の上に乗ってくるために自ずと顎が上に向くのです。吉永 桃子さんのような方にも舌の秘密を知ってもらいたいと願っています。
鉄不足も食いしばりの関係を訴えている歯医者さんは多いですよ
食いしばっていると
異常に筋力を使うので
カルシウムも鉄も消費してしまうと思われます。
食事くらいで割れる歯なんて、歯として失格でしょ。
噛むからアカンのです。
下顎安静位って習ったのに、いつとってるの?
咬合調整っていつのための咬合を調整してるの?
食事?TCH?
て、私ですら疑問なのに、もっとエライ先生方は何1つ解明してくれてないんですよね~
スウィング理論なんて、うつぶせ寝のための咬合調整じゃないかと思ったりします。
安静位を作ってよく噛めば、歯は移動しやすくなりますので、咬合問題なんて発生しやすいのです。咬合論を振りかざしている暇があったら安静位を作るように指導すべきです。
安静位を作るにはゼツダイエットですよ。
その前に、舌剥がしも必要な場合もあります。
TCHの連中はそこが全くわかっていない。まあ、鉄不足も否定できないかもしれないが、クセを病因のように捉えているのは真性のバカです。
ガムで歯が悪くなるのでは無く…
くいしばりから
解放されたいから
ガムを噛んで
動かして要るのです。
マウスピースもガムと同じ?
歯も生えていないのに
くいしばり
乳首を噛んで哺乳する子が増えていますね
歯茎が腫れ
萌出も遅くなり
その後の歯列も悪いように感じます。
写真の赤ちゃんも
舌根部が癒着して動いていないんですよね~
改善方法は
授乳前の舌のマッサージと
縦抱き授乳と
ウナジを引き伸ばし
乳首を下から入れ
嚥下させる事だと思います。
横抱き授乳では
一生、真っ直ぐな
口の開閉は出来ない!
とまで感じます。
m(_ _)m
トイレでひと仕事するときは、顔をしっかり上に向け、舌を上あごの中に押し込んでから力を込めてみましょう。幸運が訪れるかも??
今上顎に舌をつけてるんですが力が入って。
上顎に舌を貼り付けるような感じなんですか?
上顎に舌の先をくっつける形になります。舌の筋力がついてくるとリラックスした状態でその位置をキープできますが、やり始めは筋肉の緊張があるかもしれません。
あいうべ体操など、舌筋肉を鍛えながら同時に疲れを取る運動をやりながらだと、やりやすくなると思います。
一番は慣れと日数なので、焦らずやってみてください。
かつて流行したスプーン曲げ。その種明かしはあらかじめスプーンを曲げて折れやすくしておいてから、人前でさも超能力で曲げたように見せるというものだったらしいと言う話があります。ではなぜスプーンを曲げると根元から折れるのかと言うと、スプーンのすくう部分はドーム型に膨らんでいるために構造的に大変丈夫だからです。
さて、舌を上あごに当てるときには、舌を手前に折り返すようなヨコ巻きと、舌の左右を持ち上げるタテ巻きを同時にすると、舌の表面は味噌汁をすくうオタマの形になります。そして、それを上あごに押し付けるとオタマが潰れてスプーン状になります。この形状こそが上あごを支えれられる秘密なのです。
ところが問題は舌のタテ巻きができない人が意外と多いことです。そういう場合は、鉛筆のような棒を舌に乗せ、舌の左右を持ち上げてそれを包むトレーニングをしてみましょう。少しできるようになれば、上あごや唇でズルをしても構いませんので、暇なときにやりましょう……といっても、あまりにも「忘れた」と言う人が多かったので、「メシのたびに思い出せ」と言うのもゼツダイエットの背景にはあります。なお、咀嚼中に舌が上あごから外れるのは普通ではありませんから、そう言うことがないように心掛けてください。ゼツダイエットは史上最強の舌トレーニングですので、この心掛けだけでも縦巻きがやりやすくなります。
さあ、美味しくトレーニングしましょう。
たて巻きは出来るようなので練習します。
咀嚼中舌が上にあることは今までなかったので慣れるまでかかりそうです^-^
いやでも噛めるゼツダイエット。(字余り
もしもお子さんが舌打ちをしていても、無下に辞めさせないでください。
最近では下品なもの、他人の気分を害するものとして、辞めさせてしまうお母さんもいますが、舌打ちは正しい歯並びを育成するために歯科医院でも行われることもある立派な舌トレなんです。そもそも小さなお子さんがやっていても、それは遊びだとみなされるでしょうし、そうは思われない歳になる頃には舌打ち遊びにも飽きてしまっているでしょう。
ついでにですが、舌打ちはゼツダイエットのためのトレーニングにもなりますので、大人も短く鋭い音が出るように練習しましょう。
僧帽筋は背中・肩・頭に分布する大きな筋肉で、肩こりの原因になる筋肉とも言われていす。一方で姿勢を維持する筋肉であるという人もいますが、これは大ウソです。もしそうだとしたら肩こり症の人ほど姿勢が良くなくてはなりませんが、むしろ現実は逆です。本当に姿勢が良く体のバランスが取れている人は僧帽筋は解放されているものです。そして、そうなれれば頭皮も僧帽筋から解放されるので毛が立ってくるものです。それには舌が常に上あごにくっついている必要があります。最初からできる人は少ないとは思いますが、諦めずにゼツダイエットで毛を立てましょう。
小さい頃にこういう遊びをしておくべきだったのよ。
やれない大人は頑張りましょう。
1.シアノバクテリア
太古の海は豊かな生命を育みましたが、その一方で地上は荒れ果てていました。当時の地球に酸素はほとんどなく、地上には強い紫外線が降り注いでいました。そんな地球を変えたのは海の中のシアノバクテリアという細菌でした。この細菌は葉緑素を使って水と二酸化炭素から酸素を作り出し、大気の組成を変えたばかりか、その上空にオゾン層を作って強すぎる紫外線を吸収してくれたのです。そして自らも植物として地上にも進出して行きました。シアノバクテリアが作り出した酸素は生命が躍進するため恵みのように思われるかもしれませんが、酸素は反応性が高いために当時の多くの生命にとってはむしろ有害だったのです。中には酸素が届かない環境に逃げ込んだ細菌もいました。そんな細菌の末裔は嫌気性菌として、みなさんの口の中にもきっと住み着いていることでしょう。その一方で、危険な酸素を逆に利用してより多くのエネルギーを生み出すことに成功した細菌もいたのです。すると、酸素を利用できない生物の細胞の中に、酸素を利用できる細菌が入り込みミトコンドリアとして住み着いてしまうという前代未聞の事態が起こりました。そのおかげで、生物はミトコンドリアと酸素を利用して、従来の何倍ものエネルギーを得ることに成功したのです。すると多くの生物は多細胞化し大型化していく道を探ったのです。
2.地上へ
植物の地上進出に続いて、ミジンコなどの鰓脚類は昆虫となって地上にやってきました。そして最後に地上にやって来たのは魚でした。その魚がやがて人類にまで進化できた秘密は脊椎にあります。脊椎は柔軟性がありながらも圧縮には強いという特別な骨です。魚はこの骨の左右に筋肉を取り付け、それらを左右交互に使うことで、縮まない脊椎を軸に体全体をたわませることに成功し、その動きを尾びれに伝えて水をこぐことで、かつてない運動性能を手にしました。そして、その運動性能と脳脊髄神経系という高度な神経系を背景に魚は水中の覇権を握るばかりか、上陸を果たした魚の末裔たちは人類として地上をも支配することになります。けれども確かに母なる海の中で基本は出来上がっていたものの、地上の重力を克服し 直立二足歩行を確立するまでの道のりは簡単ではありませんでした。
3.上陸後
魚は地上で暮らすうちに手足が生えて両生類へと進化しましたが、両生類は皮膚も卵も乾燥に弱かったために水辺から離れることができませんでした。そこで彼らはさらに進化して爬虫類になると、皮膚も卵も乾燥に強くなり水辺から解放され、内陸部にまで生活域を広げることができました。それどころか、恐竜に進化した爬虫類は二足歩行で地上を我が物顔で疾走していたばかりか、爬虫類の一部は鳥となって空をも支配しはじめたのです。もしそのまま恐竜が生き残っていれば、今でも地球を闊歩していたはずですが、巨大隕石の落下という天変地異により恐竜は絶滅してしまいます。そんな時期の前後に誕生し、恐竜に代わって地上を制覇したのが哺乳類でした。
4.哺乳類
恐竜からすれば哺乳類は格好の餌食になるので、巨大隕石で恐竜が絶滅してくれなかったら哺乳類の方が絶滅していたという説があります。けれど、そうとは限らないかもしれません。まず両者の大きな違いは胎生と卵生です。もし環境が悪化しても、胎生ならばお腹の中の子どもと一緒に新たな場所へ移動できますが、恐竜は住みにくくなった場所に卵を残して移動していったはずです。その上、羽化までの期間はプロトケラトプス(体長2m程度)で83日、さらに大きなピパクロサウルス(身長約9m)では約171日と予想以上に時間がかかってしまうことや、子どもの成長もさほど早くはなかったはずだという趣旨の論文が2017年フロリダ大学から出されています。鳥も体が大きくなるほど羽化までの期間が長引く傾向にあり、ニワトリで3週間、ダチョウでは6週間ですから恐竜の卵が羽化するまで何か月も掛かっても不思議はないかもしれません。だけどダチョウ(体高230cm)は先に挙げたプロトリケラトプスに比べてさほど大きさに差がないのにもかかわらず羽化までの期間を半減させています。おそらく鳥は抱卵すれば羽化までの期間を短縮できることに気がついたのでしょう。さらに鳥は飛べないヒナを育てますが恐竜はそのようなことはしなかった言われています。つまり、命のつなぎ方が魚と同じなのです。水中でも地殻や気象変動の影響はあったでしょうが、地上ほど激しくはないので、魚は産みっぱなしでも良かったのでしょう。けれど、巨大隕石というイベントがなかったとしても、地球に襲いかかった幾多の環境変化に対して恐竜が現代まで生き残られたかどうかはいささか疑問に思います。
http://aasj.jp/news/watch/6325
5.お腹の肋骨
お腹の肋骨は爬虫類にとっても微妙な存在だったらしく、ワニも恐竜もお腹の肋骨は脊柱からガストラリア(腹肋骨)として独自しています。もしも恐竜が今でも生き延びていたらガストラリアが退化した恐竜が出現していたかもしれませんが、水辺でノロノロと生活するワニが突然変異してガストラリアをなくしてしまうことは考えにくいのです。空中ブランコの安全ネットのようなガストラリアの形からして、腹部の肋骨が内臓を支えることに特化したとも考えられますので、ワニもそれを採用したのかもしれませんが、肋骨でもガストラリアでもやはり体の柔軟性を奪う構造物なのです。ですから、地上を疾走する恐竜には腹部の肋骨は脊柱から独立したガストラリアといえども、邪魔だったかもしれません。つまり、腹部の肋骨は内臓を支えるという合理的な構造物である反面、体が硬くなって動くにくくなるという欠点も持ち合わせているのです。
その点、哺乳類は胎生の関係で腹部の腹部の肋骨をあっさりと捨ててしまいました。もしも哺乳類を生んでしまった爬虫類のお母さんがいたとすれば、おそらく子どもにこう尋ねたでしょう。
「お前、お腹に骨がないけど大丈夫なのかい。」
「うん、骨の代わりに筋肉を鍛えてなんとかやっていくよ。少々食欲旺盛にはなったけど、身軽になってベリーダンスも踊れるようになったんだ。」
と、嬉しそうにお母さんに答えたことでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/th…/e/ea852e2293d62bfe978f2088c4063c3e
6.チータの走り方
速く走るためには足を早く動かさなければならないのですが、だからと言って足そのものに大きな筋肉をつけて重くしてしまえば、速く動かすことが難しくなります。ですから哺乳類最速のチータは。足には必要最小限の筋肉だけを残し、背すじを伸ばすための背筋群と体を丸めるための腹筋群で足を駆動します。走るチータといえば見事に背すじを伸ばした姿勢で空中へと舞い上がる躍動感あふれる姿を思い浮かべますが、その次の瞬間は前足から着地して今度は前足を支点に大地を蹴って再び空中へと舞い上がます。その間に体を目一杯丸めて後ろ足を前足の前へと引っ張り込みます。後ろ足は引っ張り込まれながら、少しでも前方の地面を捉えようとしてまっすぐ前へと伸びて行きます。後ろ足が再び地面に着地すると同時にくるぶしを回転させながらひざを曲げ、着地ショックを和らげることで勢いを削がないようにします。そして背すじを伸ばしてゆくと、それに煽られて骨盤が回転し、それによって大腿骨も回転し、それと同時に膝はさらに曲がって行きます。足が骨盤の下を通過しようとする時には最大限にひざが曲がりますが、このとき大腿骨の回転をしっかりと大地に伝えるには程よい角度になっています。つまりこの角度によってたわみそうなほど細いスネの骨でも圧縮力なら耐えることができるので、そのぶんすねを軽量化できるわけです。そしてくるぶしも曲がっていますが、おそらく、つま先が地面をしっかり捉えられる角度に保っているのでしょう。ですからもしも、チータがスパイク・シューズを履いたとするならば、くるぶしの角度も違っていたかもしれません。やがて骨が骨盤の下を通過し終えると、徐々にひざとくるぶしを伸ばしていかなければなりません。膝は大腿骨の回転力によって引き伸ばされますが、くるぶしを伸ばすにはやはり足の力を使わなければなりません。とはいえ、胴体は慣性力によって進んていますから、その慣性力が下がらないように力添えしてやるだけで、大きな推進力に変換されます。また、軽い足先を太ももとスネの筋肉で駆動すれば急加速も可能ですので、くるぶしと足先の伸びは意外と重要な部分です。
7.爬虫類の歩き方
前回はチータの走り方であったが、爬虫類の歩き方も見ておきましょう。爬虫類といっても、蛇のように足のないものもいますが、やはり典型的なのはトカゲでしょうね。トカゲは意外に素早く移動できるので「走れない」というには失礼であるが、「走る」は「歩く」の延長線であり特別走るというモードを持っていないように見えます。そこでどうやって歩く(走る)かというと、四つん這いで右手左足で体の支えながら浮いた左手右足が前に出るようにすれば背骨がくねります。そして、その左手右足を地面に下ろして、今度は右手左足を浮かせて反対側に体をくねらせると、浮いている右手左足が前に進むというのを繰り返しているようですが、これは図を見ていただいた方がわかりやすいでしょう。要するに体を左右にくねらせて進む様は、泳ぐ魚と基本的には同じ動きなのです。では同じトカゲでもエリマキトカゲは走るときには二本足になるので、歩くとは別に走るというモードを持っていると言えます。ではどうやって走っているかといえば、やはりこれも左右に体をくねらせることで前進しているのです。膝を横に向けて踏ん張って立っているエリマキトカゲが体をくねらせれば、片足が上がると同時に体も持ち上がります。これを使って進んでいきます。
さて、これから走ろうとするエリマキトカゲは、体の重心をやや前よりにすれば、体は前のめりに倒れようとします。つまり体が落ち始めるのですが、そうならないように体をくねらせることで足を伸ばしていきます。それが推進力になるという訳です。そして引き足が限界になれば今度は逆に体をくねらせて反対側の足を使いますが、勢いよく後ろへ飛ばされた足先は円を描いて戻ってきます。その様はギャグマンガのように足が回転して前進しているように見えますので、これが走るエリマキトカゲの走る姿が微笑ましく映る原因かもしれません。しかし、完全な円ではなく、後方の大きな円と前方の小さな円を直線で結んだような形になります。
さて、前回・今回と合わせて何が言いたかったかと言うと、哺乳類になると背骨の使い方が、大きく変化したということです。チータは横から見るとダイナミックに体を動かしているのですが、エリマキトカゲは足だけが回転して進んでいるよう見えます。ではチータが爬虫類のように体をたわませていないかと言うと、そんなとはありません。左右交互に足を順番に着地させるには体を左右にたわませる必要があるからです。つまり柔軟に曲がる背骨を生かして、それを上下左右に立体的に動かして走ることができたのが哺乳類なのです。とはいえ、足の力をほとんど使わないで背骨をくねらすという単純な動きを重力をも巧みに利用しながら推進力に変えてゆくエリマキトカゲもあっぱれですね。
https://www.youtube.com/watch?v=ZneBb_dB0eg
8.お腹の肋骨をなくした四足歩行哺乳類の立ち方
哺乳類は胎生のためにお腹の肋骨をなくしてしまいました。そのおかげでチータは背骨を立体的に動かして走ることができるようになったのです。とは言え爬虫類は爬虫類で二足歩行をする恐竜を生み出し、彼らがかなりのスピードで走ることができたとする説もあるので単純には比較できないにせよ、その柔軟性から生まれるスピードは哺乳動物が生き残る武器になったのは疑いようのない事実です。
しかし、腹部の肋骨をなくしたことで、困ったこともありました。それが姿勢の維持です。爬虫類は肋骨のおかげで丸まったり反ったりすることが難しい体ですが、逆にたわみにくい体は四つん這いでも努力することなくまっすぐに立つことができます。一方、四足歩行哺乳類は腰椎の柔軟性が仇となり、内臓をぶら下げている腰椎が垂れ下がってしまうのです。ところが一部の例外を除き実際はそういうことにはなっていません。とりわけ芝犬の立ち姿は背中もお腹も垂れ下がることがないばかりか、むしろお腹は引き締まり、その立ち姿に凛々しさすら感じてしまいます。図を見ていただければ良いのですが、腹筋で骨盤を引っ張り込めばそれにつながった背骨が煽られて腰椎が持ち上がります。芝犬のあの立ち姿は腹筋のおかげなのでしょう。
けれど、世の中にはデブ猫もいます。失礼ながら彼らは腹筋で頑張って立っているとはとても思えませんが、どうやって立っているのでしょうか。では逆に犬や猫が腰椎を垂らす、つまりいわゆるノビをするには脚を後ろへ伸ばす必要がありますが、逆に言えば後ろ足を引っ張り込んで立ちさえすれば、背骨をまっすぐにしておくこともやはり可能なのです。「なーんだ、腹筋を使う必要はないんじゃないか」と思うかもしれませんが、お腹よりも脳みそが大事と思っているのは人間ぐらいのもので、動物にとって一番大切なのはお腹なんです。動物は栄養を取り込めなくては生きてはいけません。そもそも脳みそなんて、消化器のために発達したようなものです。その大切なお腹を守ってくれる肋骨をなくしていいわけがありません。その代わりに哺乳類は腹筋を発達させたと考えるのが自然ですから、やはり基本は腹筋で立つことでしょうね。
9.立つだけでも大変
お腹の肋骨をなくした哺乳類は立っているだけでも、筋肉のサポートが必要になりました。けれどそのおかげで筋肉から常に熱が発生し、恒温動物になれたのです。すると、気温とともに爬虫類の活動性が下がる夜間にも活動できるようになりました。それと同時に耳や眼を発達させる必要もありましたが、その情報処理器官である脳も発達したはずです。こうした理由で爬虫類の隙をついて食料を調達できるようになりました。けれど、その反面、体温を維持するためのエネルギーが必要になりました。そこで哺乳類は咀嚼を始めたのです。
爬虫類は獲物を丸飲みにします。咀嚼が当たり前である私たちの口と鼻との間は骨によって仕切られています。ところが爬虫類は口腔と鼻腔との境目が曖昧なのです。下手をすれば上あごに穴が空いていて鼻腔とつながっていたりすることすらあるそうです。このため、食べ物を細かく咀嚼してしまえば、それが鼻腔へ逆流して詰まってしまう恐れがあります。だから、爬虫類は獲物をそのまま丸飲みするのです。ところが丸飲みは消化に時間がかかりすぎてしまう上に取り出せるエネルギーも限られてしまいます。とりわけ草食動物は消化管内の微生物に草を与えて増やし、増えた微生物をタンパク源として利用するという他人任せ、いや微生物任せの生き方なので、よく噛んで微生物の機嫌を取っておく必要があります。そして腹筋からの熱は微生物が働きやすくするためにも都合が良かったのです。
というわけで、腹部の肋骨をなくしたために立っているだけでも筋肉のサポートが必要になった哺乳類ですが、そのデメリットをメリットに変えて生き残ってきたのです。
10.エデンの園
爬虫類は水辺から内陸部へと進出を果たしましたが、哺乳類は体温と毛皮によって寒冷地にも進出することができました。もちろんペンギンもいる鳥類だって負けてはいませんが、哺乳類は事実上地球を制覇したと言ってもよいでしょう。一方恐竜は絶滅してしまいました。恐竜だって羽毛に覆われ体温を持つものがいたらしいのですが、恐竜だけがいなくなってしまったのです。その理由はわかりませんが、地球にはかなり厳しい時代があったのは確かだったのでしょう。けれど、やがて地球環境が回復すると、背の高い木々が密集した熱帯雨林が出来始めました。そして、その木々に住み着いた哺乳類がいました。サルです。
木の上なら葉っぱや木の実も採取できます。トカゲだって木登りはできますが、柔軟な体を生かして枝から枝へと飛び移ることができたサルにとって、敵がほとんどいない木の上はまさに地上の楽園だったはずです。しかし、再び地上に舞い戻り二足歩行を始めた奇妙なサルがいました。ニンゲンです。
第一の疑問はなぜ地上に舞い戻ったかです。まあ、おそらく地球環境の変化で熱帯雨林が縮小し、やむおえず楽園を追い出されたのでしょうが、別の動機があったのかもしれません。もう一つの疑問はなぜ二足歩行を始めたのかです。サルは器用に二足歩行をすることができます。けれど、子猿が面白がってするのを除けば、長い距離を移動するときには二足歩行することはなく必ず四足歩行をします。おそらくサルにとっては四足歩行の方が楽なのでしょう。ではなぜヒトは二足歩行を始めたのかです。
よくある話は、空いた手で道具を使うためという話です。けれど、道具を使えるのはヒトという優秀な種族だけだと思い込んでいるウヌボレ屋のニンゲンよりサルは賢いらしく、サルもそこそこ道具を使うことができるそうです。立ち上がった方が体に当たる日光を減らすことができるからだという人もいます。今では二足歩行をするペットの動画はたくさんありますが、残念ながら「うちのポチは日差しの強い夏場だけは二本足で散歩をするのよ」という話は聞いたことがありません。そして、2012年には京都大など日英米ポルトガルの国際チームは、貴重な餌を大量に運びたいとき、両手で餌を抱え2本の足で歩く確率が増えることを発表しました。だとすると、地上には美味しいものが転がっていたのかもしれません。それはおそらく肉食獣の食べ残し(死肉)だったのでしょう。いくら肉食獣でも大きな骨まで食べることはできません。けれどサルならそれを石で砕いて骨髄液をするることができます。豚骨から美味しいダシが出るように、骨髄液もやはり美味しかったのでしょうし、それは血液の材料でもあるため栄養バランスも優秀です。それを欲深く持ち帰るうちに二足歩行の方が有利だったという話もありますが、誰も見てきたわけではないのです。
http://www.asahi.com/eco/news/OSK201204170062.html
11.大後頭孔
二足歩行を始めた動機は何にせよ、一つの疑問が持ち上がります。それは四足歩行で槍や斧を狩場まで持っていき、獲物を仕留める段階で立ち上がったのか。朝は四足歩行で移動し、日差しが強くなると二足歩行を始めたのか。死肉を探し出すまでは四足歩行をし、それ持ち帰る時には二足歩行をしたのか。云々。
ところでその動物の姿勢は、大後頭孔の位置で決まります。大後頭孔は、頭蓋から延髄が出てるくための穴で、その先は脊髄、そしてそれを保護する脊柱へとつながります。このため、大後頭孔が頭蓋の後ろにあれば、そこから背骨が頭蓋から水平に伸びていくと考えられるので、その動物は四足歩行していることになります。この点、ニンゲンは大後頭孔が頭蓋底にありますから、頭蓋から垂直に背骨が伸びていくことになるので、立ち上がって二足歩行をするのが自然なのです。その点、サルは四足歩行動物とニンゲンとの中間の位置に大後頭孔があります。このため、背骨は頭蓋から斜めに連なることになるので、長い手を地面につけて背骨を斜めにした四足歩行の方が、しっくりするのでしょう。つまりサルが四足歩行から二足歩行へと完全移行するには、大後頭孔の移動が必要なのです。
これらの問題を一気に片付けることができるのが、ネオテニー説(幼形成熟、幼態成熟)です。これはチンパンジーの赤ちゃんの姿が人間に似ていることから提案されました。サルは子どもが飲み込みやすいように背骨を立たせて授乳しますから乳首を吸う子供は顔を背骨とは直角に向けなければなりません。その姿勢はむしろニンゲンに似ているので、サルの赤ちゃんがそのままの姿で成長してニンゲンになったとする説です。つまり突然変異ですね。
ネオテニー説は数ある学説の一つに過ぎませんが、サルは地上に降りたからといって単純に二足歩行を始めるわけではありません。例えばゴリラはその大きさゆえに木の上に帰って寝るわけでもなく、そのほとんどを地上で過ごしていますが、走る時を除いて普段は四足歩行をしています。何も地上に降り立ったサルは進化の流れに乗って自ずとニンゲンという坂の上の雲を目指すものではないのです。その点、突然変異という致し方のない事情が起こってしまったサルは「(大後頭孔が移動したので)立って歩いた方が楽じゃん!」と思ったのではないかと考えた方が自然かもしれません。
https://www.youtube.com/watch?v=wpyZ4u6BIM8
12.階段を「上る」から「登る」へ
さて、皆さんは駅の階段(駅とは限らないが)をどうのぼっていますか?上の段に足を乗せ、その足の膝(ヒザ)を伸ばすことで体を引っ張り上げたら、後ろ足を膝を曲げながら次の段に載せるという作業の繰り返しだと思ってはいませんか。私が観察する限り、そうやって階段をのぼっている人は決して少なくはないと思います。そこで、今日から階段を「上る」より楽な「登る」を試してみてはいかがでしょうか。そのためのコツは二つあります。
その1つ目は上の段に足をかけたら、思いっきり重心を前に移動させることです。前足の親指の付け根にある母趾球という膨らみの上に体重を集中させ、踵(カカト)が浮くほどに上半身を前のめりにします。これだけのことで、あなたは階段を幻想的に登ったことになりますから次にやることは、後ろ足を引き上げて次の段に載せるだけなのです。
2つ目のコツは、骨盤ごと後ろ足を持ち上げることです。なんだか逆に大変そうに思いますが、そうすれば後ろ足を持ち上げる力が骨盤を介して前足で階段を押し付ける力にもなるので無駄がないのです。
これらが正しく出来ているときには、背骨がくねっても左右のおしりが交互に上下しているはずです。傍目にカッコ悪いと思うかもしれませんが、こうした登り方をしていればスポーツの体や老けない体を作る基礎になりますし、太ももの脂肪にも効果がありますのでちょっと気になる女子も恥ずかしがらずに、少なくとも次回の種明かしまではよく練習しておいてください。
写真:pixabay/Acatana
13.すべての教育は「洗脳」である(光文社新書2017年)
たぶん、前回の話の方法で皆さんは今までよりも楽に階段を登ることができるようになったと思いますが、いかがでしょうか。だったらなぜそういうことが起こったのでしょう。それは、手のひらで太ももを横からはさみながら再び階段を登ってみるとわかります。膝(ヒザ)の曲げ伸ばしだけで普通に階段を上る時は力が太ももの前の抜けるのですが、前回のやり方で階段を登れば力が太ももの後ろの方にも抜けるのです。つまり、前者は太ももの前にある大腿四頭筋だけが使われるのに対して、後者は後ろ側にあるハムストリングという筋肉も使われるようになるからです。
「これだから素人は困るんだ(^∀^)!」
と、お医者さんは笑うはずです。なぜなら、大腿四頭筋は膝を伸ばす筋肉であり、逆にハムストリングは膝を曲げる筋肉だと教科書に書いてあるので、階段をのぼる時にハムストリングは使われるわけがないということになるからです。けれど、体重を母子球(親指の付け根)に乗せ、それを押し付けるためのヒラメ筋(スネの骨のすぐ後ろにある筋肉)に力が入るとハムストリングは膝を伸ばす筋肉に変化するのです。なぜそんなことが起こるのかは、教科書ではなく芝犬の立ち方を思い出すのが手っ取り早いはずです。
さて、太ももの前にある大腿四頭筋と後ろにあるハムストリングとでは、アウターマッスル(表層筋)とインナーマッスル(深層筋)という違いがあります。インナーマッスルはアウターマッスルを補助し、そして姿勢を維持するための筋肉ですので、少々不器用でも疲れにくくて筋肉痛を起こしにくい丈夫な筋肉なのです。次に骨盤ごと足を持ち上げる筋肉は腸腰筋(大腰筋と腸骨筋の総称)ですが、これこそ体の内部にあるという点では疑う余地のないインナーマッスルです。その一方でヒラメ筋がインナーマッスルであるかどうかは意見が分かれるところですが、そもそも芝犬がその肉球を地面に押し付けるのに使っている筋肉ですから、姿勢維持筋としても間違いはないでしょう。
この階段の登り方は、やがて取り上げる予定の「立ち方」「歩き方」の基礎になりますので、できればエスカレーターを控えてハムストリングを鍛えておいてくださいね。
芝犬:pixaboy/kamots
大腰筋:By Anatomography - en:Anatomography (setting page of this image), CC BY-SA 2.1 jp,?https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=27639336
腸骨筋:De Anatomography - en:Anatomography (setting page of this image), CC BY-SA 2.1 jp,?https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=27547545
14.二酸化炭素
「酸素で疲労回復!」とか「達人が教える呼吸法で全身に酸素を!」とか言われたらどう思いますか。人間は既に持っている知識や常識を突かれるとすごく弱いのです。呼吸は二酸化炭素を出して酸素を取り入れるという知識が下手にあるがゆえに、「酸素=必要、二酸化炭素=不要」と単純に考えてしまいがちなのですが、詐欺師はその思い込みを足がかりに、あなたの心の隙間に入ろうとします。
そこで、まずは学校で習った二酸化炭素の知識を思い出しましょう。
●二酸化炭素は水に溶けやすい
コーラにサイダー、そしてビールやシャンパンなど、炭酸飲料はたくさんあります。ちょっと下火になりましたが、ハイボールがブームになった時には家庭で炭酸水ができる装置がかなり売れました。それは凝った装置ではなく、単純に水のボトルに二酸化炭素のボンベをつないておくだけのものです。それでも炭酸水が出来上がります。何も人工的に作らなくても条件さえ整えば、地下から炭酸水が湧き出してくることもあり、発泡性天然ミネラルウォータはコンビニで買えますし、ちょっと足を伸ばせば炭酸泉に入浴することもできます。つまりそれほど、二酸化炭素は水に溶けやすいのです。
●二酸化炭素の大気濃度
さて、二酸化炭素が400ppmを超えたという報道が話題になりましたが、パーセントに換算すると0.04%なのです。それはそれで大変なことですが、パーセントに変換してみると、不謹慎なことに大したことではないのではないかと思ってしまいませんか。ちなみに0.04%を分圧に換算すると約0.3mmHgということになります。(分圧:1気圧(760mmHg)の混合気体から特定の気体だけから受ける圧力。)
●二酸化炭素が水に溶けると弱酸性になる
二酸化炭素(CO2)が水(H2O)に溶けると、水素イオンが分離して、Hイオン(水素イオン)とHCO3イオン(重炭酸イオン)に分離して水素イオンが水を弱酸性に変えます。
というわけで、次回に続きます。
PublicDomainPictures.net
15.僕らのロジスティクス大作戦
皆さんは肺から取り込んだ酸素を血液はどうやって運んでいくかはもうご存知でしょう。赤血球のヘモグロビンという分子が酸素と結びついて血管を巡ります。では逆に体内で発生した二酸化炭素はどのようにして肺に戻っていくのかご存知ですか。実は単純に血液に溶け込んで戻ってくるのです。
さて、筋肉が活動して発生した二酸化炭素は最寄りの血管に溶け込んでいきます。すると溶け込んだ二酸化炭素は血液を弱酸性にします。ところがヘモグロビンには面白い特性があって、血液が酸性に傾くと酸素との結合が緩むのです。これを発見したのが生理学者クリスティアン・ボーアという人で、それにちなんでボーア効果と呼んでいます。つまり、よく働いている筋肉のそばの血液は溶け込んでくる二酸化炭素によって酸性に傾くので、ヘモグロビンが多くの酸素を放出してくれるのです。
では、特に運動していない時、つまり安静時には肺から酸素を詰め込んだ血液はどこで酸素をおろすのでしょうか。下手をすれば酸素を抱えたまま戻ってきてしまうかもしれません。でもじっとしている時でもそれなりに酸素は必要です。ではどうしたら良いのでしょうか。実は肺の中で、酸素と一緒に二酸化炭素もあらかじめ血液に混ぜ込んでおくという大胆な作戦が取られるのです。すると、ヘモグロビンと酸素との結合が弱くなりますので、血液は多くの酸素を肺から持ち出せなくなりますが、酸素と結合が弱いヘモグロビンは体の各部で酸素を気前よくばらまいてくれます。逆に十分な二酸化炭素を混ぜておかないと、それこそ酸素を抱えたまま肺に戻ってきてしまうのです。
前回に話したように、高いとされる二酸化炭素濃度400ppmでも分圧に変換すると約0.3mmHgでしたが、肺の中の二酸化炭素濃度の正常値は、それよりもはるかに高い40mmHg程度とされています。なぜなら、上記の理由によって安静時にはそれぐらいの濃度の二酸化炭素を肺に貯めておかないと、酸素をばらまかない血液ができてしまうからです。
ともかく、酸素をより多く取り入れましょうなどという詐欺師に注意しましょう。酸素発生装置や怪しい水素水を買うお金があったら、たまには炭酸泉に足を延ばすか、家庭用の炭酸入浴剤を買った方が幸せになれるでしょう。
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16.失楽園をきっかけにサルは『息をするように嘘をつく』ほどまでに進化した
添付図は左から、猿人(アウストラロピテクス)→原人(ホモ・エレクトス)→旧人(ホモ・ネアンデルタールなど)→新人(ホモ・サピエンス)である。
人類史の大半を占める「猿人」の頭蓋は、顎が大きいところがゴリラとそっくりであるので頭蓋の重心はかなり前方へ偏っていたはずです。それが「原人」となると、顎が小さくなると同時に後頭部が膨らむので、この重心は後方へと移動しました。さて、背骨は下顎骨のすぐ後ろから延びていくことからして、原人は頭蓋重心を背骨の上に乗せることに成功したはずです。すると、頭蓋を大きく重くすることが可能になり、やがてわれわれ「新人」よりも重い頭蓋を持つホモ・ネアンデルタールさえ出現しました。(けれど、われわれホモ・サピエンスになると、なぜか頭蓋が丸くなりバランスが明らかに悪くなってしまうのですが……)
ともかく、人類は頭蓋を背骨の上にバランスよく乗せることで知能を増やすことに成功し、現実ではないことを想像する能力も身につけました。そして「嘘っぱち」という非現実も思い浮かべられるようになりました。けれど、嘘は思いつくだけでは嘘にはなりません。嘘は言葉にして初めて嘘になるのです。
幸い、人類が嘘を思いつく頃までには肺から口へ苦もなく息を抜くことができるようになっていました。それを利用して人類は言葉を喋ることができるようになったのです。実はこれ、人類だけができる芸当なのです。例えばブタは鼻からしか息を抜けない喉の構造になっているため、あのブーブーという鳴き声は鼻声だそうです。馬のいななきは立派ですし口も開くので、とてもそうと思えませんが、これもやはり鼻声なんだそうです。その点、サルはその気になれば口から声を出すことができるようになっているそうですが、とはいえ人間ほど苦もなく口から息を抜けるわけでもないので、たとえおばさんザルが集まっても延々と世間話に花を咲かせることはないのでしょう。
では、なぜ口から息を抜けるようになったかというと、鼻腔から垂れ下がった口蓋垂と、喉から立ち上がった喉頭蓋との間に隙間が出来てしまったからです。それは喉頭蓋が喉仏に引っ張られて下がったのが原因です。ではなぜ喉仏が下がったかというと、立って歩いているうちに重力で喉仏が引っ張られたという説が有名ですが、私は大後頭孔の移動によって頚椎と喉仏が押し出されたため相対的に短くなった気管が喉仏を引っ張り下げたのではないかと思います。まあ、原因が何にせよ喉仏が下がりながら前方が押し出されたために、鼻腔から垂れ下がった口蓋垂と喉からせり立った喉頭蓋との間が空いてしまったのは事実のようで、これがゆえに口から息を抜いて喋る能力を身につけたのです。
さて、この喉仏、アダムが「善悪の知識の木の実」の芯を喉に詰まらせてできたという神話がありますが、頭蓋を大きくして善悪を生み出し、喉仏が顕在化して嘘をつけるようになったことは、上記のように不思議と関連しているのです。
添付図:山賀 進のWeb site『われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのか……』http://www.s-yamaga.jp/nanimono/seimei/jinrui-01.htm
(元図は人類の進化:国立科学博物館 )
17.過ぎたるは及ばざるの如し
過呼吸症候群とは学校のマラソン大会でゴール後に女子学生がバタバタと倒れるあれです。走っているうちは強い呼吸をしても良いのですが、ゴール後もうっかりそれを続けていると、肺の中の二酸化炭素がなくなってしまうのです。すると、酸素との結合が強い血液が作り出され、体の各部に血液を供給しなくなってしまいます(15.僕らのロジスティクス大作戦)。もちろん脳も酸素不足におちいり「もう死んでしまうかもしれない」と勘違いをして、さらに強い呼吸を体に命令しますから、この結果ますます肺の中から二酸化炭素が吐き出されてしまい、やがて手足や唇の痺れとか、最悪失神すら起こしてしまいかねません。
大昔の人類にとっての最大のストレスはライオンなどに追われたときだったでしょう。その時ヒトは交感神経を瞬時に興奮させ、体に臨戦態勢を取らせます。呼吸器もそれを受けて強い呼吸を始めます。昔はライオンから走って逃げるというのが第一選択でしたが、現代のストレスはそれから走って逃げて済むものでもありません。その結果、ストレスで交感神経が高まり強い呼吸が起こっても、体を動かすわけでもないという状況が起こり、過呼吸症候群に至ることがあります。また、脳はバカなので、エレベーターのような狭い空間の中で酸欠になってしまわないかと妄想をすることさえあります。すると、脳は「エレベーターの中で死なないようにもっと呼吸せい!」と体に命令を出し、過呼吸症候群に至ることがあります。つまり、強いストレスや妄想という心理的な要因で過呼吸症候群が起こりうるのです。こういう心理的トリガーで引き起こされる過呼吸症候群をパニック障害と呼んでいます。
さて、過呼吸症候群を呼び込む強い呼吸とは何でしょう。それは口呼吸なのです。人間は口と肺を直結できるようになったために喋ることができるようになったのですが、それと同時に口を経由して呼吸をすることができるようになりました。ライオンに追われるときにも、口から大量の酸素を取り入れて少しでも早く走ることに役立ちますが、走るわけでもないのに口で息をしてしまえば、強すぎる呼吸となってしまうのです。
蛇足ですが、かと言って走っている時なら口で呼吸しても良いというものでもありません。死ぬか生きるかの逃走劇をする時なら許されても、趣味のランニングで口呼吸をしてしまうと、むしろそれは体によくありませんし、口呼吸を日常生活に持ち込む原因にもなり、あなたの寿命を確実に縮めます。同様に校内マラソン大会もやれば良いというものではありません。どうしても開催したければ、走り方のフォームや呼吸法を教えてからすべきなのです。それが教育というものですし、それをしなければ生徒を危険にさらしかねません。そうした教育もなく校内マラソン大会をやっている学校が今だにあるとしたら、それは軍事教練の残り火にすぎませんから、その学校の校長は時代遅れの大馬鹿者ですね。
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18.軽石女とアトピー娘。風邪引き女子はパニック系。
過呼吸症候群やパニック障害は救急車で運ばれる事態になるかもしれません。けれど、こうした原因で気分が悪くなったり倒れたりしたことがないあなたも過呼吸症候群やパニック障害を起こしているかもしれません。その原因は日常生活における口呼吸です。口呼吸は楽に大量の酸素を取り入れられるのですが、それを必要としない時にしてしまうと肺の中の二酸化炭素が追い出され却って全身が酸欠状態になるのです(15.僕らのロジスティクス大作戦・17.過ぎたるは及ばざるの如し)。すると脳は体にさらに強い呼吸を命じてしまいますので、腹式呼吸→胸式呼吸→肩呼吸と呼吸をエスカレートさせることもあります。肩呼吸は激しい運動した後に両肩を上下させて息をするアレですが、それを日常的にしている子どもも今や珍しくありません。
さて、口呼吸の最大の問題点は自覚がほとんどないということです。ぱっと見、口元が緩い人なら四六時中口呼吸をしていても不思議はないのですが、そんな人でも自分はいつも鼻で息をしていると思い込んでいるものです。けれど口呼吸の影響は皮膚に真っ先に現れます。皮膚の乾燥傾向により、化粧のりが悪い日があったり、湿疹を起こしやすくなります。あるいは冬になると静電気も飛びやすくなります。そして、最悪アトピーを引き起こします。それを 西原 克成 先生が著書の中で警告していますし、実際アトピー患者さんは口元はゆるいものですが、口で呼吸するなんて「そんなアホな」とばかりに口呼吸になかなか注目がいかないのです。
踵(カカト)の角質解消のために風呂場に軽石を置いている女子も実は口呼吸をしています。意外と多くの人が知らない間に口呼吸をしているものなので、軽石を使っている女子も決して少なくないと思います。また、皮膚の常在菌層が悪化して体臭が強くなったりワキガになることもあります。足の角質対策と匂い対策はともに軽石でできるという情報がネットで流れていますが、実は口呼吸対策をするだけで、その両方の対策が解決するのです。
そして、毎年風邪をひいてしまう人は「隠れパニック障害」を患っているかもしれません。口呼吸傾向がある人は、体がいつも酸素不足傾向にあります。そのため脳はさらに酸素不足になりえる状況を極端に恐れます。エレベーターのような狭い空間はもちろん、重症化すればたとえ自宅であっても入った途端に口呼吸を始めてしまう事もあります。これが「隠れパニック障害」です。そればかりか、脳は人混みを見ても酸素不足を妄想し、そのエリアに入った途端に口呼吸を始めさせてしまいます。人ごみで気をつけることは、酸素不足ではなく飛び交うウイルスを口から直接吸わないことですが、無意識にそれをあえてしてしまうのです。毎年風邪を引いて重症化させてしまう人は、隠れパニック障害を治せば加湿器や空気清浄機を買う必要もありませんし、我が身の虚弱体質を嘆く必要もありません。
free-images.gatag.net/Kristian Thogersen
19.マスクを捨てて鼻くそをほじる喜び
口呼吸にはない鼻呼吸のメリットはフィルタ機能です。大きなゴミは鼻毛でこしとり、それでも取れないゴミは鼻甲介というヒダの間を空気が通過する間に鼻水がゴミをからめとり、これが鼻くそとして排出されます。また鼻水には抗菌性もあり、ゴミと一緒に絡め取られた細菌も無毒化されます。そして、そのフィルタ機能はさすがにPM2.5に対しては心許ないですが、花粉程度の大きさのごみなら十分に取ることができます。
花粉症対策にマスクをする人がいますが、実はこれ、逆効果かもしれません。というのもマスクをすることで息苦しさを感じた途端に口で呼吸を始めてしまうことがあるからです。そもそも一般的なマスクは隙間だらけなので、結局のところ口からより多くの花粉を吸い込むことになるのです。減感作療法として「たまには口から花粉を吸おう」という本もありましたが、著書のお医者さんは口呼吸の実態を知らないようです。ほとんどの人が自覚なく口呼吸をしているので、今更あえて口から花粉を吸う必要はないどころか、むしろそれが原因なのです。ですから、花粉症を治したければ真っ先に口呼吸を治してはいかがでしょうかと言っても、「そういえば、私、口呼吸をしていたわ」と素直に認める人はほとんどいないでしょうね。それが口呼吸の怖さです。
また、風邪の予防にマスクをしている人もいるかもしれませんが、これも花粉症対策同様に意味がありません。毎年真っ先に風邪を引くような人は、パニック傾向があるのでマスクで息苦しさを感じようものなら、直ちに口呼吸を始めてしまいます。するとマスクの隙間からというより、そもそも風邪ウイルスには超高機能マスクでないと効果がなく、普通のマスクにはせいぜい飛沫を防ぐ程度の意味しかありません。では人間本来どうなっているかと言うと、鼻に入ってきた空気は瞬時にほぼ100%まで加湿されます。するとウイルスの増殖能がそがれるのです。しかし、勢いを削がれたと言ってもウイルスは危険ですから鼻の奥にある扁桃がウイルスの侵入を検知していち早く免疫体制を整えるのです。また空気を加湿することは、それに続くノドや扁桃を乾燥から守り、肺でのガス交換もスムーズにします。風邪かなと思っても重症化しない人は、鼻の加湿機能で守られた扁桃が正常に機能して免疫体制をいち早く整えるからなのです。
他にも鼻に入ってきた空気は温度も加えられますが、これもウイルスの増殖脳を削ぐことになりますし、肺でのガス交換に有利にします。そのためには大量の熱が必要になるのですが、ではその熱をどこから持ってくるかといえば主に脳です。脳が消費するカロリーは全体の1/5とも1/4とも言われていますので、発生する熱もかなりのものですから、人間の鼻は空気を下から吸い上げて、脳底にぶつけて脳を空冷するようなデザインになっています。そのため鼻で呼吸をしていなければ、知恵熱が貯まって頭の回転が長続きしません。
このように鼻呼吸は多くのメリットがあるのですが、あえて欠点を挙げれば吸入抵抗が大きいということです。でもその吸入抵抗のお陰で、無駄に強すぎる呼吸が抑止され、肺の二酸化炭素濃度が保たれるという仕組みになっているのです。
さてポカンと口が開いていると「バカに見える」と昔から言われますが、実は口を開いているだけで吸入抵抗の少ない口から空気が出入りせず、脳の冷却が行われなくなるために集中力が長続きしませんし、口呼吸による強い呼吸によって脳への酸素供給量も減るので、「バカに見える」どころの話ではなく、本当にバカになっていく恐れがあります。あなたのお子さんの口元は大丈夫ですか?教育せずに校内マラソンを開催してしまった校長先生、その翌日から馬鹿面下げた学生さんが増えてませんか?
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20.全身の潤いが無くなってブツブツと切れるおばさん
口で呼吸していると真っ先に唇が乾燥しますので、冬はリップクリームやルージュが手放せなくなります。普段はそれでいいとしても、歯科治療でちょっと長く口を開いているだけで自然に唇が切れるという困った事態も発生します。すると受付で「あんたのせいで唇が切れたじゃない!ど~してくれるのよ」とおばさん自身が切れてることがあります。あからさまに歯科医院に落ち度があれば別ですが、ちょっと丁寧に治療した結果、唇がさらに乾燥して勝手に切れてしまうこともあるのは困った現象です。いくら口呼吸は交感神経を高ぶらせるという効果があるといっても、そもそも口呼吸者は口の中が乾燥して、唾液の抗菌作用が及ばずに虫歯を作る人が多いものです。そして、いくら歯磨きをしても、歯周病や口臭は確実に発生しますし、やがて総入れ歯になるでしょうから、歯科とは長いお付き合いをさせていただかなければいけません。ですからお互い良い関係を築いておきましょうね。このため唇が乾燥傾向にある人は、事前に先生と相談しておいてください。
冬になると「うちの子は毎年口内炎を作って痛がります、かわいそうな我が子に薬をください」という親が現れます。でも、あなたのお子さんの寝顔を見てください。かわいそうどころか口をポカンと開けた馬鹿面で寝ているはずです。口呼吸で口腔粘膜が乾燥すると抵抗力が低下して口内炎ができやすくなるからです。口呼吸は口腔粘膜ばかりではなく、それに続く扁桃をも乾燥させて免疫をめちゃくちゃにします。そればかりかノドや気管支をも乾燥させ、気管支喘息を引き起こします。ちなみに、喘息の治療方法は一般的にステロイドの吸入です。何しろステロイドは、手っ取り早く症状が治まるので患者さんも助かりますし、医者からしても出しさえすれば黙って診療報酬がもらえるというありがたい薬です。でもそれは単なる対症療法剤なんですから、その間に原因対策として口呼吸を治さなければステロイド漬けになってしまいます。けれどお医者さんでも口元の緩さを見破れる人はほとんどいないでしょう。その点、それを見抜き「あいうべ体操」で脱ステロイドを始めた 今井 一彰 先生はかなり変な人です。いや日本屈指の変な医者でしょう。ステロイドの診療報酬をみすみす見逃すことになりますし、怒って帰る人もいたはずです。何しろ口呼吸は自覚しにくい病気なので、指摘されても「そう言えば……」と思う人はほとんどいないし、それどころか「私が非常識なことをしているとでも言いたいのか」と怒る人もいる始末だからです。それに世の中に蔓延するアレヤコレヤの不具合は口呼吸を辞めるだけでほとんどが治るなんてことは単純すぎて信じたく無い、私にはもっとハイテクな医療こそがふさわしいという自尊心の高すぎる人も本当に多いし、そもそも努力ではなく金で済ませたい人の方が圧倒的に多いでしょうから、それに漬け込んで儲けたい人もごまんといます。
さて、話を戻すと鼻を通らなかった空気によって最終的に被害を受けるのが肺です。肺は回復力が弱く一旦汚したらほぼ致命傷になりかねないので鼻のフィルタリング機能が進化したのです。とはいえ、大気汚染が懸念される現代において、それがどこまで有効かは疑問ですが、口でいきなり吸うよりはよほどましでしょうし、そもそもゴミやホコリが漂う空気を口で吸い込むのは、ばっちいし肺も干からびてしまいます。喫煙はその点自殺行為としかいえませんが、元はと言えばだらしない口元を塞ぐためにタバコをくわえたがるという説もあります。
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1:舌、2:扁桃、3:口蓋垂、4:口蓋
21.ひょっとしたらあなたも難病患者!?
口呼吸の一番重篤な弊害は自己免疫疾患です。この辺りは 西原 克典 先生の著書が参考になります。まあ要するに口呼吸によって扁桃が乾燥し、免疫が暴走してしまうのです。さて、自己免疫疾患といえば関節リュウマチが今井 一彰 先生の啓蒙活動のおかげで有名ですし、それにこれを患った人は少なくはありません。他にも自己免疫疾患には色々あるのですが発症率が低いために耳慣れないものもありますし、何しろ難病ですから自分とは関係ない病気だと思って安心しているかもしれませんが、意外に身近な自己免疫疾患もあるのです。それが全身倦怠感です。そもそも自己免疫疾患は自分が自分に攻撃する疾患ですから、意味のない炎症が全身で起これば無駄に体力を消耗して全身倦怠感となるわけです。普段から生気が抜けたような目つきで疲れやすい人はぜひ口呼吸をチェックしてください。口呼吸のチェックにやりすぎはありません。また中には西原説を鼻で笑うお医者さんもいますが、口呼吸の指導で生気が戻った患者さんもいるのも事実です。
ところで、直立によって口呼吸が始まったというのに、直立した人類の弱点として肩こり・腰痛などを指摘する人がいても、彼らが口呼吸を挙げていないのは片手落ちどころか、根本的な間違いを犯しています。なぜなら、このように口呼吸は動物が生きるために必要な免疫に影響するからです。「肩こり・腰痛」と「免疫力」、あなたはどちかが問題だと思いますか。肩こり・腰痛の方が問題だと思う人は多いかもしれませんが、自己免疫疾患に苦しむ人からすれば肩こり・腰痛の方がよほどましだと思うはずです。そもそも直立とともに免疫力が弱まってしまっては、人類は直立二足歩行を諦めざるを得なかったかもしれません。だから直立二足歩行の弊害として口呼吸を真っ先にあげるべきなんです。それを乗り越えられたからこそ、実は肩こり・腰痛などに悩まされずに進化できたことはおいおい説明しましょう。つまり人類が口呼吸をどうやってそれを乗り越えてきたかこそが大問題なのです。
さて、口呼吸の解決方法はともかく口元をしっかりさせることです。幸い哺乳動物は母親の乳房を唇で咥え、乳首を舌でしごいているうちに、口元の基礎が出来上がっていくと考えられるのです。ですから、人類は哺乳動物であったことが幸いして直立に伴う問題を自ずと乗り越えられたのです。
ところが人類学者ら(ダニエル E リーバーマン:人体六〇〇万年史、片山 一道:骨が語る日本人の歴史)が指摘しているように、昔の赤ちゃんは3年間母乳で育てられたものですが、それが先進国では今や一年半とされてしまいました。1歳6ヶ月になれば、たとえ赤ちゃんが母乳を求めていても断乳させるべきとされているのです。そもそも不自然ですし、これでは赤ちゃんが哺乳動物として必要な基礎的な唇や舌の力を得ないまま育ってしまっても不思議はありません。そのために腰痛・肩こりばかりではなく、口呼吸も自覚のないまま蔓延してしまっているのです。
そして、当然口呼吸をするお母さんも当たり前の状況ですから、お母さんのお腹の中で酸欠状態に喘ぐ赤ちゃんもいるでしょう。また口呼吸をしている人に姿勢が良い人はいませんから、赤ちゃんがあるべき姿勢を取れずに苦しがるという説もあります。すると舌癒着症という、生まれながらにして呼吸や授乳が苦手な赤ちゃんがいてもやはり不思議はありません。
注:「西原説」も「舌癒着症」も、かつての湿潤治療や糖質制限のように、現在の医学では一般に認められていません。
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22.口呼吸に対する第三の方法
口呼吸はどうやって防げばよいのでしょうか。一般的には「口テープを貼る」とか、「口さえ閉じれば」です。でも第三の方法があります。それは「舌を立てて上あごにつけておく」ことです。
さて、あなたが水を飲もうとする時、上唇を引き挙げますよね。そして、水を受け入れるために舌は下がります。つまり唇と舌は生理的に連動しているのです。ですから、口元がしっかりすれば自ずと舌は立つものなのです。
「でもオレの唇はいつもちゃんと閉まっているけど、舌はそんなアホなことにはなっていない」と、思う人がいるかもしれませんが、唇というのは感情や状況に影響されやすく、愛しい人を見つめている間、何かに夢中になっている時、寝ている間などでは無意識に口が開いて、どこかで口呼吸をしている確率が高いのです。その点、舌は過度のストレスにさえ気をつければそいうことに振り回されにくいという口呼吸防止の決定打なのです。いやむしろ、舌が立っていない人がいくら「オレの唇はいつもちゃんと閉まっているから口呼吸はしていない」と言ったところで、それは多分思い過ごしなのです。なぜならそういうしっかりした唇なら舌も必ず立っているはずだからです。
「いやそんな堅いことを言わなくても、たまに口呼吸をするぐらいならいいじゃないか」という意見もあるでしょうが、その影響力を考えれば「少しぐらいは」という考えは捨てるべきでしょう。たとえそれが、体のためにする運動といえどもです。それに舌が立っているかどうかは予想以上に体への影響が大きいのです。私は舌が突然立ったその朝を堺に、立つ・歩くがおもわず笑ってしまうほど楽になったのでした。そんな体験と歯科医としての見聞を織り交ぜて書いたのが『背すじは伸ばすな!』(光文社新書、2014年)という本です。一部に熱狂的な支持も頂きましたが、残念ながらほとんどの人が「そんなアホな」で終わってしまいました。「なら証拠を出せ」ともよく言われますが、プライバシーに関わる写真を自由に公開できる時代でもありません。他の人の体験談を載せようかとも思いましたが、そんなことをしても疑う人は疑うでしょう。それにトレーニングしても傍目にも効果が出るのは、頑張っても1年、順調にいっても2.3年はかかるので、写真すら説得力を失いかねません。
けれど、七星スパルタ鍼灸院の 平井 幸祐 先生が、徒手的に舌を立たせる「舌剥がし」という方法を考えられました。個人差はありますが、こちらは舌が立つ効果をすぐに実感できるので舌に対する認識が急速に変わっていくことを期待しています。