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支台構築(ファイバーコア・メタルコア)

 
 

 
ファイバーポストとは
ファイバーコアポストシステム
@インテグラ ファイバー ポスト
Aファイバークリアポスト
B光ファイバーポスト
Cルクサコア Z-デュアル
Dリボンド Ribbond(補強材料)
Eポストスリーブ(補強材料)
F過去に行ったメタルコアの改善策例
G【3M】接着性レジンセメントを活用した
ファイバーポスト直接法の症例

 

印象

完璧な支台築造を行うために
必要なこととは?

臨床は掛け算だと言われます。ペリオが100点、エンドが100点でも、支台築造が0点になってしまうと、抜歯になるリスクが非常に高まります。

支台築造には、歯内療法としての目的と、補綴としての目的がありますが、歯内療法から支台築造は同じ領域が対象であるため、同じコンセプトで考えていくことが理にかなっているといえるのではないでしょうか?

支台築造までを歯内療法として捉え、「無菌状態を作っていくこと」をコンセプトに治療を進めます。

 

 

本当に金属ポストで良いのか…?

一方、支台築造の補綴としての目的は、歯質欠損を補い、歯冠修復装置を装着するために、適正な支台歯形態へ回復することですが、一つ注意点があります。

広く知られていることですが、「金属ポストには歯根の補強効果はない」ということです。

金属ポストに咬合力が加わると、歯根方向へ「くさび」のような力が働き、歯根破折を招く危険性が高まります。

また、横からの力が加わるとどうでしょうか? ガラス管の中に釘が入っている状態を想像するとわかりやすいかもしれません。

金属ポストは、安価で取り扱いやすいという利点がある一方、歯根破折という最悪の結果を招く危険性を孕んでいます。しかし…

もし、この欠点を大幅に改善する方法があるとしたら、どうでしょうか?

ひょっとしたら、もうお気づきかもしれません。

 

 

 

 

 
歯を100年もたせるために

2013.6.10 田上順次先生
抜歯はある。
その理由の6割が歯根破折で、その多くにメタルポストが入っていました。
さらに、根尖病巣を加えると
8割が無髄歯(神経を取った失活した歯)です。


ファイバーコアポストは歯根破折の救世主

2008.11.1 大和 学術後援会
 
9月20日(土)大和歯科医師会館に於いて、鶴見大学歯学部歯科第二補綴学中村善治准教授を講師に迎え「築造体のポストは常に必要か、それはファイバーポストなのか?」と題した学術講演を開催した。

中村准教授のポストは常に必要か、という問いかけから始まり、従来の築造方法(レジン築造、既製ポスト併用レジンポスト、鋳造支台築造)とファイバーポストを比較し、これらは残存歯質と築造窩洞形態とどのように関連しているか、またそれぞれの歯冠修復後の破折強度、破折様相の分類等、興味深い臨床結果や実験データーをわかり易く沢山のスライドで提示された。

臨床に於いて現在ファイバーポストの好成績を出している業者の話、既製コアフォームの使用法や手際のよい実際の使用方法など、熱心にメモをとる先生も多く見られた。従来の「ポストは太く、長く」「築造体は歯質の強化をする」と習った時代は既に変わり「ファイバーポストは歯根破折から歯を守る救世主と成りうる」という結論に、現在は歯を喪失後の補綴、治療方法ばかりについ目を向けがちであるが、今も昔も歯科医師の基本となる重要な考えは、1本の歯を最後まで守ること、この大切さを改めて痛感させる講義であった。
木の枝や竹のように、切り取って年を経ると乾燥し、質が硬くなってパキパキと折れる。失活した歯も3年過ぎると破折しやすくなります。

=ファイバーポストとは=


 
強く、しなやかで、そして美しく
Fiber Post
ファイバーポスト
 
歯根にやさしく、これからの審美修復を支える理想のファイバーポスト
1.より審美的な修復のために
白色透明のファイバーポストは、支台築造用接着性コンポジットレジン「コア」との併用によって、審美修復の妨げとなる金属色を排除。天然歯に近い色調のコアが製作できますので、オールセラミックスや「グラディア」などの硬質レジンジャケットクラウン修復などで、より審美性が向上します。
白色透明のファイバーポスト
2.透過光による比較
鋳造メタルポストコア 既製メタルポスト+ユニフィルコア ファイバーポスト+ユニフィルコア
鋳造メタルポストコア 既製メタルポスト+コア ファイバーポスト+コア
金属ポストコアやメタルポストを使用した場合はその部分が沈んで見えますが、「ファイバーポスト」と「コア」の組み合わせでは、陰になる部分がなく、中から輝く自然感のある色調が再現できています。
歯根壁に負担がおおきくなる応力歪みの発生がすくないファイバーコア
3.コンピュータシミュレーションの設定条件
(グラスファイバー+レジンポストコアの場合)
コンピュータシミュレーションの設定条件
4.コンピュータシミュレーションによる各種支台築造体の比較
コンピュータシミュレーション(有限要素解析)を用いて、一般的に用いられる事の多い築造法3種。鋳造メタルポストコア、既製金属ポスト併用レジンポストコア、グラスファイバー併用レジンポストコアを比較したところ、下記に示す差異が観られました。

グラスファイバー+レジンコアはしなやか!根破壊を起こさない。

下記2種の築造法と比べ、全体に応力が拡散し、『スムーズに力が流れる』ことが分かります。
金属ポストコア
金属ポストコア
グラスファイバー+レジンポストコア
レジンポストコア

グラスファイバー


 
金属ポストコア
コア部、ポスト部とともに、メタルポストコアの歯質との境界部で、高い応力(赤部)の発生が観られます。
 
既製金属ポスト併用レジンポストコア
 
既製金属ポストとレジンポストコアの境界部に不均衡な力が発生し、既製金属ポスト周辺の構造破壊が危惧されます。

5.強くしなやかに、コア材に適した性質
コア材コアと一体化、強度と弾性のベストバランス
ファイバーポストは、ファイバーを縦方向に密に束ねレジンで包埋したもので、直径14ミクロンのファイバーを高度な技術によって均衡かつ高密度に配置(充填量=58vol%(77wt%))。強度と弾性のベストバランスを図っています。 ファイバーポストの構造

横断図

断面図
   
断面図
比例限による曲げ強さ(支点間距離:10mm) 曲げ弾性係数(支点間距離:10mm)
比例限による曲げ強さ
曲げ弾性係数
各ファイバーポスト間でバラツキは見られますが、ファイバーポストは、メタルポストとほぼ同等の強度があることがわかります。 メタルポストと比較して圧倒的に弾性率が低く、柔軟性のある材料であることがわかります。

 

 
さまざまな根幹に適用できる
築造体全体の弾性率を象牙質に近似させた設計
弾性率が象牙質に近い 築造全体「ファイバーポスト」(+ファイバースリーブ)+ポストレジン」の弾性率が象牙質に近似していれば、ポストが太くなっても細くなっても築造体全体としてのフレキシビリティは常に象牙質と調和していて応力集中を拡散できると考え、ファイバーポスト、ファイバースリーブ、ポストレジンの理工学的物性(曲げ弾性率、曲げ強度)を最適に設計した。
歯根破折の防止
歯根破損を想定し、ファイバーポストとポストレジンからなる試験体および金属ポストとポストレジンからなる試験体を用いて斜め方向からの繰り返し衝撃試験を行った。

繰り返し衝撃試験の耐久性
破壊に至るまでの繰り返し加重平均回数は、金属ポストとポストレジンからなる試験体で167回(n=3)、ファイバーポストとポルトレジンからなる試験体で5099回(n=3)であった。
ファイバーポストとポスト験体の繰り返し衝撃試験レジンからなる試験
金属ポストとポストレジンからなる試験体の繰り返し衝撃試験

ファイバーコアポストシステム

ファイバーコアポストシステムが根破折を予防します。

特徴

  • グラスファイバーの弾性により
    歯への負担を大幅に軽減!
  • 弾性をもちながら、高い破折強さを発揮
  • メタルフリーによる高い審美性を実現
  • X線造影性を有し、予後の診断も容易
  • 再根管治療時にポスト撤去が容易

支台築造用ファイバーポスト・コア

レジンコア

コアプランの説明

神経を取った歯は(失活歯)と言い、神経を取っていない歯(生活歯)と違って歯質も薄くなって、弱くなっています。
活きていればこそ、歯髄、神経組織からの栄養補給を受けた象牙質は、弾力性も富んで、歯の表面のガラス質の身体の中で一番硬い、エナメル質という部分が、ヒビ割れたりしないように、衝撃を吸収してくれていますが・・・
失活したら、乾燥してきて、まるで、青い竹や、木の枝が、乾燥して、黄色くなり硬くなって、パリパリと割れやすくなるのと同じに、歯の根まで、竹を割ったように、普通に噛んで使っていても、割れてしまうのです。割れた根は、もう、抜歯しかありません・・・・
そこで、クラウン(冠、白い歯)を被せる前に支台築造と言って、土台の型を取って、セメントでセットし、失われた歯質を取り戻し、補強してから、クラウンを被せ、歯の縦割れを防ぐように根を包まないと、咬合力(噛む力)、歯軋り、によって歯が割れて使えなくなってしまいます。
神経を取った歯でも安心してなるべく長い間、役に立てるよう、コア支台を入れます。
コアにはAg(Ag合金)のコア、Pd(パラジウム合金のコア、GOLDのコア、ファイバーのコアがあり、それぞれ適応が異なりますので、担当医に十分ご相談の上、ご決定下さい。

2007−9−20千葉れい子

 

ファイバーポストについて

GC社製ファイバーポスト 保険治療に認可される、コスト的に見ても、耐久性は??



 
根治する場合、根にヒビ入っていたり、このフォトのように、割れている場合、保存治療は難しく、抜歯になる場合が多いです
根治する場合、根にヒビ入っていたり、このフォトのように、割れている場合、保存治療は難しく、抜歯になる場合が多いです。
WFでは、症状の程度によって、慢性炎症も大きくなければ、MTAプロルートセメントや、スーパーボンドを用いた、接着を試みて保存して経過を見る場合もあり、その予後は、50%くらいです。 

 

=前歯でも、失活歯は折れます=


前歯でも折れます。これは、根の治療を受けて20年後の前歯です。神経ないので、歯質は乾燥して、割れやすく、またこの場合、歯の内部の消毒が不充分で治療が終わっていたので、その後に内部で虫歯が広がり、エナメル質の表面は虫歯になりにくいのので綺麗です。そのため、本人も気づかないでいました。幸い根はしっかりしていたので、ファイバコアで支台を建て、セラミックで綺麗に修復できました。
神経取ったら、早めに支台を建て、歯質を保護するように、カバー構造の修復物にすることが安全です。
09-6
 

=根のムシ歯で金属ポストコアがはずれました。=

根面Cで根壁破折
根面Cで根壁破折
根面Cで根壁破折で(右の歯肉が入り込んでいます(矢印))
歯の根元はぐるりと周囲が虫歯になって折れました。
09-6


==くさびの効果で割れます==
金属の支台コアが根の中に接着されていたのが、根破折の原因です。
くさびの効果で割れます。
12-3

破折


==支台を入れないで、被せた場合も==
神経取って支台を入れないで、被せた場合に歯にかかる曲げ変形の
繰り返しで縦に割れているケースです。
12-3
  破折



==金属の支台を使用した例
==
同じく金属の支台が接着されていて、割れた場合。
12-3
破折


==噛みしめで生活歯でも歯根破折します==
噛みしめや 食いしばりなどの癖のある人は、
永い間の繰り返しの力で、根が破折します。
神経治療を受けた場合は、破折予防のために、ナイトガードを一緒に作成し、
一生使いましょう。自分の歯の磨滅も防止出来ます。
12-3

破折  


==抜歯適応の歯を保存した例==
12-3

破折
 

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@インテグラ ファイバー ポスト  
2015-1より100%使用です
2012-4

ジルコニアグラス ファイバーポストはジルコニアと
ARグラスの複合型ハイブリッドファイバー。
新開発シラン化処理済みポストが緻密で
安定した接着面を確保し簡便スピーディー。

インテグラ ファイバー ポスト

インテグラ ファイバー ポスト


ジルコニアとARグラス ファイバーの融合がポストに
強度と優れた弾力性と耐久性を備える。
高いX線造影性と優れた光透過性により、光硬化型材料と
歯質との一体化と審美性を実現。


優れた強度としやかな弾力性と耐久性のバランス
特許 ジルコニアARグラス ファイバー技術

ジルコニア+最新ARグラス ファイバー+レジンマトリックスが外傷ストレス、疲労破折を軽減

ジルコニアと最新ARグラス ファイバーを融合させたジルコニア含有ARグラス ファイバーは、縦軸方向に緊密に収束配置され、そのファイバー周囲をレジンマトリックスが緻密に包囲しています。

インテグラ ファイバー ポストインテグラ ファイバー ポスト



高いX線造影性
ジルコニア成分含有

予後診断時の識別容易&ポスト試適時の位置確認に

■ジルコニアARグラス ファイバー成分含有により高いX線造影性が得られ天然歯との識別を容易にします。
■予後の診断のみならずポスト試適時の位置確認にも最適です。
インテグラ ファイバー ポスト

高い光透過性&審美性
白色半透明

市販デュアルキュア型レジンセメント・コア築盛材の光重合促進

■インテグラ ファイバー ポストは光照射器の光を透過することが期待でき、光の届きにくい根管や根尖部位にも光の到達が期待できます。
■優れた審美性をもつ白色ポストはグレー色の影や色の抜け透過を軽減します。半透明性のためオールセラミックにも最適です。
インテグラ ファイバー ポスト

生理学的機能性
靱性”曲がり”&弾力性が荷重ストレスを緩和

低い弾性係数を持つジルコニアグラス ファイバーポストは機能時、歯牙全体にわたり負荷を段階的に緩和します。

インテグラ ファイバー ポスト
インテグラ ファイバー ポスト


ポストは製造過程でシラン化処理済み。
チェアサイドでのシラン化処理が不要で簡便スピーディー。
ポスト表層は緻密で安定した接着面を確保。
テーパー形状でカラーコード化された4種類。



新開発シランカップリング材含有ジルコニアグラス ファイバーポスト
簡便&スピーディーなシラン化処理ステップ不要

ジルコニアファイバーポストの表層は工場製造時に緻密にシラン化処理済み。
緊密なシラン面確保により高い接着性を。

インテグラ ファイバー ポスト


平行&テーパー形状

セメント気泡の巻き込み抑制&根管フィット

パラレルテーパー形の無抵抗デザインが健全歯質の切削を抑制。

インテグラ ファイバー ポスト


ポストとレジンセメント接着
ストレス分散&歯根保護

機械的維持形成後の合着用セメントと維持形成のないレジンセメント

インテグラ ファイバー ポスト


カラーコード化された4種類
シンプル&システマティック

ポスト上部が色分けされ識別が容易。専用ドリルもカラーコード。
(インテグラ ファイバーポストは、必ず専用のインテグラ ドリルを御使用下さい。)

インテグラ ファイバー ポスト


直説法
チェアーサイドで

インテグラ ファイバー ポスト

インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト
窩洞形成部。X線診査等により予め、ポストの種類選択とセットするスペースを確保します。 インテグラドリルで根管の形成を行う。直径の細いドリルから順に予定した直径と深さを形成。 根管内切削片を水洗・乾燥・完全除去後、インテグラ ファイバーポストを試適し、X線撮影を行う。 試適したインテグラ ファイバーポストを除去します。
インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト インテグラ ファイバー ポスト
適切な長さ調整のため、ダイヤモンドディスク等を用い口腔外で切断する。ポストが汚染された際には適切に清掃する。 ボンディング材等で表面処理し、レジンセメントを適用後、インテグラ ファイバーポストを植立。光照射等で重合。 支台築造用材料等の添付文書に従って支台を築盛します。 支台築造用材料を適用後、確実に重合させ、通法に従って支台歯の形成を行います。


全4種類

インテグラ ファイバー ポスト

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グラスファイバー系支台築造用ポスト
Aファイバークリアポスト

2011よりハイブリッドセラミックレジン連結&
入れ歯用ボタンアタッチメントポスト(メタルレス)に使用
ファイバークリアポスト
 

耐久性:1423±78MPaの曲げ強さを持ち、破折に対する耐久性が向上。

審美性:色調に影響を与えにくく、天然歯に迫る表現が可能です。


新たにファイバークリア ポストが加わり、ペントロンのグラスファイバー系ポストは合計14 種類のラインナップ

審美性、優れた弾性と強度、X線造影性を兼ね備えたペントロンのグラスファイバー系
支台築造用ポストに、光透過性をアップした「ファイバークリア ポスト」が新登場。
ストレートタイプ3種、テーパータイプ3種を加えて、充実のラインナップとなりました!


■ファイバークリア ポスト & ファイバーコア ポストの特長
高い審美性:金属製ポストと比べ、金属色の透過がなく、修復物や歯肉の色調に影響を与えません。
優れた弾性と強度:金属製ポストと同等の破折強度を有し、弾性係数は象牙質に近似しているので、歯への負担を軽減。
X線造影性:試適時の確認や、予後の診断をおこなうことができます。
 
■ファイバークリア ポスト (シラン処理済)
シランカップリング:シランカップリング処理済みのため、操作がスピーディーにおこなえます。
X線造影性アップ:X線造影性がさらに向上いたしました。(ペントロンジャパン株式会社比)
ファイバー含有量(重量比):81-84%
レジン含有量(重量比):16-19%
曲げ強さ(MPa):1423 ± 78
弾性係数(GPa):23 ± 1
圧縮強さ(MPa):519 ± 49
ファイバークリアポスト
■ファイバーコア ポスト (レジンコーティング)
レジンコーティング:レジンコーティング処理済みです。良好な接着が期待できます。
ファイバー含有量(重量比):71%
レジン含有量(重量比):29%
曲げ強さ(MPa):1084 ± 78
弾性係数(GPa):27 ± 1
圧縮強さ(MPa):536 ± 55
ファイバーコア ポスト

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BI-TFC光ファイバーポスト

I-TFCは破折事例があり使用中止です。
■ファイバーポストシステムが進化 ファイバーポストシステム図

ファイバーポストシステム図
新しくなったI-TFCシステム
直径0.9mmの「光ファイバーポスト」とポストレジン用「20Gニードルスーパーロング」が登場!
さらに各サイズ1本入りの光ファイバーポストとスリーブ、レジンを構成した「光ファイバーポスト&レジンセット」をご用意しました。使いやすさと理工学的特性を兼ね備えた支台築造システムです。
■光ファイバーが入った、光透過性の高いファイバーポスト
光ファイバーポスト
ポストの中心に光ファイバーが入っているので深い根幹の奥まで光を通すことができます。
そのため
根幹深部のレジンまで確実に重合硬化できます。
図 イメージ図
光をあてると、光ファイバーの先端まで光が
届いていることがわかります。
新サイズ
従来の直径1.3mm、直径1.1mmに加えて直径0.9mmが新しく仲間入り!
下顎前歯など、細かい根管にお使いいただけます。
●優れた光透過性
各種光照射器にたいしており、直接法と間接法どちらにもご使用いただけます。
直接法
機種 LED キセノン

ハロゲン
低出力

ハロゲン
高出力
照射時間(秒) 30 40 30
硬化震度(mm) 15 15 15 15
イメージ図
チェアーサイドなら
LED照射器で硬化時間30秒!
イメージ図
15mmまで硬化
 
間接法(技工用光重合器の場合)
機種 キセノン ハロゲン
照射時間(秒) 180 180
硬化震度(mm) 12 12
イメージ図
技工用光重合器を使用する場合は、光軸方向に対して垂直に合わせてください。
イメージ図
12mmまで硬化
   

  ポスト補強用チューブ状グラスファイバー
ファイバポストシステム図

ファイバーポストシステム図
図
ポストを補強するチューブ状のグラスファイバーです。
ポストとの併用により耐久性が向上し、根管壁が薄い歯根やフェルールに不安が残る場合に補強効果が期待できます。

■ペーストタイプのコア用光重合型レジン
コアレジン イメージ図ペーストタイプなのでレジン充電器で付形できます。
コア部作製に用いるペーストタイプの光重合型コンポジットレジンです。
ヘラ離れが良く、付形した形状をしっかり保ちます。
光透過性の高いクリア色と歯冠色のA2をラインナップしております。
(X線造影性 対アルミ板300%)

■フロータイプのポスト用光重合型レジン
ポストレジン イメージ図 イメージ図
フロータイプで根管やスリーブに流し込みやすく気泡の混入を防止できます。 光重合型レジンなので、ポストやスリーブの位置を調整してから重合できます。
   
使いやすさを追求した新ニードル!
新ニードル
 20Gニードルスパーロング
ポスト、スリーブと馴染みが良い光重合型フロアブルレジンです。
新ニードル「20Gニードルスパーロング」の採用により、深い根管にも流し込みやすくなりました。
(X線造影性 対アルミ板170%)
 

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Cルクサコア Z-デュアル(ドイツ)

2014-10より100%使用

歯の形成面をきれいにコーティングして、接着強化する。
LuxaCore Z-Dual(ルクサコア Z-デュアル)

ファイバコアのルクサの成分は、通常のコアぺーストと違い、
ジルコニア成分を含み他のものと違う、ほとんど、歯質の硬さを再現しています。

ルクサコアデュアル
■特長
  1. 強度・靭性に優れているジルコニアを含有した支台築造用レジンです。
    審美治療で使用されるジルコニア含有クラウンと同じ物性のため相性が良く、支台形成時に懸念される破折を防ぎます。
    (圧縮強度:380Mpa 曲げ強度:170Mpa)
  2. 象牙質に近い切削感のレジンです。プレパレーション時、周囲の象牙質と近い質感で切削できるので、精緻な支台形成が可能です。
  3. 独自のナノテクノロジーにより、流動性が良いので気泡が入りにくく操作性に優れています。
  4. インプラント・審美歯科の先生、またCAD/CAMユーザーの先生に、是非お勧めください。


ルクサコア Z-デュアルを活用する
ジルコニア含有レジンコアルクサコア Z-デュアルの可能性

2013年6月10日
三橋 純 先生

接着性レジンの発展により支台築造はメタルコア中心の時代からレジンコアの時代に移って久しい。筆者自身の臨床でも過去10年ほどはメタルコアを使うこと無しに日常臨床を行なっている。

レジンコアには直接法と間接法があるが、即日処置でき、簡便なことから直接法を選択されることが多い。しかし直接法は口腔内での操作に注意点が多く、安易な使用は本来の機能を発揮させることができない。本稿ではルクサコア Z-デュアルを用いた症例を供覧し、その使用上の注意点と可能性についてお知らせする。

症例1

下顎右側第2大臼歯に自発痛、咬合痛を主訴に来院した。レントゲン写真では近心根歯根膜腔の拡大及び根尖部の白線の消失を認め、根尖性歯周炎か歯根破折を疑い、メタルクラウン及びメタルコアを除去することにした。メタルコアの除去は顕微鏡を用いて髄床底を傷つけないように視認しながら分割して行なった。

ところで、現在、レジンコアを用いて支台築造するということは将来的にそれを除去する可能性があることを意味する。

レジンコアはメタルコアよりも遥かに歯質接着能が高く、その除去に当たっては超音波機器などで振動を加えるだけでは除去できない。切削感も象牙質に近似し、更に色調も調和しているので、視認しながら削合する他にない。つまり、顕微鏡の使用は必須となるので今からそれに備えることをお奨めする。

本症例では遠心の健全歯質が遥か歯肉縁下であり、歯冠長延長術をしてから改めて支台築造をすることになるので、根管治療に先立って、確実な防湿と再感染防止の観点から隔壁が必要になる。遠心歯肉をレーザーで切除してから、ルクサコアZ-デュアルを用いてレジン隔壁を作製した。

ルクサコア Z-デュアルには色調が3色あるが、ブルーを用いると歯質との違いが明白で歯冠長延長術後の除去がしやすいので便利である。レジン隔壁とラバーダム防湿により安心して根管治療をすることができた。

ルクサコア Z-デュアル

症例2

上顎左側第二小臼歯のアンレーの脱離を主訴に来院。再根管治療後にファイバーコアでの支台築造、全部被覆冠を計画した。

ポスト窩形成の後、ボンディング処理をしてルクサコア Z-デュアルを気泡が入らないように注意しながら窩底部から流し込む。そこに予め長さ、太さを合わせたファイバーポストを差し込み、光重合させる。本症例のように近心面など側面が開放している窩洞ではさほどの注意はいらないが、別症例のように4壁性の窩洞の場合はコアレジンが流動しにくいために、ファイバーポストを差し込む際に気泡を巻き込んでしまう現象が起こりやすい。

。この場合はレジンの硬化前にポストを細かく振動させて気泡を取り除く。ここでも顕微鏡を常時用いて状況に即座に対応することが必要である。

続いての支台歯形成だが、ルクサコア Z-デュアルの切削感が象牙質と近似しているのでスムーズに形成することができる。歯根面の粗造な部位には超音波チップを用いて形態修正をしている。模型でもスムーズなラインアングルが確認できる。

ルクサコア Z-デュアルはその物性が象牙質と近似し、ブルー色のバリエーションもあり、支台築造、レジン隔壁の材料として理想的な材料である。その使用にあたっては、口腔内での詳細な観察が必要であることを付記しておく。



症例1:下顎右側第2大臼歯に自発痛、咬合痛を主訴に来院

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル


症例2:上顎左側第2小臼歯のアンレーの脱離を主訴に来院

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

ルクサコア Z-デュアル

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Dリボンド Ribbond(補強材料)
 

矯正の保持、補強、維持、に使用します。接着材は、スパーボンドを使用します。
歯周病の動揺歯や、外傷で、固定する場合にも使用します

特徴
●歯周病固定、矯正保定用、特殊ポリエチレン繊維です。
●特許取得のレノ織は、裁断面がほどけず、コンポジットレジンをあらゆる方向に補強します。

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Eポストスリーブ(補強材料)


歯根破折の防止
歯根に見立てたガラス管にレジンとファイバーポストまたは金属を挿入し、 それぞれに荷重をかけました。
ファイバーポスト+レジン 金属+レジン
sleev_img   iron_stress   ポスト
築造体の弾性率を象牙質に 近似させることで応力集中を分散し、 歯根破折を防止します。   歯根内に応力が集 中し、破折を招く恐 れがあります。  

チューブ状のファイ バーを併用すること によって様々な太さ の根管に適合させることができます。

    スリーブ     テーバー小    テーバー大
スリーブの使用による耐久性向上は根管壁が薄い歯根やフェルールに不安が残る場合に、補強硬化が期待できます。 支点間距離20mm、高さ10mmからおもり(184g)を繰り返し落下させた時にポスト体が破断するまでの回数を測定。
再根管治療ガ容易
ポスト(ワイヤー入り)ハワイヤーを引き抜くことでガイド孔を付与できます。
光ファイバーポストは中心の光ファイバー部分が柔らかいので、そのまま拡大形成時のガイドになります。
 
ポスト(ワイヤー入り)
 
ワイヤー先端を露出させる ブライヤー等でワイヤーを挟んで引き抜く。 ワイヤー抜去後のガイド孔から拡大。  
ポスト先端を露出させる。
中心の光ファイバー をガイドとして拡大。
 


F過去に行ったメタルコアの改善策例


症例:前装冠レジン修復
2013.7.12

コア

上顎右1番が前装冠で根管治療も不十分な患者さんです。根管治療をやり直して、既成のメタルポストによる直接法レジンコアにしました。
メタルはコンポジットレジンの中に浮かせています。メタルを歯に接触するようにねじ込むと歯は割れますが、コンポジットレジンで浮かせると丈夫な修復になります。後はレジンを足していけば歯になるということです。歯と修復材との接着が、もっとも重要です(図20)。(これは、過去のメタルポストで比較的安全な方法です。)

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G【3M】接着性レジンセメントを活用したファイバーポスト直接法の症例





[製品特徴.1]前処理なしで植立可能

表面に微細孔を有し、リライエックス™ユニセム2オートミックス歯科接着用レジンセメントとの組み合わせによる機械的勘合によって前処理なしで植立可能です。また、根管象牙質に対しても、ユニセム2の優れた親水性により前処理なしで接着可能です。


表面に微最高を有した
リライエックス™ファイバーポスト

ペーストの流れが良い
リライエックス™ユニセム2オートミックス
歯科接着用レジンセメント
リライエックス™ファイバーポストの表面には、微細孔を有しています。
直径0.9mmの極細ミキシングチップで注入しやすく、気泡が入りにくいペーストです。

リライエックス™ファイバーポストの拡大図


3M社調べ

根管内に注入しやすいエンド用チップセメント用


 

親水性を有した
リライエックス™ユニセム2オートミックス
歯科接着用レジンセメント
塗布直後は親水性を有し、象牙質にしっかりなじみます。根管内の湿潤化においても前処理なしで高い接着力を発揮します。
リライエックス™ファイバーポストとのコンビネーションにおいては、約10年間の診療実績があります。

塗布直後は親水性


・歯質となじむので強く接着できます。
・根管内の湿潤環境でも硬化します。

硬化後は疎水性


・水分の影響を受けないので、安定し長期の耐久性に優れます。

根管象牙質への接着強度


試験方法:
アイソメットにてCEJより歯冠切断後に抜髄。#2根管形成バーにてCEJより10mm根管形成しセメント築盛。37℃湿度100%に1時間保管後、37℃精製水中にて24時間浸漬。アイソメットにて1歯につき歯冠側より8試料切り出し。接着面積が1mm2になるようダンベル型にトリミング。クロスヘッドスピード1,0mm/min。

出典:大竹志保先生、植田洋二先生、犬塚麻美先生、三浦宏之教授
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 口腔機能再構築学系専攻
摂食機能保存学講座 摂食機能保存学分野
リライエックス™ファイバーポストの微細孔に流れが良いペーストが入り込んでいくため、ファイバーポスト及び、根管象牙質への前処理は不要です。

接着界面の電顕像

[製品特徴.2]サイズの識別、深さの測定が可能

本体のカラーコードにより、各サイズの識別、根管内の深さの測定が可能です。

サイズ0


サイズ1


サイズ2


サイズ3


[製品特徴.3]滑らかなテーパー角

根尖部分より歯冠側まで滑らかにファイバーポストを挿入することが可能です。

サイズ0


サイズ1


サイズ2


サイズ3


[製品特徴.4]その他の特徴

X線の造影性

ジルコニアフィラーを含有することにより、X線の造影性を高め、予後の確認・診断を容易に行えます。

X線透過像


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 一本で強固に一本化


スコッチボンド™ユニバーサル アドヒーシブは、シランカップリング材含有のボンディング材です。
支台築造レジンと残存歯質および支台築造レジンとリライエックス™ファイバーポストを強固に一本化します。

 

術式

直接法によるリライエックス™ファイバーポストの術式

臨床写真提供:小池 軍平先生(横須賀市ご開業)

1.
根管治療終了後
2.
根管形成
最適なサイズの根管形成ドリルを用いて、削り過ぎに注意しつつ、根管を拡大・形成します。
3.
リライエックス™ユニセム2オートミックス歯科接着用レジンセメント填入

リライエックス™ユニセム2オートミックスを根管奥まで差し入れ、引き上げながらセメントを填入します。
4.
リライエックス™ファイバーポスト植立
リライエックス™ファイバーポストを植立します。
5.
光照射

40秒間光照射または化学重合で6分間硬化を待ちます。
6.
残存歯質とリライエックス™ファイバーポストの処理

スコッチボンド™ユニバーサル アドヒーシブを残存歯質とリライエックス™ファイバーポストに塗布し、20秒間処理後、5秒間乾燥、10秒間光照射します。
 
7.
支台歯形成

通法に従い、光重合型支台築造用レジンを築盛した後、支台歯形成を行います。
 

 

症例動画

直接法によるリライエックス™ファイバーポストを用いた支台築造症例

症例動画提供:松本 和久先生(札幌市ご開業)

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