1.リグロスリグロスの特性
リグロスの歯周組織再生機序リグロスは歯周組織欠損部の未分化間葉系細胞、歯根膜由来細胞に対して増殖促進作用を示すとともに血管新生を促進します。
臨床成績
■ 手術36週後の新生歯槽骨の増加量(主要評価項目)新生歯槽骨の増加量において、リグロスのEMDに対する非劣性が検証されました。手術36週後の新生歯槽骨の増加料について、リグロス群とEMD群との平均値の差(リグロス群-EMD群)は0.568mm(95%信頼区間:0.1764,0.9592)であり、95%信頼区間の下限値が非劣性マージンとして事前に設定した-0.30mmを上回ったことから、EMDに対するリグロスの非劣性が検証されました。
新生歯槽骨の増加量において、リグロスはEMDに対する優越性が示されました。手術36週後の新生歯槽骨の増加量の両群における平均値の差は0.605mm(95%信頼区間:0.2173,0.9971)であり、リグロス群ではEMD群に比べて新生歯槽骨が優位に増加しました(p<0.01,Studentのt検定)。
■ 新生歯槽骨の増加量の経時変化(副次評価項目)リグロスは新生歯槽骨を経時的に増加しました。リグロス群とEMD群ともに新生歯槽骨の増加量の平均値が経時的に増加しました。また、リグロス群とEMD群の平均値の差は36週後まで経時的に大きくなりました(p<0.05,経時測定型分散分析)。
薬効薬理 Anzai J, et al.: PLoS One 11 (7): e0158485, 2016、承認時評価資料(薬理試験)歯周組織再生作用(イヌ)■ 新生骨に対する増加作用トラフェルミンは、歯槽骨欠損部の骨塩量(骨量に相当)を増加させました。 Anzai J, et al. Long-term Observation of Regenerated Peiodontium Induced by FGF-2 in the Beagle Dog 2-Wall Periodontal Defect Model.
■ 結合組織性付着に対する作用トラフェルミンは、結合組織性付着の形成を促進させました。 Anzai J, et al. Long-term Observation of Regenerated Peiodontium Induced by FGF-2 in the Beagle Dog 2-Wall Periodontal Defect Model.
|