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怖い歯周病菌など口腔内細菌の影響カーブと
繁殖ムービー

ばい菌のカーブ
図-1

 

図ー1:

口腔内は400種以上もの多くの細菌が存在し、お手入れが悪いとさらに悪玉菌が増えて、外部からの感染浸入で口腔環境は悪化します。

胃腸にまでその感染は広がり、最後は大腸がんや痔にまで。

口腔内増殖カーブを総合して一本にすると・・・・黒カーブ
2,4,8,16,32,64,128,と増殖率は2乗です。


青のカーブ:(フロス&歯ブラシのジャスト予防ケアと除去ケアの確立)

日本ではハブラシだけのケアで寝る前と朝起きた時のみの2回のケアだったりする。、時間のたった固着した厚みの増したバイオフィルムと格闘する感じで、磨き残して居ることが多い。こういうタイミングでケアしてることを除去ケアと名づけます。しかも、歯ブラシだけや、歯の間のケアも歯間ブラシだったりで、歯間も歯間ブラシが通る空間だけ擦る感じで、歯間の接触点や、歯間隣接根面のポケット内などは磨かずに、ケーキカットのごとく出したり入れたりで、歯間も磨きのこしと横磨きです。例えれば、トイレで大便して、寝る前や、朝起きのときだけ、便器を流している感じですから、きれいに流れるわけありません。半年ごとに歯医者さんで歯石取っていても、その間に歯周病が進行し体内感染で命の危険があります。確実な除去除菌をするためには、毎食後のすぐのケアが出来て居ないと確実な除菌ケアは寝る前、朝起きだけでは無理なんです。

昼や食べた後にケアしている方でも、食後すぐでなく、時間的に少し遅く、30分前後に歯ブラシだけでケアしている場合がほとんど。ハブラシで磨いても、ほとんどばい菌のいない場所しかみがけない歯ブラシの食後ケアだったりで、食後30分くらいの一番脱灰が進行しているときにケアしてることが多く、しっかり擦る場合が多く、歯ブラシだけで全部をきれいにしようと、丹念に擦るのですから、歯ブラシの毛先もすぐに開いてきます。食後すぐというのは脱灰が進行しない内なんで、食事中から歯間隣接面などは溶けたパスタや酸っぱいサラダドレッシングなどが詰まり、菌の増殖も加速して酸とネバネバが増えてきています。食べ終えた時には、すぐにケアしないと、酸蝕は進行していきます。それを毎日繰り返し、歯質が崩れたり、エナメル質にマイクロクラック(ヒビ)が入り、内部虫歯になっていきます。10歳以上ではそういう症状の無い、大人虫歯が増え、症状を感じてから歯医者に行くと、すでにむし歯で深く進行していることが多く、神経取ることになり根管治療で死んだ歯になります。

予防的ケアは:よく噛んで食べる「噛むクリーニング」に加え、毎食後に、カムカムクリーニングされない。歯の間の接触点周囲と直下の隣接面歯周ポケットにフロスを優先して使い、隣接面ポケットからコンタクトエリアまでをこすると、プラーク除去率は90%を越えて綺麗が永く続き、いつでも染め出しても24時間ほぼ10%前後の除去率をキープできます。
予防的ケアでは、歯ブラシは簡単で良いのです。むしろ歯ブラシの当たる面は食後すぐには、ほぼ無菌で綺麗です。
食後すぐの予防的タイミングなら、簡単なケアで済むので毎回2分以内で食後ジャストケアは終わります。4時間以上にフロスケア間隔を開けないことが、固着したバイオフィルム(歯垢プラーク)にさせないコツです。

予防的タイミングでケアすることが、簡単プラークコントロールでは大事なことです。

このケアにより、固着したバイオフィルム(歯垢プラーク)になる前にクリーニングされるので、お口の中は6ヶ月ごとに歯石除去も必要ないくらい、悪玉菌・歯周病菌のいない状態になります。きれいが24時間持続する本当のプラークコントロールが達成でき、時々サボってもびくともしません。

イエローカーブ:(歯間ブラシ&歯ブラシORハブラシのみの長時間)

歯ブラシと歯間ブラシを毎日使っていると除去は70%ぐらいです。ハブラシだけで10分くらい磨いたり、電動歯ブラシで3分以上磨くと70%くらいです。歯の周囲の染め出しでプラークの残存率30%をキープしますが、毎食後のケアでなければ、バイ菌はすぐに分厚いプラークになり除去が難しくなります。特に歯の間隣接面を食後にしないで、寝る前で、一日一回だけだったりすると、隣接面のバイオフィルムはかなり分厚く固着してしまい、磨き残します。

毎食後のケアでないと次の食事中にばい菌は大増殖していき、それをを飲み込みながら・・・、だから胃の中にピロリ菌、腸内には悪玉菌が増えていく。 食中、食後のばい菌繁殖力はすごくて、1時間で1万倍に増殖していきます。
ですから、食後の隣接面ケアは3分以内、3AMジャストケア、予防的タイミングが大切です。食後30分や寝る前までの放置だと、ほぼ、歯の表面はカルシウムの溶け出しで弱くなっていて、特に根面などはエナメル質よりも脱灰(溶出)が進んでいるのですから、歯ブラシでゴシゴシすれば、どんどん削れてしまい、知覚過敏になっていきます。
歯間ブラシに頼る隣接面ケアでは、磨き過ぎになるリスクが大きいのです。爪楊枝のごとく、ケーキカットみたいに出したり入れたりもだめです。歯間ブラシでは、隣接面接触エリアと歯周ポケット内はケアできません。歯のすきま(隙間)だけしか届きません。

レッドカーブ:(歯ブラシのみ)

歯ブラシだけのお手入れだと、どんなに時間長く10分以上磨いても、プラーク除去率は70%くらいでとどまります。その場合、軽い毛先磨きが条件です。
でも、正しい圧で動かすと、70%ぐらいにも届かないのです。隣接面の奥に30%のプラークが分厚い状態で残り、悪玉菌が増えます。
歯周ポケットの長さで比較すると、隣接面の方が長い楕円の歯断面ですから、届かないポケットの歯周囲の長さでは、50%も磨けないのです。だからポケットケアで判断すると、歯ブラシだけでは除去率は50%以下になっている方がほとんどです。

しかし、隣接面まで磨こうと力を入れてしまうと、歯ブラシはすぐに毛先が開き、その力で歯の磨きやすい面は150%こすれて、歯が削れてきて、歯肉は退縮します。すると隣接面奥の顎の骨の皮骨の吸収が進み、歯肉が下がり、根面露出を起こして知覚過敏になります。
月一回とか二か月に一回は毛先が開いて、歯ブラシを買い替える場合、10年間で60本から120本のハブラシを捨てていきます。10年後、その圧で磨き続けて、歯肉は退縮し、隣接面のポケット内歯肉炎で歯槽骨吸収も進行し、歯の傾斜が進み、根面露出や、頸部喫状欠損まででき、特に一回の歯ブラシケアで5分以上とか、電動歯ブラシでも横移動で3分以上とか使っている方は、危ないです。横方向の微振動のはずが、横移動も加わって、大きな横ストロークになって居る場合がほとんどです。歯ブラシは基本微振動ですが、動きは横ストロークや横移は動ダメです。スパイラルの円絞り運動か、縦磨きが安全ですし、電動では特に縦移動で、下、上と上下に移動させていきます。

歯ブラシだけでのゴシゴシ磨きではプラーク残存率50%です。朝晩二回のケアでは、悪玉バイ菌が増えて飲み込み状態。ほとんどの部位に分厚いプラークが出来ます。つまり、こびりついた状態で磨いても残ってるのですからすぐに増えてきます。
隣接面奥の歯周ポケット上部には、分厚いプラークが頑固な固まりになり、うがい液も染みこまない状態です。そしてプラーク内部に歯周病菌などの悪玉菌が増えて、歯周病の重症化進行で根面露出が進行して顎の骨が溶けてくるだけでなく、隣接面根面虫歯の発生、隣接歯接触点虫歯の発生があります。

喫煙: たばこを吸っている方は、この現象がとくに重症になるのです。 たばこの毒化学成分で除菌されて、歯肉が貧血気味に見えます。歯の隣接面奥には分厚いプラーク内での悪玉菌の体内侵入が多いので、これにより顎の骨の皮骨は完全になくなって、2倍以上の深い病的ポケットがでいます。フロスや歯間ブラシのケアでも届かないくぼみ歯肉に、さらに窪んだ隣接面根面が露出してしまい、歯周病の進行をストップできなくなります。
そういう重症化した歯周病では、窪んだ隣接面歯肉の状態をCOL歯肉と言います。

その結果、奥歯の噛み合わせが低くなって前に傾き、下の前歯が押されて重なり、出っ歯になります。下の前歯が前に出てくると、上の前歯を押し出すことになり、口元が不満顔の出っ歯になってしまいます。
低くなった咬み合わせにより、頬にたるみとシワができてきます。自然老化だけではなく、お手入れ方法によって、老けたり若さを保つこともあるのです。

それでもあなたは、毎日二回以上の全顎フロスケアをサボりますか?
歯ブラシだけで毎回のケアを終わらせますか?

繁殖量のカーブは、S二乗です。
繁殖が100%超えていても、食事や嚥下などで、飲みこめば、消化されたりします。
良くお手入れができて、プラークレコードが20%以下なら、このカーブのかなり下の部分の環境です。
食後の繁殖時間3時間たっても、このカーブの底の部分は、モメンタム期という部分で、あまり増殖しません。およそ、量的に数倍です。

しかし、プラークレコードが50%前後の人の環境だと、食後の繁殖時間は50%のカーブの上昇期からのスタートですからカーブは真上に向かってます。3時間後には数千倍、一万倍という量に増えているのです。ですからこういう方がお手入れしても、落とし切れずに残ってしまい。それがまた、すぐ増えるという悪循環を繰り返し、プラークコントロールが24時間達成できないので、寝ている間に歯周病も、虫歯も進むのです。

10%から20%を目標にそれが通常の口腔内環境として、安定している人は、少々、ストレスがあって、唾液が少なかったり、食後のお手入れができないで6時間経過しても繁殖開始のモメンタムがあって、プラークは増えても50%以下です。
お手入れを6時間後に再開しても、まあ10%に戻せる。
この安全マージンの大きさが、大事なポイントです。
いつでも、体調不良や非常時があっても、普段のケアで安全マージンを高くしてると、発症しないで済むのですね。

(2015.09.08)

 


除去すべきオーラルケアの敵はこいつらだ!!!

時速800Kmで
プラークバイオフィルム内を泳ぐ口腔内細菌群

(怖い歯周病菌連鎖!!)




けっして早回しではありません。時速800kmで泳ぐバクテリア。歯周病連鎖の元です。ホワイトファミリー歯科にて撮影。2008.4


スピロホーター菌群の動き、スピンと、細長い、キリかドリルのよ うに歯肉粘膜を突き破って、体内侵入を繰り返し、動脈内皮細胞の 炎症で、動脈硬化や、血栓を多発し脳梗塞、心筋梗塞、、バージャ ー病の元凶となる。防ぐには、オーラルケアトリートメントで、フ ロス方法をマスターするしかありません。 2009.3

うがい液でウガイしても、菌群はゼリー状のコロニー偽集球を作っ て、殺菌剤をやり過ごす、宿主の赤血球も包んで栄養源にする。そ してその繁殖力は衰えずに一時間後にはまた爆発で一気に数千倍、数万倍に増殖して行く。防ぐにはオーラルケアトリートメ ントで3AMの指導を受けるしかありません。 2009.3

 

その他のバクテリア画像

 

感染症はばい菌だと目に見えないから怖くないけど、歯肉から血が出たり、
虫歯になる感染症も、寄生虫の大きさで考えるとこわい

お口の中のばい菌だって、目に見える大きさの寄生虫として、体内に侵入するエイリアンとして考えると、きもいよね。 自分で感じなくて、見えないだけで、歯周病で、歯肉突き破って、侵入して体内で繁殖する。歯肉出血させる寄生虫として考えてみて?


リンク切れです。



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アレルギー疾患の予防に乳酸菌が効果

歯周病菌の中のスピロヘーターとは

深在性真菌症と歯周病菌連鎖の関連

深在性真菌症

 

 

腸内細菌 免疫異常抑制、マウスで確認
潰瘍性大腸炎の治療法へ期待
東大チーム

2010年12月24日 提供:毎日新聞社

腸内細菌:免疫異常抑制、マウスで確認 潰瘍性大腸炎の治療法へ期待--東大チーム

 マウスの腸内に共生するある種の細菌が、免疫機能の異常を抑える細胞の数を増やすことを、東京大の本田賢也准教授(免疫学)らが突き止めた。免疫異常が原因の一つと考えられている潰瘍性大腸炎やクローン病の治療法につながる成果で、23日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載された。【斎藤広子】

 潰瘍性大腸炎とクローン病は、腸の粘膜に潰瘍ができる難病で、免疫機能の異常が関与していると考えられている。国内の患者数は潰瘍性大腸炎が約10万5000人、クローン病は約3万人。根本的な治療法はない。

 本田准教授らは、無菌環境で飼育したマウスの大腸では、免疫異常を抑えるT細胞の一種「Treg細胞」の数が通常のマウスの約3割しかないことを見つけた。無菌環境マウスにさまざまな腸内細菌を接種し調べたところ、クロストリジウム属の細菌を接種した場合に、通常マウスと同程度までこの細胞が増えた。クロストリジウム属の腸内細菌が多いマウスはこの細胞が多く、炎症性腸炎に抵抗性があることも分かった。

 クロストリジウム属の細菌は、ボツリヌス菌など有害なものもあるが、無害なものは人間の腸内に多数共生している。

 人間の場合も、潰瘍性大腸炎やクローン病の患者は健康な人に比べ、クロストリジウム属の腸内細菌が大幅に少ないという報告がある。本田准教授は「細菌のどの分子が免疫異常を抑える細胞を増加させるのか、詳しいメカニズムを解明し、治療薬の開発につなげたい」と話している。

悪環境で細菌の変異多発
多様性を保つ仕組みか

2010年12月24日 提供:共同通信社

 大腸菌を通常より厳しい環境で増やし続けると、突然変異が多発するように菌が変化することを大阪大と東邦大(千葉県)、弘前大(青森県)のチームが23日までに突き止めた。523日をかけ、7560世代にわたる培養実験をした結果。

 チームによると、この変化で、予期せぬ環境の異変に菌が対応しやすくなるという。四方哲也(よも・てつや)大阪大教授は「生物が多様性を保つ仕組みが働いたのだろう」としている。

 チームは37度が増殖に最適な大腸菌を41度で培養。いったん増殖速度が落ちるが、環境に適応する突然変異が起き、盛んに増えるようになった。この大腸菌を43度、45度で培養しても、同じような経過で適応した。

 各温度で培養した大腸菌のゲノム(全遺伝情報)の配列を調べると、45度で長期培養した菌では突然変異の発生速度が約10倍になっており、熱に適応するような突然変異だけでなく、適応や生存には関係しない突然変異が大幅に増えたことも分かった。

 チームによると、病院での院内感染が問題となる多剤耐性菌の発生過程でも、抗菌薬にさらされるという悪環境に置かれる中で、突然変異が多発する変化が起きた可能性があるという。成果は米科学誌に掲載された。

※科学誌はプロス・ジェネティクス




ガラスの殻で酸に耐える 食中毒のセレウス菌胞子

 

自然界に広く存在し食中毒の原因にもなるセレウス菌の胞子は、シリカガラスの殻で覆われて、強い酸性の環境でも身を守ることができるとの研究結果を、広島大の黒田章夫(くろだ・あきお)教授(応用生物工学)、広田隆一(ひろた・りゅういち)助教(微生物遺伝学)らが30日までにまとめた。

カイメンの骨など体の形を保つのにガラスを使った生物は知られているが、黒田教授によると、酸に強い性質の利用を確認したのは初。実験で、水素イオン指数(pH)1という極めて強い酸性の環境でも数時間生存できたという。

黒田教授らは、セレウス菌の培養環境にガラスの原料となるケイ素を加えて実験。胞子が成長するとともにガラスが外側に蓄積した。研究室で実験する場合は通常、不純物を除いた水を使うためケイ素が供給されず、これまでガラスの形成が確認されなかったのではないかという。

黒田教授によると、2001年に米国で起きた炭疽(たんそ)菌事件で、セレウス菌の近縁にあたる炭疽菌の胞子の外側にガラスが確認されたが、原因や働きは不明で謎とされていた。
2009年10月30日 提供:共同通信社
 
 

口腔内の怖いスピロヘーター感染

 

スピロヘータ

梅毒トレポネーマ
スピロヘータ―
スピロヘータの一般構造
両端から伸びた鞭毛を中心に、細胞体がらせん状に絡み付き、
その両者の外側をエンベロープが覆っている

 

スピロヘーター
スピロヘーターは細菌と原虫の中間に位置する。リケッチアより大きく、細長いのが特徴
主な感染症
<1>梅毒(トレポネマ)
<2>ワイル病(ボレリア、レプトスピラ)
感染経路
1.おもに皮膚から感染、一部は経口感染。
2.後天性の梅毒は、性行為で感染する。
3.レプトスピラ症のワイル病は、田や沼などに素足で入って感染

ペットとのキス注意!!怖いスピロヘーター感染、レプトスピラ症 注意を 犬から人にも感染 repo-to1359

梅毒、都市部の男性中心に拡大 昨年、21年ぶり千人超 repo-to1660

 

ワイル病Weil disease

ワイル病
黄疸出血性レプトスピラ病
Leptospira icterohemorrhagiaeの感染症。
「感染ネズミの尿で汚染された水・土壌・食物を介し、経皮・経口的に感染。農夫・板前・獣医に多い。」
スピロヘータ
感染症
◎以下のものがある:
<1>梅毒。
<2>ワイル病。
<3>鼠咬症
症状
1.急な発熱、初期には腰痛が著明。
2.続いて、黄疸がみられ、肝実質障害を起こす。
3.重症例では、皮下出血、眼瞼結膜出血を見る
【臨床検査】
<1>尿タンパク
<2>病原体検出(血液・尿)
<3>BUN(↑↑)
<4>PT延長。
<5>WBC(↑)
<6>ビリルビン(↑)
<7>レプトスピラ抗体検査で高値を示す
ワイル病は
梅毒
より怖い
「スピロヘータによる感染症は梅毒よりも、ワイル病をはじめとするレプトスピラ症の方が怖い。ワイル病は感染すると、高熱とともに肝臓や腎臓から出血して死亡することがある。
昔は原因不明の風土病として恐れられたが、レプトスピラ属のスピロヘータが病原体とする疾患であることが分かっている。」
「田や沼に素足で入ることで感染する
 

ライム病

ライム病
発見されたのが較的新しいスピロヘーター感染症」です。1975年、米国コネチカット州ライム地域で若年性リウマチ様関節炎症状の患者が多発した。1977年にはこのライム病がダニ(Ixodes dammini)の刺傷によることが証明された。以前からヨーロッパ諸国ではダニ(Ixodes risinus)の刺傷による慢性遊走性紅斑が知られていたが、1982年、ダニに媒介された同一の病原体(Borrelia burgderferi)であることが確定した
コネチカット州
ライム地方で
見つかった病気
ダニ(ダミンマダニ)に寄生する微生物(ボレリア・スピロヘーター)によって感染する病気。ボレリア・スピロヘーター(大きさ1/1000~1/2000mm)がダニに寄生し、ダニが人間に取り付いて、その唾液腺から皮膚、さらに血液、関節、脳に入り込んで種々の症状を引き起こす。
ダミンマダニは森林に住んでいる、小動物やシカなどに寄生する
日本では
シェルツェマダニ
◎日本ではシェルツェマダニがボレリア・スピロヘーターを運んでいる。
◎また、渡り鳥のアカハラからボレリア・スピロヘーターが発見されている。
◎北海道で発症例がある。
  1999年4月から、感染者を診療した場合、報告義務がある
症状
第1期(感染後1ヶ月):
   慢性遊走性紅斑
   リンパ腺症
第2期(感染1ヶ月~4ヶ月):
   循環器症状---心膜炎、
   神経症-------髄膜炎・顔面神経マヒ
第3期(感染5ヶ月以上)
   慢性の神経症状、関節炎、萎縮性肢端皮膚炎
検査
ボレリア・ブルドルフェリ抗体の検査
対処
◎(血を吸って目で確認できるほどの大きさになっている)
ダニに噛まれた時、手で引きちぎったり、押しつぶしてはいけない。ダニの体内から大量のスピロヘーターが皮下に入り込む。
ピンセットでダニの頭部をつまんで除く。
吸引式スポイトで吸い出す
予防
1.明るい色のシャツ
2.長袖のシャツ
3.ズボンのスソを靴の中に入れておく
 

レプトスピラ症(れぷすとぴらしょう)

レプトスピラ症はスピロヘーターと呼ばれる極小のバクテリアによって感染する致命的な人畜共通感染症である。

症状:
犬のレプトスピラ症は犬独特のカニコーラ型と、肝臓を侵されて黄疸を起こすワイル型の2つに大別される。 
                 
1. カニコーラ型(犬チフス型)    
腎臓に異常を来たし、急性の嘔吐が起こる。渇きが激しく水を呑み、呑んだ液体は吐く。感染初期は40℃以上の高熱となり、次いで平熱又はそれ以下となり、数日後に舌か口腔内に潰瘍ができ、尿が血液循環流中に入り死亡する事もある。
中毒症状も呈し、胸のむかつくような口臭(アセトン臭)を放つ。
他にも 食欲廃絶、出血性下痢充血、脱水症状、 元気消沈、結膜充血、目ヤニ、尿過多、尿毒症、体温低下などの症状がある。


2.ワイル型(黄疸型)                        
カニコーラ型より嘔吐は軽いが、肝臓が冒されて黄疸症状を現すのが特徴である。
急性の場合には犬は急速に衰弱し、震え、触診により筋肉痛を訴える。
排尿に努めるが尿量は少ない。点状皮膚出血が生じ、体温は40℃以上となる。
やがて平熱下に下がり数日後に死亡する。死亡率60~70%と言われる。
他にもカニコーラ型と同様の症状、鼻血、 呼吸困難、少尿などがある。

感染経路:レプトスピラは鼠の咬み傷、鼠の尿、患犬の尿、澱んだ水やダニによって皮膚、皮膚上の小傷、経口、経鼻、又膣粘膜からも侵入する。
家畜が感染した場合には感染の症状が発現する事もあるが、目には見えぬ事もある。
鼠が感染した場合には感染の兆候が最後まで見えず、見かけは健康体でありながら 他の動物にこの病気を感染させるので一層危険である。
 

スピロの怖さ:梅毒

梅毒:Syphilis
梅毒は、スピロヘーター目のトレポネーマの感染で発症します。このトレポネーマは、熱や、乾燥に弱く体外に出るとすぐに死滅してしまいます。梅毒の症状は、第1期から第4期までに分けられています。
感染後3週間ほどの潜伏期を経て、第1期に入っていきます。

・第1期(感染後3カ月ぐらいまで)

陰茎に無痛性の硬いしこりが出来てやがて潰瘍を形成します(硬性下疳)。また、鼡径リンパ節が無痛性に腫れてきます(無痛性横痃)。1カ月ほどで自然に消退してゆきます。

・第2期(3カ月~3年)
第二期の前に風邪様症状(発熱、全身倦怠感など)が出現します。その後、全身の皮膚や粘膜に発疹が出現します。これは、全身にトレポネーマがばらまかれるからです。陰茎には、盛り上がった発疹(扁平コンジローム)が出来ます。全身のリンパ節腫脹も認められるようになります。これらの症状は、何度か再発を繰り返しますが、数週間で消退します。

・第3期(3~10年)
皮膚、粘膜、骨、肝臓などにゴムのような硬さの結節(ゴム腫)を形成します。

・第4期(10年以降)
精神神経症状を中心とする進行性麻痺と脊髄障害を中心とする脊髄癆などの中枢神経系に変性を起こします。また、大動脈炎による大動脈瘤も認められます。
治療は、ペニシリン系抗生物質を使います。

梅毒は、とっても恐ろしい病気ですね。感染してるんじゃないかなと思う人は早めに手を打ちましょう。第4期になってからでは手遅れですよ

 

スピロに効くのはペニシリンと、Dr,ペッパー、ルートビアーの原材料

「まずうま」のとりこ、セロリ味のソーダ

ある日突然、近所のおじいが、「子供の頃、セロリ味のソーダを飲んだことがある。」と言う。
そんなの見たことも聞いたことないよと思いつつ、どんな味なんじゃいと好奇心も手伝って、ちょっくらおじいを喜ばしてやろうと、珍獣ならぬ珍味発見の探検に出た。

アメリカでは結構癖のあるソーダが古くからある。特に「ルートビアー」は日本でも有名でしょう。

「ビアー」と言ってもアルコールは入ってなく、 植物性の発酵飲料は全て「ビアー」と言うらしい。どちらかと言うと健康飲料の類い。
ルートビアーの原料、サルサパリラという薬草は、ペニシリンに次ぐスピロヘーター感染症(梅毒もその一つ)の特効薬なのだそうだ。俳優のリチャード・ギアもスピロヘーター感染症のライム病にかかってしまって、ルートビアーを飲んだとか、飲まないとか。

しかし、ルートビアーを飲んだことのある人は、その癖の強さにぶっ倒れそうになったことがあると思う。まあとにかく、何とも表現しがたい、初心者には厳しいお味。しかし人をとりこにする魅力があるのらしく、今日まで売られている。うまいはずはない。あえて言うならば、「まずうま」。これをピザやフライト食べると絶品なんだそう。すごい世界だなー。

ところでこのセロリのソーダは、予想に反してあっさり近所のスーパーで見つかりましたわ。
1869年創業、老舗飲料メーカー「ドクター・ブラウンズ」の、その名も「セル・レイ」。セロリと同じ黄緑色の缶が目印。缶とボトルの他に、2リットルのペットボトル入りでも売っておりました。
ニューヨークはブルックリンで開業していたお医者さん、ドクター・ブラウンさんが作ったのが始まりなのだそう。医療関係のにおいがするところが、「まずうま」のポイントですね。

 

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